モナコのカフェと、緑色の炭酸 風まかせ文芸部
ディアボロ・マント(Diabolo menthe)という飲み物はご存知だろうか?
フランス旅行が大好きで、これまで何度も現地を訪れている私がすっかり気に入っている、鮮やかなグリーンのミントソーダだ。
ちなみに炭酸でなく、ミントシロップをミネラルウォーターで割ったものはマント・ア・ロー(Menthe à l'eau)と呼ばれる。
夏にぴったりの爽やかな見た目と味わいで、パリをはじめとするカフェの定番メニューだ。
ノンアルコールなので、子供から大人まで幅広く愛されている。
私自身は、シュワっと弾ける炭酸で割った「ディアボロ・マント」のほうが好みだ。
そんな爽快なミントドリンクを見るたび、今でも鮮明に思い出す光景がある。
かつて南仏からモナコへ日帰り旅行した日、屋外のカフェで見た素敵なカップルの姿だ。
ともに30代だろうか。ブロンドに青い瞳の男性と、アジア系の男性。
très beau…なんて素敵なんだろう
と思わず見とれてしまった。
いわゆる美男同士のカップルなのだが、陽光が差し込むテーブルの上に鮮やかなグリーンのグラスを置き、楽しそうに言葉を交わす二人の姿は、絵画のように美しくモナコの旅を彩ってくれた。
グラスの中で揺れていたのが炭酸だったのかは、今となっては定かではない。
けれど、あの爽やかな緑色とシュワシュワとした思い出は、私の中でずっと心地よく残り続けている。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします。
いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。