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3つのお題に空想のひらめきを

⏳お題③:「クリームソーダとさようなら」

窓際に座る彼女は、去ってゆく彼の背中をずっと見つめてる。
恋焦がれる瞳で。
さっきまで彼は彼女の隣に座っていて、アイスコーヒーを飲みながら、爽やかな笑顔を見せていた。
彼女は、彼の転校の話を聞かされて、いったいどう思っただろう。
何の屈託もなく、遠くへ越してゆくことを告げた彼。
きっと、ショックで泣きたいほどだったはずの彼女なのに、彼の手前、必死で涙を堪えたのだろう、少しだけ肩が震えていたのを、僕は見逃さなかった。

僕の目の前には、まだ一口も飲んでいないクリームソーダ。
そしてその向こうに、去りゆく彼を見つめる彼女の横顔。
フラリと立ち寄った店の、偶然座った席で、憧れの彼女の姿を見つけて喜んだのも束の間、まもなく爽やかな彼が現れた。
僕は、ずっと鞄に隠している彼女への想いを綴った手紙をそっとしまう。
いつか渡そうと考えていたけど、それはきっと今日じゃなさそうだ。
というか、彼を見つめる彼女を見ていたら、もう、敵わないんじゃないのかなって。
当たって砕けろって言うけど、砕けたくて告白するわけじゃない。
僕は、メモ帳を取り出して、彼女への想いを書き込んだ。
「また、どこかで…」

今度この店に来た時は、ちょっと背伸びして、アイスコーヒーを頼んでみようかな、なんて考えている中坊の僕。
高校生のお姉さんに恋をしたら、それくらいの背伸びは必要なのかもしれない。
クリームソーダとさようならして、彼女に相応しい自分になって、そしたらまた、このお店で会いたいな。

横顔でなく、正面で君を見つめたい。

でもたまには飲みたいな

こちらの企画に参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。

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