1年以上帰れなかった実家に帰ってきた。
虫の音、蛙の声、本当に落ち着く。
田舎にいると、全部どうでもよくなる。
物欲も忘れるし、知識欲も忘れる。
夜空の星が素晴らしくて、息をのむ。
普段は、オリオンのベルトくらいしか見えないところに住んでいる。
ここには、星座の本を持ってくればよかったと思うくらいの星だらけの空。月の巡りがよかったのもあるけれど。
これが贅沢だと知っているのは、ここを出た者だけなのだ。
ずっとここにいたら、倦んでいただろう。
自然の素晴らしさなんて、ここにいたら当たり前になる。
むしろ、日に日に過疎化して、不便になり、行政に切り捨てられる場所に住みつづけるのは大変なことだ。
故郷を出て、故郷のよさを確認して、早めに帰ってくればよかったのだろう。
でも、別の場所に根を張ってしまった。
IターンとかUターンとか、あるけれど。もっと柔軟な社会になればいいのに。



小学生のとき、通学路で、蛇同士の食べ合いとか、タヌキの死体が蛆に分解される過程とか、色々見ていた。夏には、ハンミョウはほぼ毎日、私の道案内をしてくれていた。
短期滞在で何を見ることができるか分からないけれど。仕事の疲れを癒やしたい。
