人より、野良猫のほうが距離が近かった日の話
玄関を開けたら、そこに横たわる一匹のネズミ。
最初は、正直「何の嫌がらせ?」としか思えなかった。
思わず立ち止まって、どうしていいか分からなくなってしまった。
でも、あとから知った。
猫が獲物を持ってくるのは、
ただのイタズラじゃないらしい。
信頼している相手に分け与えたり、
世話を焼こうとする行動なんだと。
そう思った瞬間、さっきまでの気持ちが、少しだけ申し訳なさに変わった。
嫌がらせだと思ったものが、
もしかしたら「これも食べなよ」という気持ちだったのかもしれないと考えると、
なんとも言えない気持ちになる。
人とはうまく距離が取れないのに、
こういう形で関係ができてしまうことがある。
それが嬉しいのかどうかは、正直よく分からないけど、
少なくともあの日のことは、少しだけ心に残っている。
同じようなこと、あった人いるのかなと思う。
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