丁寧に接客して、ガサツに食べる。
外では「感じの良い店員さん」として、背筋を伸ばして立っている。
言葉遣いにも気をつけて、失礼がないように、清潔感があるように。
でも、一歩家に入れば、私の「人見知り」と「疲れ」は一気に崩壊する。
特にご飯の時間になると、全部がほどける。
実は私、食べる時に口のまわりを汚してしまう癖がある。
誰かと食べている時は、それこそ必死に気をつける。
「汚れてないかな」「変な顔して食べてないかな」
そんなことばかり考えているから、味なんて半分も分かっていない。
だから、ひとりご飯は最高だ。
ソースが口についても拭かない。
リスみたいに頬張って、口のまわりをベタベタにしながら、
「あー、今やっと自分に戻ってる」と実感する。
口のまわりを汚しながら、夢中で食べる。
そんな、人には絶対に見せられない「締まりのない姿」が、
明日またピシッと接客するための、私だけの大事な儀式だったりする。
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