予備校の先生のリアル
僕らの仕事って、きっと外から見ると、少し華やかに見えるんだと思う。
たくさんの生徒の前で話して、笑いを取って、拍手をもらったりして。
「先生っていいな」「楽しそうだな」って憧れてくれる子もいる。
それは本当によくわかる。
僕も学生の頃は、予備校の先生って特別な存在に見えてたから。
でも、現実は案外違うんです。
いつだって結果を意識しないといけない。
授業がどれだけ面白くても、成績が伸びなかったら意味がない。同じ動きをする同僚はいないから、何をするにも一人で決める。仲間がいないわけじゃないけど、孤独な時間は多い仕事です。
食事の時間すら取れない日もあれば、
逆に急に予定がなくなって、暇すぎて不安になる日もある。
夜の繁華街を一人で歩きながら、楽しそうな声を横目に、
「今日の授業、うまくいかなかったな」とか、
「誰も質問に来てくれなかったな」とか、
そんなことを考えて帰ることもある。
でも、不思議なもので。
そんな日でも、授業が終わった帰り際に、生徒が小さな声で
「先生、さっきのところ分かりました!ありがとう」って
笑って言ってくれるだけで、また頑張れるんです。
ほんの一言なのに、心がふっと軽くなる。
だからこちらこそ、ありがとうって思うんです。
孤独って、たしかに寂しい。
でも、悪いことばかりじゃない。
人が変わるときには、必ず孤独を感じるものだから。
一人で考えて、一人で決めて、一歩踏み出す。それって、自分を変えるときにしかできないことだと思う。
こういう孤独さって、受験生とすごく似てるんです。
誰かと一緒に勉強しているように見えても、問題を解くのは自分の頭の中だけ。
最後に結果をつくるのは、自分が積んだ時間だけだから。
だから孤独に負けないでいてほしい。
「一人でもやれる」って、本当にすごい力です。
今日もうまくいかなかったなって思う日も、
「ありがとう」って言える日も、どっちも必要な時間だから。
また明日も、僕は教室に立ちます。
一人でも多くの「わかった!」を届けられるように。
受験生のみんなも、自分のペースで、
また一歩だけ進んでみてください。
よかったらスキしてね。
