還暦の愛猫 【番外】 お題で書きはじめるnote企画|「小さい手」|シロクマ文芸部
小さい手が突き出された。
みると白い手だ。
あの子は子猫のわりに立派な手をしてた。この子はそこまで大きくない。
「はいはい手袋ですね」
手を取ると、肉球の間に毛が伸びている。
まずはトリミングかな。これじゃフローリングで滑っちゃうね。
小さなバリカンで肉球の間の毛を剃ってやる。
気配を感じたのか、ぎゅっとしてる。
どれどれ、ああ、やっぱり爪が伸びちゃってるな。
途端に壁の向こうで大騒ぎし始める。
まあまあ、ゆっくりしていきなよ。
爪切りでサクサク切ってやる。
さあ、これで手袋はめてあげられるよ。
了
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