創作SS:「不健康でいさせてよ」
表紙画像はMicrosoft Designer Image Creator にて生成。
画像のプロンプトは
「水彩画のスタイル 深夜二時、コンビニの外で煌々とした光が、壁にもたれかかる男の顔を青白く照らしていた。缶ビールを煽り、もう片方の手にはフライドチキン。」
Geminiの創作SSです。
「不健康でいさせてよ」
深夜二時、コンビニの煌々とした光が、
壁にもたれかかる男の顔を青白く照らしていた。
缶ビールを煽り、
もう片方の手にはフライドチキン。
健康診断の結果を聞かされたのは、
たしか先週のことだ。
医者は
「このままでは大変なことになりますよ」
と、やけに深刻な顔で言った。
野菜をもっと摂れ、運動しろ、酒もタバコも控えろと。
「はあ、もう嫌になるね」
男は小さく呟いた。
健康に気を遣う生活なんて、まるで拷問だ。
朝早く起きてジョギング?
冗談じゃない。
食卓には鶏むね肉とブロッコリー?
見るだけで食欲が失せる。
「ねぇ、あなた」
突然、隣から声がした。
見ると、同じように缶ビールを片手に、
スナック菓子を頬張る女性が立っていた。
彼女の顔には、どこか疲れたような、
しかしどこか諦めたような笑みが浮かんでいる。
「健康が一番って言うけどさ、
不健康だからこそ、美味しいものってあるじゃない?」
女性はそう言って、チョコレート菓子を男に差し出した。
男は少し戸惑いながらも、それを受け取る。
「それに、不健康な方が、人間らしくない?」
彼女の言葉に、男はハッとした。
確かに、健康優良児のように
生きるなんて、性に合わない。
だらしない生活、体に悪いと
知りながらもやめられない誘惑。
それが、自分という人間を形作っているような気がした。
「そうだな……。
不健康でいさせてよ、って感じだ」
男がそう言うと、女性はくすっと笑った。
「そうそう。人生、楽しまないと損でしょ?」
二人は夜風に吹かれながら、缶ビールを傾けた。
空には星が瞬き、まるで二人の不健康な誓いを
祝福しているかのようだった。
おしまい
この二人は若いからこんな風にいってられるんだなぁ…と、
歳をとった自分自身を自覚させられました🤣
山根あきらさんのお題でした。
最後まで記事を読んで頂き、ありがとうございました🙇♂️
