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2話:はじめてnoteに投稿した夜

「もう、ちょっと疲れちゃったかも」
そう思ったのは、スマホを閉じた夜だった。

SNSは、いつも誰かの言葉と感情であふれている。

キラキラした毎日を発信する人もいれば、
どこかで誰かを批判している人もいる。
心が痛くなるようなニュースが、次々と流れてくる。

いつのまにか私は、
ただ“見てるだけ”なのに、疲れていた。

気づけば、1日に何度もタイムラインを眺めては、
何も得られず、ただ心がすり減っていた。
比べたり、流されたり、見たくないことまで目に入ってしまう。
そんな感覚に、心がついていかなかった。


そしてある日私は、そっとSNSのアプリを消した。


そのまま、1ヶ月くらい、ネットの世界から少し距離を置いてみた。

最初の数日は、スマホを手に取るクセが抜けなかった。
何か見ていないと不安で、
誰かとつながっていないと、置いていかれる気がして。

でも日が経つに連れて、だんだんと静けさが心地よくなっていった。
風の音とか、コーヒーの香りとか、
目の前のことに集中できる時間が増えていった。


そんなとき、友達がふと「noteって知ってる?」と言った。

「SNSほど騒がしくないし、自分のペースで言葉を書ける場所だよ」
そんな一言が、ずっと心に残った。


私は思い切って、アカウントを作ってみた。

名前を決めて、プロフィールを書いて、
「何を書こう?」とスマホの前でしばらく悩んだ。

選んだのは、あの日のこと。
雨の日に、ふと知らないカフェに入った、あの小さな“はじめて”。

誰かにとっては何でもないような話だけど、
私にとっては、「変わりたい」と思い始めたきっかけだった。

そして夢中になりながらnoteと向き合った。

投稿ボタンを押す前、心臓が少し早くなる。
誰も読まないかもしれないし、
変だって思われるかもしれない。

でも、それでもいいと思った。

私が「自分の言葉で何かを発信した」のは、
たぶんこれが、はじめてだった。

しばらくして、「♡」がひとつだけ届いた。

画面の中に、ちゃんと「誰か」がいた。
知らない誰かが、わたしの文章を読んでくれた。
それだけで、少し泣きそうになった。



SNSに疲れて、言葉が怖くなってしまった人へ。
もし今、少しでも心がザワついているなら、
この静かな場所で、ひと息ついてみるのもいいかもしれません。


次回は、「誰かのために書きたい」と思えた瞬間のことを、綴ってみたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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