最悪を想定し、最高の準備をする
CLUB SIGNPOST
昨日は、練習前にコンペティティブコースの選手たちを集め、少し時間を取って話をしてから練習に入りました。
その理由は、先週日曜日の試合の最後に、私たちの「甘さ」が出たからです。
これから秋の公式戦を迎えるにあたり、今のうちに選手たちへ伝えておかなければならないことがあると感じました。
先週の日曜日は、全選手がそろったベストメンバーではなかったこともあります。
しかし、それを差し引いても、CLUB SIGNPOSTとして求めているような試合運びができたとは言えませんでした。
むしろ、これからの公式戦で起こり得る「最悪のケース」を想像させるような内容だったと思います。
だから私は、その試合を単なる失敗で終わらせるのではなく、
自分たちの現在地を知り、大きく変わるためのきっかけにしよう
と考えました。
そのため、試合の最後には、あえて選手たちの中に強く残るような対応をしました。
もちろん、ただ厳しくしたかったわけではありません。
そこには指導者としての狙いがあります。
ただ、その意図を説明しなければ、選手たちには、
「なぜ、そこまで言われたのか」
「なぜ、あのような対応をされたのか」
ということが十分に伝わらない部分もあると思いました。
だからこそ昨日、改めて私の考えを伝える時間を作りました。
まず伝えたかったのは、
やるべきことをやらなければ、チームは負ける
という、ごく当たり前のことです。
どれだけ力があると思われていても、どれだけこれまで結果を残していたとしても、試合の中でやるべきことを徹底できなければ負けます。
バスケットボールに「絶対」はありません。
特にこれから迎える秋の公式戦では、そのことを強く意識しなければならないと思っています。
今年は、例年以上に「予選を確実に勝ち抜く」ということを意識しなければならない大会になると考えています。
その理由の一つが、夏の大会結果です。
本来であれば力のあるチームが、部活動との大会日程の兼ね合いや、チーム事情などもあり、早い段階で敗れているケースがあります。
そうなると秋の大会では、抽選次第で、早い段階から力のあるチームと対戦する可能性があります。
さらに、私自身が高校の大会との兼ね合いで、CLUB SIGNPOSTの試合に帯同できないケースも考えられます。
もちろん、その場合には信頼しているアシスタントコーチに指揮を任せます。
それでも、チームを預かる立場として考えれば、あらゆるケースを想定し、準備しておかなければなりません。
そこに現在のような怪我人が重なったらどうなるのか。
主力が欠けたら。
いつも試合に出ている選手が出られなかったら。
私がベンチにいなかったら。
試合の流れが悪くなったら。
そのような状況でも、自分たちで試合を立て直せるのか。
私はチームを作るうえで、
「最悪の状況を想定して準備すること」
を大切にしています。
ベストな状態だけを想定してチームを作っていては、本当に苦しい場面に遭遇したときに対応できません。
そういう意味では、日曜日の試合は、ある意味で「最悪の状況」を少しだけ目の当たりにすることができた試合でもありました。
だからこそ私は、あの試合には大きな意味があったと思っています。
そして昨日、選手たちには、
「この時期に、大きく変わるきっかけができて良かった」
と伝えました。
人は、何も起こらなければ、なかなか自分を変えることができません。
自分自身やチームの課題がはっきりと見える出来事に遭遇したとき。
自分の甘さを突きつけられたとき。
思うような結果にならなかったとき。
そういう瞬間こそが、本当は大きく成長するチャンスなのだと思います。
ただし、
変わるきっかけに遭遇したからといって、必ず変われるわけではありません。
そこから変われるのか。
それとも、何も変わらないのか。
それを決めるのは、自分自身です。
私は選手の成長を見ていて、いつも感じることがあります。
大きく成長していく選手は、一つ一つのことに気づくことができます。
そして、気づくだけでは終わりません。
気づいたことを行動に移します。
指摘されたことに気づく。
自分自身の弱さに気づく。
チームに必要なことに気づく。
仲間の変化に気づく。
試合の流れに気づく。
そして、
「では、自分は何をすればいいのか」
というところまで考え、実際の行動に移していく。
その積み重ねが、選手を大きく成長させていくのだと思います。
反対に、どれだけ良い話を聞いても、どれだけ自分の課題に気づいても、行動に移さなければ何も変わりません。
「分かっています」
「気をつけます」
「次は頑張ります」
言葉だけで終わってしまえば、成長にはつながりません。
気づけること。
そして、気づいた瞬間から行動を変えられること。
これは、バスケットボールだけではなく、人として成長していくうえでも非常に大切な力だと思っています。
その話をした後、練習に入りました。
昨日の練習では、
スピードドリブルからの1on1。
そして、2on2、3on3の中で1on1を活かす練習。
このあたりを中心に取り組みました。
なぜこの練習を行ったのか。
それは、今のチームには、
もっと「スピード」に強くなること。
もっと「トランジション」に強くなること。
この二つが必要だと感じているからです。
止まった状態での1on1だけではなく、試合の中では、走っている中でボールを受け、そのままアタックしなければならない場面が数多くあります。
特にトランジションの中では、相手のディフェンスが整う前に、どれだけ素早く判断し、リングへ向かえるかが大切です。
だからこそ、スピードのある状況でもボールをコントロールしながら、迷わず1on1を仕掛けられる力を身につけていかなければなりません。
また、私としては、
1on1で打開できる場面を、もっと増やしていきたい
と考えています。
チームオフェンスはもちろん大切です。
しかし、最終的に局面を動かすのは、一人の選手の仕掛けであることも少なくありません。
1on1でディフェンスをズラす。
一人を抜く。
そこからヘルプを引き出し、次のプレーにつなげる。
そのような個の力があることで、2on2や3on3、そして5on5の中でも、より多くのアドバンテージを作ることができます。
そのため昨日は、ただ1on1をするのではなく、
2on2、3on3の中で、どのタイミングで1on1を使うのか。
どのスペースを見て仕掛けるのか。
スピードの中で、どう判断するのか。
そういった部分まで意識しながら練習しました。
特に今後は、
「スピードのある中で仕掛ける力」
を、もっと身につけていきたいと思っています。
昨日はミーティングにしっかりと時間を使ったため、練習できた時間そのものは短くなりました。
しかし、私は昨日のミーティングも含めて、大切な練習だったと思っています。
技術を身につけることも大切です。
それと同じくらい、
なぜ練習するのか。
なぜ変わらなければならないのか。
自分たちは今、どのようなチームなのか。
これからどのようなチームになりたいのか。
そこを理解する時間も必要です。
昨日は「考える時間」を作った。
そして、その後は短い時間ではありましたが「行動する時間」にしました。
今日の練習では、昨日取り組んだ、
スピード、トランジション、そして1on1。
この部分を、引き続きしっかりと取り組んでいきたいと思っています。
日曜日に起きたことは、決してネガティブな出来事だけではありません。
むしろ、この時期に起きてくれて良かったと思っています。
公式戦が始まってから気づくよりも、今気づけた方がいい。
負けてから後悔するよりも、今変わった方がいい。
自分たちの甘さが見えた。
自分たちの弱さが見えた。
そして、これから起こり得る危険な状況も想像することができた。
ここまで見えたのであれば、あとは変わるだけです。
そのきっかけを生かすのか。
何もなかったことにしてしまうのか。
そこは、選手一人ひとりに委ねられています。
私自身も、指導者として今回の出来事から多くのことを感じています。
選手たちだけに変化を求めるのではなく、私自身もチームをより良くするために考え続けなければなりません。
選手も変わる。
指導者も変わる。
そして、チームが変わる。
そういうきっかけに、今回の日曜日の試合をしていきたいと思っています。
変わるきっかけは、突然やってきます。
大切なのは、その瞬間に気づけるか。
そして、気づいたときに行動できるか。
変われるか、変われないかは、自分次第です。
この出来事を数か月後に振り返ったとき、
「あの日があったから、チームが変わった」
そう思えるように。
秋の公式戦に向けて、ここから一人ひとりが行動を変えていってほしいと思います。
気づきを、行動へ。
行動を、変化へ。
そして、変化を、成長へ。
ここからのCLUB SIGNPOSTが、どのように変わっていくのか。
私自身も楽しみにしています。

CLUB SIGNPOSTでは、バスケットボールを通して子どもたちの成長を支え、挑戦できる環境づくりに取り組んでいます。
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