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【ショート】 流れ星空港

 『ようこそ!流れ星空港へ』

 デジタル掲示板の下にある時刻表を目で追う。
 夜八時四五分発を予約していた。

 ……三番搭乗口か。

 キャリーケースの持ち手を持つと、コンビニへ向かった。
 コーヒーを買うと、空いている椅子に腰掛ける。
 チェックインはもう済ませてある。
 まだ、一時間もあった。
 軽く食事を済ませても、まだ時間がある。
 窓越しに、ひとり宇宙旅客機と夜空を眺める。

 『流星』に乗るのは、彼女の夢だった。

 キャリーケースから本を一冊取り出す。

 『惑星・流れ星での過ごし方』

 もう一度、注意点だけ目を通しておく。
 最後のページで手が止まる。

 『惑星・流れ星で星を見つけると、願い事が一つだけ叶います。』

 半信半疑だった。

 ……でも、叶うなら。

 仕事は十日間の休みを申請した。
 滞在期間は七日あった。

 空を見上げる。
 必ず、星を見つけてみせる。

 アナウンスが流れる。
 搭乗口へ向かった。

「お連れ様はいらっしゃいますか」
「はい」

 胸元に下げた、小さな白い容器に、

 そっと触れた。


(410文字)









田原にかさんの企画に参加しています🌿
お題は『流れ星空港』
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