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【エッセイ】 すごく、いい子

―― short story ――

お菓子の箱が落ちていた。

中は空っぽ。

拾って駆け出す。

今度は透明なビニール袋。

拾う。

また、走る。

今度はビールの空き缶がひしゃげてる。

拾う。

くさい。


「……何してんの?」


ママが眉を顰めてる。


「落ちてるの」


それだけ言うと駆け出した。

コンクリートを超えて、芝生を踏む。

自販機の横にあるゴミ箱に、ぽい。

空き缶は缶の絵が書いてあるカゴに放り込む。

奥を見ると、パンの入っていたビニールの袋。

拾って、ポイ。


追いついたママが、深いため息をついている。


「すごく、いい子ね。」


ママは困った顔で笑ってる。


なんでだろう。ゴミはゴミ箱に捨てるんだよ。

先生に教わっていない子がいるのかな。

周りを見渡す。

今は、もうない。

でも、明日になると、またある。

そうしたら、また拾うだけ。


「ママ、走ろ」


「昼ごはん食べたばっかで無理。歩く」


ママを置いて走る。


家から一番近い公園は遊具がつまんないの。











こちらの企画に参加しています。
娘の視点で、【自然】を描いてみました。

山奥さん🌿よろしくお願いいたします☺️


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