9つのバクティヨガ - Navadha Bhakti -
バクティヨガをご存知ですか?
ヨガをやっている方なら聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
有名なバカヴァッドギーターなんかにもバクティヨガが出て来ますよね。
今回は、聖典『シュリーマド・バーガヴァタ』などで体系化され、バクティ(信愛)の実践の9つの道についてお話ししていきます。
どれか1つを深めても良いし、複数を組み合わせても良いとされています。
まずは、バクティヨガとは何か。から見ていきましょう!
バクティヨガとは?
バクティヨガ(Bhakti Yoga) は、サンスクリットで「Bhakti=信愛・献身」「Yoga=結合・つながり」を意味します。
つまり「神(絶対的存在)への愛と献身を通して自己と神が一つになる道」のことです。
ヨガには大きく分けて4つの主要な道があるとされますが、その一つがバクティヨガです。
カルマヨガ(行為のヨガ)
ジュニャーナヨガ(智慧のヨガ)
ラージャヨガ(瞑想のヨガ)
バクティヨガ(信愛のヨガ)
この中でバクティヨガは「心を愛で満たすことで解放に至る道」であり、感情・信愛を活かした最も普遍的で親しみやすいヨガとされています。
バクティヨガの特徴
愛を中心に据える
神(イーシュワラ)、師、宇宙そのもの、人々への愛を育む。
対象を通じて心を神聖さへと導く。
エゴの明け渡し
「私がやっている」という我執を手放し、すべてを神に委ねる。
自我が薄れることで自然に心が静まり、解脱(モークシャ)へ近づく。
シンプルで日常的
誰でもできる実践(祈り、賛歌、マントラ唱和、奉仕)。
学問や身体的な修行に限らず、純粋な心で「愛すること」が修行になる。
感情の浄化
悲しみや怒りも神への思いに変換される。
感情を抑えるのではなく、昇華させる道。
聖典での位置づけ
バガヴァッド・ギーター
カルマ・ジュニャーナ・バクティのすべてが説かれていますが、その中でクリシュナは「バクティの道は最も親しみやすく、誰にでも開かれている」と述べています。シュリーマド・バーガヴァタ
神への純粋な信愛(プレーマ・バクティ)が最高の到達点とされ、9つの実践(Navadha Bhakti)が説かれています。
では、9つのバクティヨガを詳しく見ていきましょう。
9つのバクティヨガ(Navadha Bhakti)
シュラヴァナ(śravaṇa)― 聴聞
神や聖典の物語・教えを耳で聴くこと。
サットサング(聖者の集まり)やキールタンを通じて行われる。
聴くことで心が浄化され、信愛が深まる。
キールタナ(kīrtana)― 賛歌・唱名
神の名を唱えたり、賛歌やマントラを歌うこと。
キールタン、バジャン、ジャパなどが含まれる。
声に出すことで心身が神へと集中していく。
スムラナ(smaraṇa)― 想起・記憶
神の姿、徳、物語を思い出し、心に留める。
瞑想やマントラ反復もこの一部。
日常の中で「神を忘れないこと」が実践になる。
パーダセーヴァナ(pāda-sevana)― 神の御足に仕える
神像や聖地に仕える奉仕。
礼拝、供物を捧げる、寺院の掃除、沐浴なども含む。
神の足元に自我を委ねる象徴。
アルチャナ(arcana)― 礼拝・供養
神に花や灯明、香を捧げるプージャの行為。
外的な儀礼を通して、内的な心の捧げものを表す。
日常生活でのシンプルな礼拝も含まれる。
ヴァンダナ(vandana)― 礼拝・祈願
神への祈りや賛美を捧げる。
感謝の言葉、詩、祈りの朗唱など。
心を込めた祈りそのものがバクティとなる。
ダースヤ(dāsya)― 僕(しもべ)の心
自分を神の僕として仕える態度。
「神の御心に従う」姿勢。
ハヌマーンがラーマへの奉仕に徹した姿が典型。
サキャ(sākhyā)― 友情の心
神を友として親しく接する心。
アルジュナとクリシュナの関係が代表例。
親密さと信頼の中で愛を深める。
アートマニヴェーダナ(ātma-nivedana)― 自己献身。
自我・エゴ・欲望をすべて神に捧げ、明け渡すこと。
完全な降伏・サレンダー。
最も高次のバクティの形とされる。
バクティヨガのゴール
最終的な目的は「神(ブラフマン、イーシュワラ)との合一」。
でもその過程は、ただ「愛することそのものが喜び」であり、修行であり、完成です。
一般的なバクティは、ラーダーとクリシュナの愛、ハヌマーンの奉仕などに象徴され、神への愛と献身を通じて解放に至る道を説いています。
ラーダーとクリシュナについて詳しく知りたい方はコチラをご覧ください!
バガヴァッド・ギーターにおけるバクティは、神(クリシュナ=至高者)への揺るぎない愛と信仰を通じて、解脱(モークシャ)に至る道を説いています。
バカヴァッドギーターにでてくるバクティヨガとは少しニュアンスが異なるところもありますが、重なる部分も多くあったかと思います。
バカヴァッドギーターの方が、単に感情的な献身ではなく、カルマヨガ(行為の奉仕)やジュニャーナヨガ(智慧の理解)とも融合し、「行為の結果を神に捧げよ(カルマをバクティに変える)」という姿勢が強調されています。
ギーター的バクティの方が「統合的」なんですね。
バカヴァッドギーターのヨガの種類について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
ということで、バクティヨガ。
聞いたことあるけど、いまいちよくわからないとか、宗教ぽいとか色々感じる面はあるかと思います。
ただバクティヨガは、特定の宗教に限定されるものではなく、神(絶対的存在)への愛と献身という普遍的な感情に基づくものであると理解することができます。
バクティヨガは、献身的に行うことでモクシャに辿り着くことができるとされています。
身近な自分のできることから、1つでもいいのでやってみてもいいかもしれませんね。
私は、今ハヌマーンチャリサを毎日聴くことをやっています。
これは、1.シュラヴァナ(śravaṇa)にあたります。
ただ聞き流してしまう日もあれば、聴きながら瞑想を行う日もあります。
聴いているだけで、簡単にモクシャできるわけではないですが、普段から聖典に触れる機会を増やしたいなと思っていました。
ちょうど良いタイミングでインド占星術の先生が今年はハヌマーンチャリサをやりましょうということになったので、今取り組んでいます。
これをやることで自分がどう変わったかなど、また変化があったらレポートしたいと思います。

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良い活動をしていけるように頑張ります٩( 'ω' )و