【90年代生まれが語る】La'cryma Christi / S.E.A.【90年代ロック#06】
『S.E.A.』
作詞: TAKA 作曲: HIRO
編曲: La'cryma Christi
90年代生まれが90年代ロックの魅力を熱く語っていきます!
第6回は「La'cryma Christi / S.E.A.」
La'cryma Christiのインディーズ1stシングル『Siam's Eye』に収録された、La'cryma Christi初期の名曲です。
この曲の印象を一言で表すと
「ダークで疾走感・浮遊感があって立体的で緊張感の高い曲」
といったところでしょうか。
今回はスタジオ音源、LIVEでの印象を織り交ぜて『S.E.A.』について語っていきます。
01. 始まりを告げるアルペジオ
冒頭の少し妖しい雰囲気のシンセが鳴ってる中で始まる3拍子のアルペジオが心地よいです。一気に心が鷲掴みにされます。
余談ですが、この冒頭のシンセを聴くとThe Cureの『A Forest』を思い出します。
02. 絡み合うアルペジオ
Aメロのアクセントの位置が工夫された立体的で浮遊感のあるリズムに乗った、絡み合う妖しいアルペジオが心地良いです。
03. 畳み掛けるようなツインギターのハモリ
Bメロ後半のツインギターの畳み掛けるようなツインギターのハモリが心地良いです。後半はハイハットの裏拍キメで攻める感じが緊張感が高くて好きです。ベースソロ前・後のギターソロやアウトロ等でもツインギターのハモリが炸裂します。
04. 2拍目に置かれたアクセント
Bメロやサビの展開の始まりの1小節目の1拍目、所謂強拍にクラッシュシンバルを入れずに、2拍目のスネアのタイミングで入れるドラムプレイが心地良くて好きです。
同じくラクリマの『Poison Rain』の最後のサビなどでも似たようなプレイが見受けられます。
05. 切り替わる拍子
基本的には4拍子ですが、イントロ、ベースソロ〜ギターソロは3拍子。
この拍子の切替えが楽曲をより立体的な印象にしてるのかなと思います。
拍子が切り替わる時に感じる少し奇妙な感覚がクセになります。
06. 最後のサビ終わりからのカタルシス
最後のサビ終わり、ここまでずっと緊張感の高い展開が続いてきた曲が、このパートで一気に緩和へと導かれます。
心の中がスッと浄化されるような感覚になります。
これがめちゃくちゃ心地よくて、ここを聴くのをいつもすごく楽しみにしています。
メロディのモティーフはAメロの「目の前にモスグリーン…」を少しアレンジしたものですが、背景のコード進行が変わってます。
このコード進行がせつなエモい雰囲気を出していてとても心地良いです。
聴き馴染みのあるメロディなのに、ここまで曲の雰囲気が大きく変わるのにびっくり。
アレンジの妙だと思いました。
07. LIVEでの『S.E.A.』の思い出
2026年1月3日@なんばhatch
ダブルアンコールで客席でウェーヴをした後、
TAKAの『Night Flightは大海原へ』といった内容のMCがありました。
えっ、大海原?
これは…
『S.E.A.』くるかも…!
という心境になった後、
HIROがアルペジオを奏で始め、
あまりの嬉しさに思わずガッズポーズを決め、悲鳴をあげてしましました。
ずっとLIVEで『S.E.A.』が聴きたかったので、ある種のギャンブルに勝ったような喜びもありました。
音を浴びる度に「ずっと出会いたかった大好きな宝物」が全身に注ぎ込まれるような感覚で、優しく、そして深く刻み込まれました。
もう本当に嬉しすぎて言葉にならなかったです。
この日一番心が揺さぶられました。
そして、この曲はエアーでドラムを練習してたので、思わず手が動いてしまいました。
途中のブレイクで演奏が止まった時には『KOJI〜』と大きな声で叫びました。大好きな『S.E.A.』を今まさにLIVEで聴いてるということをKOJIさんに伝えたかった。
最後のサビのあとの『目の前にモスグリーンの空が広がり』のパートではステージが緑の照明で照らされ、モスグリーンの空が広がってました。
想像してたより綺麗なグリーンでした。
大好きな楽曲はあっという間に終わってしまいましたが、
2026年の正月早々、幸せの絶頂へと辿り着いてしまいました。
全8公演あるラクリマの再結成ツアーの2公演目でしたが、私にとってはこの日がラストチャンスだったので聴けて本当に嬉しかったです。
帰りに海に寄って、スマホで『S.E.A.』を聴きながら嬉しくて何度も飛び跳ねるなどの行動を繰り返し、観光客向けの記念撮影用に設置されたスマホスタンドで1人で記念写真を撮るなどして、喜びを味わっていました。
いつもは寒い冬の海もこの日は不思議と寒くなかったです。
満月がとても綺麗でした。
おわりに
「90年代生まれが語る90年代ロック」
いかがでしたか?
第6回は94年に発表された
La'cryma Christi / S.E.A. について語ってきました。
90年代初期の耽美的で妖しいロックのお手本のような楽曲で、複雑さもありつつどこかシンプルな印象もあります。
その中でもやはりラクリマの好きなところは、テクニカルなツインギターのハモリを聴かせてくれるところですね!
楽曲がリッチな雰囲気になるので大好きです。
そして、歌詞の世界観もどこか神秘的で好きです。
『S.E.A.』と言うタイトルも不思議ですよね。
『SEA』に一個づつ真珠をつけたような表記が綺麗だなと思いました。
インディーズ1stシングル『Siam’s Eye』収録曲ですが、このシングルの1曲目は表題曲の『Siam’s Eye』ではなく、『S.E.A.』なんですよね。
表題曲が1曲目じゃないのは結構珍しいなと思ったし、リスナーがおそらく一番最初に聴くであろう曲にこの曲を選んだことにも何か意図があったのかも、なんて考えたりもします。
大好きな曲だったのでややプレミア価格は付いてましたが、現物を手に入れました。
四角いケースの中には通常のCDより小さいおもちゃみたいな可愛いCDが入っててまずそこに驚きました。
過去に8cmCDというものがあったというのは知識として知ってはいたのですが、実物を見るのは初めてだったのでとてもびっくりしました。

個人的には『S.E.A.』と『偏西風』がLa’cryma Christiの楽曲の中で特に大好きな二大巨頭です。
『偏西風』は活動してない間にも結構評価されてたイメージがありますが、『S.E.A.』は『偏西風』ほどは知られてないのかなという印象です。
HIROのアルペジオが始まった時の歓声から察するに、ファン人気はかなり高い曲なのかなと思います。
版権の関係なのか、サブスクが解禁されてないのがちょっと残念ですが、2013年のLIVEアルバムにも収録されてるので、ぜひ何かしらの形で配信して欲しいです。
『S.E.A.』
ぜひ一度聴いてみてください!
「90年代生まれが語る90年代ロック」
次回もお楽しみに〜
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