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キャラBGMの枠に収まりきらない、音の集合体【エアリスのテーマ編】

以前、好きなイントロ曲という視点でミスチルを取り上げた。

今回はゲーム作品Final Fantasyのナンバリング、FF7の中から好きが止まらないBGMを取り上げようと思う。FF7の完結作の情報が徐々に出始め、気持ちが再燃している内に綴りたくなった。


けれど正直なところ7だけでなくFF自体、好きなBGMはほとんどと言ってもいい。なので多数の曲の中から選ぶというのではなく、一つの曲に焦点を当てることにした。

それが『エアリスのテーマ』

この曲は、エアリスというキャラクターのテーマという枠内だけに収まらないほど素晴らしい曲だと感じている。

あるところでは、泣かされ
あるところでは、切なさを掻き立てられ
またあるところでは、暖かくほっこりした気持ちにさせられる。

この曲の素晴らしいところは、聴くだけで様々な感情を生み出してくれるところだ。


そこでオリジナルの原曲を除いた、この曲が組み込まれている曲、またアレンジされた数多の曲の中から、ずっと耳が幸せでいられる曲をピックアップした。


⭐︎エアリスのテーマ(Piano Version)

これは映像作品のAdvent Childrenに収録されている。観るまでは長らく7から離れていたのだが、始まりの三音だけで曲名が浮かび、一気にゲームをしていた頃の懐かしさが蘇り、エアリスを思い出して胸がいっぱいになった曲だ。
奏でられる楽器はピアノだけということもあって切なさや物悲しさの印象を受ける。
だが後半で盛り上がるところは彼女の芯の強さや存在感を表し、最後は消えて花だけ残していくようなイメージも浮かんだ。
ピアノ一つでエアリス・ゲインズブールというキャラを表現している曲調だなと聴くたびに思うし、自分で弾いてみたい曲リストにも変わらず入っている。でも難しくて未だに弾けない。


⭐︎スラムに咲く花

曲名は違くてもエアリスのテーマが入っている曲だ。中でもコンピレーション作品Crisis Coreでアレンジされたこの曲は、儚い印象が強いエアリスのテーマに新しい印象を聴き手に与えてくれる。主音源と思われるギターが入ることでコロッと雰囲気を変えているのが良い。穏やかな時間が流れている雰囲気が伝わる一方で、思い出を懐かしむようなイメージがある曲調だ。
鉄琴か木琴の音だと思うが、その音はエアリスの幼さを表しているようだし、教会で花の手入れをしている姿も目に浮かんできて良いアレンジだと思う。


⭐︎エアリスのテーマーただいまー(FFⅦ REMAKE)

リメイクでこの曲を聴いた時、もうずっとこんなやさしくてあったかい場所にいて欲しい、と願ってしまうほどメロディがやさしさに満ち溢れている。
エアリスのテーマは切ない旋律や哀しい旋律など様々な印象をもたらしてくれるが、この曲は彼女の日常を感じさせてくれた。お花を摘んだり、子どもたちやスラムの人たちと交流したり、母親とご飯を食べたり…そういう日常の温かさが伝わってくるアレンジになっていると思った。
後々彼女にとってこういう日常が一番幸せだと知らされる時、ますますオリジナルで帰れなかった彼女が悲しくてたまらなくなる。



⭐︎エアリスのテーマ(リュート)

今年お出しされた動画なのだが、楽器一つでまた印象が変わると改めて思い知らされたアレンジだ。
リュートという楽器を知らなかったし、懐かしい音だと思ったのも不思議だった。何度も聴いている内に、リュートの音の響きが別作品の『クロノクロス』を思い起こさせた。そのゲーム内のBGMの音に似た近さを感じたのだ。海辺や砂浜、潮風などの"水"を思い起こさせる響きがある。クロノクロスにもリュートが使われているのだろうか。
7のメインテーマが合間やラストに流れ込み、変化の波があるのも心地いい。波音を聴きながらのんびり過ごしたくなる曲だ。


⭐︎眠りの森(FFⅦ REBIRTH OSPlus)

リバースのサントラプラスに収録されている曲だ。私の中では、過去一切なく儚い気持ちにさせられたアレンジだ。途中『Cloud Smiles』を思わせるメロディや、オリジナルの原曲『教会に咲く花』に似た神秘的な音も所々入っているところに、無性に心が抉られ泣いてしまった。
曲調としては切なさと別離を感じさせるメロディがこれでもかっ!というくらい増しましなつくりになっている。映像と合わせると余計に辛くなった。それなのに何度も聴きたくなるので本当にずるい。


⭐︎いつかの空へ

これはリバースのエアリスそのものだと感じたアレンジだった。主軸はエアリスのテーマで柔らかい音から始まる。悲しみを内包した音(0:53〜)が流れ、心に巣食う影を表すような不穏なメロディ音(1:33〜)やメインテーマ(3:20〜)が入っていたりと、穏やかな曲調の中に様々な感情が含まれている様な旋律だ。
映像に合わせて作られているのかもしれないが、私はエアリスの心の中を表しているみたいで、一音一音に美しさと重みがあると感じた。
そしてメインテーマからエアリスのテーマに変わる始まりの三音(3:52〜)が、一音一音噛み締めていく溜めが良い。そこから波紋が広がる様に徐々に音が広がり始めたと思いきや、コロンッと転がる様なかわいい音で落とし再度膨らんでいく。この緩急に心をくすぐられて何度聴いても飽きない。


⭐︎エアリスのテーマー星に帰るー

このアレンジは、いちキャラクターテーマBGMとは思えない壮大さでリバースの集大成と感じた曲だ。何も知らない人がこれを聴いたら普通に美しいエンディング曲やなあと思ってもおかしくないと思っている。それほどコーラスも入って豪華な印象だ。
個人的にはピアノに切り替わる落差の部分(0:54〜)が一番気に入っている。涙がぽたぽたと落ちている様な、それと同時に心が冷え切ってヒビが入っていく様な音が、壮大さの中に忍ばせた哀しみや喪失感を上手く表現している。

(余談だが、これが使われているエンドロール映像を見ると、この部分でクラウドがぼろぼろと泣いている描写が映し出されたので、自分のイメージとシンクロして余計にグッときた)

終盤の盛り上がりを経て最後は曲を締める羅列の連鎖音(4:09〜)が響く。それがオリジナルの最後エアリスが瞳を開いて笑う映像が浮かび上がった。原曲のエアリスのテーマと上手く融合していると感じたし、リバースを締めくくる音として奏でられているのがひしひしと伝わるアレンジだった。


まとめ

以前にメモで綴ったが7のBGMのアレンジは本当に素晴らしくて、原曲を生み出した植松さんを筆頭に、制作に関わる人たちにありがとうございますと感謝を伝えたい。
エアリスのテーマだけでもこんなにアレンジされた曲があるのに、どれもハズレがない。他にもお気に入りの曲が溢れていて際限がない。

またエアリスのテーマは他の曲とのミックスアレンジが多いので、この曲にも使われてる!と見つけるのも楽しい。
今回取り上げなかったが『エアリスのテーマーセトラー(FFⅦREMAKE)』も、メインテーマとの音の波が混ざり重なり合うアレンジはとても美しい。メインテーマはクラウドのテーマとも言われているので、それぞれのキャラたちが抱える複雑な気持ちを音で代弁してくれているのかもしれない。

他にも激しい音が鳴り響く中に、一瞬エアリスのテーマが現れまた元に戻るアレンジ曲もある。分かりやすい曲だと『天来ーDivinityⅡー(Advent Children)』だろうか。ほんの一瞬だからこそ際立って聴こえグッときたりもする。音を繋げるというより、自然と含まれていて浮き上がってきた音という感覚に近い。
作曲家からすればもう十八番の技量なのかもしれない。


更にエアリスのテーマはEDで使われることも多い。メインにもなるし、サポートや脇役にもなれるので「何にでも化ける曲」と言ってもいいかもしれない。
完結作のリベレーションでも、このアレンジ最高!と思える曲が増えると思うので今から楽しみで仕方がない。


それと今年、FF10のBGM『ザナルカンドにて』だけを収録したアルバムが発売された。

エアリスのテーマも出来そうだなと思ったし、一つの曲だけで構成されたアルバムも面白い試みだと感じた。

FFは他のナンバリングにも素晴らしい曲はたくさんあるので
このメモを見てくれた方、良ければ一度聴いて好きな曲を見つけて欲しいなと思う。

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