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burningrabbit
雑記【掌編小説】金木犀
こんにちは、或いはこんばんは。まりんです。
今回は『金木犀』がテーマです。
お題はchat GPTのグプタちゃんに出してもらっています。
金木犀の香りが鼻腔をくすぐるたびに思い出す人がいる。優しかった祖父だ。
祖父はいつもこの時期になると、
「金木犀の花言葉は『謙虚』『謙遜』なんだ。お前も決して驕らず、謙虚な大人になるんだよ。」
そう言って僕の頭を撫でた。
その頃は『謙虚』がどんな意味を持つかも知らず、ニコニコ笑っていた。
『謙虚』がどんな意味かを知る頃に、祖父は他界してしまった。僕はたくさん泣いた。けれど、葬式が終わるとまた日常に戻っていった。
会社員になってから、僕の自信は粉々に打ち砕かれた。なんでも出来る、何者かになれる。そう思っていた僕はそれこそが驕りだと知った。この瞬間から自分の事を卑下し始めるようになった。
数ヶ月の休職をした後も、僕は職場に復帰できなかった。僕なんかなんの役にも立たない。そう思い込んでは涙をこぼし、憔悴した。
カーテンも開けず、部屋に篭り切りだった。このまま誰にも見つからなければいい。そんな事まで考えていた。そんな時、つけっぱなしにしていたテレビから
「今日は雲ひとつない快晴です」
と気象予報士の声が聞こえた。僕は少しだけカーテンを開けた。外の空気に触れたかった。
久しぶりに窓を開ける。金木犀の香りが僕の部屋にふわりと入ってきた。
「決して驕らず、謙虚に生きる」
祖父が口癖のように言っていた事を思い出した。
卑下することなく、慎ましくいること。初めて本当の意味を知った僕は、大きく呼吸をして、履歴書を書き始めた。
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