【ライブレポート】DOMOTO。東京ドームで魅せた“円熟の極み”と不変の絆ーーKinKi Kidsから受け継がれる美学と「またね」に込めた未来
7月の平日、夏の熱気が残る東京ドーム。超満員のオーディエンスが固唾を飲んで見守るなか、新たな歴史の幕を開けたDOMOTO(旧KinKi Kids)のコンサートDOMOTO Concert 2026 〜Stay with me〜 が開催された。
今年1月のドーム公演以来の参戦となった私は、前回の至近距離で二人と対峙したエキサイトシートとは異なり、今回はドーム全体を俯瞰する2階席、いわゆる“天空席”から彼らのステージを見届けることとなった。
しかし、この席だからこそ克明に浮かび上がる景色があった。暗転したドームを鮮やかに染め上げたのは、彼らのパーソナルカラーである「赤」と「青」のまばゆいペンライトの海。その二色の光が波打ち、巨大な空間を美しく彩る光景は、彼らがファンと共に築き上げてきた歴史の重みそのものを視覚化しているようだった。
東フィルとの邂逅、そして圧倒的なトップアイドルの証明
今回のステージで最も強烈なインパクトを残したのは、東京フィルハーモニー交響楽団との贅沢なコラボレーションだ。日本最高峰のオーケストラが奏でる重厚で華やかなストリングスと、ドームの広大な空間をフルに活かした豪華絢爛なステージセット。その圧倒的なスケール感に、「これぞ日本のトップアイドルだ」と改めて敬服せざるを得なかった。
事前の予習なしでの参戦となったが、セットリストの軸を担っていたのは、私たちが愛してやまないKinKi Kids時代の至高の名曲たちだった。『ジェットコースター・ロマンス』や『全部抱きしめて』といったアンセムがイントロで鳴り響いた瞬間の地鳴りのような歓声と一体感は、ドーム全体の熱量を一気に最大値へとビルドアップさせていく。
“苦しさ”さえも味方に変える、30年目の「円熟の極み」
まもなくデビュー30周年という大きなマイルストーンを控える彼ら。ライブ中盤、結成初期にリリースされた原曲キーの高い楽曲たちと対峙する二人の姿に、胸が熱くなる瞬間があった。
確かに、かつてのように軽やかにハイトーンを響かせるのが難しい、苦しそうな場面もあったかもしれない。しかし、一ファン的な視点で言えば、それこそが本物のドキュメンタリーであり、今の彼らにしか出せない「円熟の極み」という名の深い味わいだった。声を振り絞り、互いの呼吸をアジャストしながら歌い切るその刹那に、言葉以上の感動が宿る。
そして、歌声の緊張感を一瞬で和ませるのが、彼らの真骨頂であるのんきでウィットに富んだロングトークだ。絶妙な間合いで繰り広げられる二人の掛け合いに、会場からは何度も温かい笑いが沸き起こる。「これこそが堂本剛であり、堂本光一だ」――彼らの唯一無二のアイデンティティは、名前が変わろうとも一切ブレることはない。
カラオケの記憶と、YouTube Musicで繰り返す「またね」の余韻
かつて彼らの楽曲をカラオケで夢中になって歌った記憶を持つ同世代のファンとして、ふと「自分は今、あの頃のように声が出るだろうか」とノスタルジーに浸る影の主役(余白)も、このライブは優しく回収してくれる。
コンサートが終わって数日が経った今も、私のiPhoneではYouTube Musicを通じて、DOMOTOとKinKi Kidsの楽曲がエンドレスでリピート再生されている。特に、DOMOTO名義の楽曲「またね」の叙情的なメロディラインは、聴けば聴くほど胸の奥へとスマートにしみ込んでいく傑作だ。
改名という大きなアジャストを経て、なおも進化を止めないDOMOTO。彼らが提示してくれた「またね」という約束の言葉を胸に、これからも彼らが紡ぐ音楽のバトンを、一人のファンとして静かに応援し続けたい。
ここから先はセットリストになります。
セットリストを見たくないかたはここまで。
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セットリスト
1:愛のかたまり
2:Kissからはじまるミステリー
3:愛されるより 愛したい
4:シュレーディンガー
MC
5:またね
6:スワンソング
7:ジェットコースター・ロマンス
8:あの娘はSo Fine
9:Rocketman
10:このまま手をつないで
11:Anniversary
MC
12:怖い 怖イ?
13:ニュー・アンティック
MC
14:FRIENDS
15:恋涙
16:新しい時代
17:The Story of Us
18:Amazing Love
MC
19:フラワー
20:薄荷キャンディー
21:solitude ~真実のサヨナラ~
22:銀色 暗号
23:雪白の月
24:Harmony of December
25:これから始まる物語
アンコール
26:硝子の少年
27:雨のMelody
28:全部だきしめて
29:またね
