本のちカレー、ときどき深呼吸。今日も京都で心の調律を|鴨葱喫茶
お気に入りが増えるのは、うれしくも悩ましい。
単純な私は、その存在に心を奪われ、日常を歪めてしまうこともある。
京都・東九条にある「鴨葱書店」は、私にとって大切な場所。
平凡だけどアレコレある日常に、そっと寄り添ってくれる本との出会いがあります。

その「鴨葱書店」が今年5月1日からカフェを始めたことを、橘ゆずさんの記事で知りました。
しかも、こだわりのカレーがあるって⁉︎
「これはもう、行くしかない!」
…と、居ても立ってもいられず、早速お店へと向かいました。
カレーとカフェオレ、ときどき深呼吸
目指すカフェ「鴨葱喫茶」は「書店」のすぐ裏手。
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」に面した場所にあります。
古民家をリノベーションしたお店は、まるでずっとそこにあったかのように、まちの風景に溶け込んでいました。

注文を終えると、しばし店内を眺めながら待ちます。
先客も帰られ、店内の客は私ひとり。

初夏を思わせる陽気に、窓が開け放たれた店内には、爽やかな風が流れ込み、心地よいBGMとともに、穏やかな時間が流れます。
スマートフォンをバッグにしまい、ただこの空間に身を委ねる。

そうすると、まるで抜けるような夏空を見上げたような、明るくて清々しい雰囲気に満たされます。

やがて、運ばれてきたのは「鴨葱キーマ」と「京野菜クリーミー」のあいがけ。
こちらのカレーは、伝説的カレー店の系譜を受け継ぐ東京・中目黒の『FORRESTER(フォレスター)』のオーナー監修のレシピで、丹念に作られた本格派。
そうと聞けば、なおのこと期待が高まります。

「鴨葱キーマ」は、そぼろのような食感。食べ進むとじんわり旨みが広がってくる感じ。辛さは強くなく、食べやすい味です。

お野菜のごろごろ感が嬉しい「京野菜クリーミー」は、ほのかな甘味の後にバターのようなコクを感じて、スプーンが止まらなくなります。

そして嬉しいのは、食後の軽やかさ。
しっかりとした満足感がありながら重すぎない。
その接妙な塩梅に、「またこれを食べに来よう」って思える一品でした。
さすが「伝説のカレー」の系譜です。

もうしばらく、この余韻に浸っていたくて、食後にカフェオレを。
ミルクの奥から、力強いコーヒーの味わいがやってくる。
その美味しさに、心の中で思わず拍手を送りたくなりました。

まちには書店が必要だ。そう心から思える場所
素敵なカフェですっかりご機嫌な私は、すぐ隣の「鴨葱書店」にも立ち寄ります。

ここは、本があるというより「言葉」がある。
その選書は、まさに「活字のセラピー」。
本の表紙を目でなぞるだけで、慌ただしい日常で乱れた心身が、静かに調律されていく。そんな感覚になれる癒しの空間です。
並べられた本が、まるで私に語りかけてくるような、不思議な感覚になります。


喫茶と対照的に、本をめくる音がまるでBGMのような静けさ。
その中で、本の声にじっと耳を傾けていたら、普段は通り過ぎてしまうような本も思わず手に取ってしまうのです。


何が出たかは、ヒミツにしときます
まさに、「鴨が葱を背負ってきた」かのように。
この本は、今の私に会うために、ここに居てくれたんだ。
そんな本との出会いに運命を感じながら、ここは、私が私を発見する場所なのかもしれません。

どの本を選ぶかで、今の私が表れている気がする
「私の孤独な日曜日」月と文社 にはnoteで記事を書かれている方がたくさん掲載されていた。アカウントにも一度訪れてみたいと思う
「鴨葱喫茶」には、気になるスイーツメニューもたくさん。
次はどれにしようかと、今から楽しみになっています。
本のちカレー、ときどき深呼吸ですっかり心整う場所
これから、ここを訪れることが増えそうな気配です。

鴨葱喫茶
京都市南区東九条東岩本町11-7
(JR京都駅八条口から徒歩約8分)
営業時間|11:00−23:00
定休日|火曜
https://www.instagram.com/kamonegi_cafe/
