「なんかダサいデザイン」を、センスのせいにしていませんか?
「なんだか、上手く見えない。」
時間をかけて作り込んだ。
フォントもこだわって選んだ。
色も整えた。
余白もちゃんとあけた。
ーーーーそれなのに、なぜか“素人っぽい”。
デザインを学び始めた人なら、
一度はぶつかる壁や違和感ではないでしょうか。
私も新人時代に”なぜあか抜けないデザイン”になってしまうのか、
原因がわからず何度も悩み、デザインセンスがないのだと落ち込みました。
でも実はこれ、「センスの問題」ではありません。
情報を詰め込みすぎてしまったり、
要素をすべて同じ大きさ・強さで見せてしまったりなど。
つまりこれらは、「情報の整理」ができていない状態なのです。
自分のデザインに自信を持てない方、
何度内校をだしても先輩からOKがもらない。
そんな方に読んでもらいたいです。
初めまして。
株式会社COMMAのデザイナー「まり」です。
私のnoteでは現場から学んだ"よりリアル"な、
デザイン初心者のための、スキルアップ術をお届けしていきます。
技術やマインドなど、少しでも誰かの役にたてれば嬉しいです。

01 / なんだか上手く見えない。その原因は「センス」ではない
デザイナーならだれしも
おしゃれにしたい
かっこよく見せたい
洗練させたい
と考え制作をしていきますよね?
でもそういった曖昧な感覚で制作していくと
「あれ?なんか思ったものと違う」
「おしゃれなサイトを真似したのにあか抜けない」
「先輩・クライアントはなんだか渋い顔…」
などの壁にぶつかっていきます。
何度もこの壁にぶつかると自分はセンスがないのかも…
と思ってしまうかもしれませんが実はこれ、センスの問題ではありません。
その原因はすべて”構成・情報の整理整頓ができていないから”。

ここが整理されていないと、
どれだけフォント、色にこだわっても
見づらい・読みづらい中途半端なデザインになってしまいます。
02 / デザインは「飾る仕事」ではなく「整理する仕事」
ではどうしたら整理整頓が上手になるのか。
一番大切な情報といってもどれも重要そう…
そう思った時は作っているバナーやLPのゴールを見ましょう。
クライアントが求めているゴール、顧客が欲している情報はなにか。
情報に優先順位がなく、ゴールもわからない状態が、
顧客に対して一番やさしくないのです。
問い合わせを増やしたい?
ブランドを知ってほしい?
商品を購入してほしい?
ここが曖昧なままデザインすると、
情報が横並びになり結果、全部が弱く見えてしまいます。
デザインで大切なのは見た目のおしゃれさではなく、
一目見た時にゴールが伝わることです。
情報に優先度があると、おのずとデザインにメリハリが出てきます。
03 / “整理”とは、削ることではなく「優先順位を決めること」
ここで誤解しないでほしいのは、
【整理=削除】ではありません。
安易に情報を減らしてしまうと、
バナーやLPの役割が果たせなくなってしまうので注意してください。
整理とは
役割を決める
順番を決める
強弱をつける
ということです。
たとえば、

デザインが急に上手くなったわけではなく、
構造が整っただけなのです。
だけど、それだけでデザインにメリハリがでて
急速にあか抜けたデザインが作れます。
架空のイベントをChat GPTに考えてもらったので、
それをもとに告知バナーを作成してみました。
イベント内容は【夜明けのシティ クルーズ】
アメリカの街をクルーズ船で巡るイベントです。(豪華…)


【比較画像01】ではテキストやロゴなどの大きさに差がなく、どの情報を見ればいいのか目が迷ってしまいますよね。
とくにタイトル/ロゴ/日付/船のイラストの大きさがほぼ同じなので、どこか息の詰まる窮屈なバナーになってしまいました。

比較画像02
【比較画像02】ではしっかり伝えたい情報を整理しました。
一番目立たせるべきはロゴ、2番目にタイトル、3番目に日付と位置付けました。そのため一番最初に目に留まるのはロゴになりましたね。
タイトル周りに余白も生まれたためかなりすっきりと見やすいバナーです。
04 / 整える前にまず分解する
デザインが上手くいかないとき、
多くの人はすぐに見た目を直そうとします。
フォントを変える。
色を変える。
余白を広げる。
写真を差し替える。
もちろん、それで良くなることもあります。
でも前途から申し上げている通り、
ゴールや情報が整理されていないとやはりメリハリがない
平坦なデザインができてしまいます。
崩れいているのはデザインではなく、情報だから。
私は、整える前にまず情報を分解することが大切だと思っています。
たとえばデザインの中には、
いろいろな要素がひとまとめに入っています。

これらが曖昧なまま「整えよう」とすると、
表面だけを触ることになります。
でも、一度分解して考えると、

が見えてきます。
クライアントからもらった構成案からそのまま作るのではなく、
一度ゴールを見返し、情報をすべてフラットにします。
クライアントの希望の内容であっても、
これは本当に必要か。
これは主役か、補足か。
これは今ここで伝えるべきことか。
そうやってひとつずつ見直していくと、
デザインは急に整理しやすくなります。
整えるという作業は、
実は“きれいにすること”ではなく、
"関係性を整えること"なのだと思います。
だから私は、
いきなり見た目、デザインでいう装飾に入るのではなく、
モノクロの状態で情報をおき、
余計な情報を入れずテキストのジャンプ率で内容を整えます。


そこからラスト、色や装飾をして最後に
見た目のデザインをしていきます。
こうして分解することで
デザインは“感覚”ではなく“判断”で進められるようになります。
少し地味な作業のように感じますが、
装飾に入るこの作業がプロのデザイナーになる基礎であり、
結果デザイン制作において完成への近道になると考えます。
05 / デザインは課題を解決するためにある
デザインを学び始めると、
どうしても「きれいに作ること」や「おしゃれに見せること」に
意識が向きやすくなります。
それ自体は悪いことではありません。
奇抜なデザインで人の目を惹くこと、
インパクトのあるデザインももちろん大切です。
でも、実際の制作で本当に大事になるのは、
“きれいかどうか”だけではありません。
そのデザインが、
何のために存在しているのか。
誰のどんな悩みに応えようとしているのか。
そこが抜けてしまうと、どれだけ整っていても
届きにくいものになります。
デザインは、クライアント・顧客の課題を解決するためにあります。

デザイン自体にこのようなもやもやがあっては、
課題解決などできません。
デザインは、その悩みを見た目で包むものではなく、
伝わる形に変換するものだと思っています。
何を目立たせるか。
何を削るか。
どこで安心してもらうか。
どこで行動してもらうか。
そのひとつひとつに、
「解決したい課題」があります。
そう考えると、デザインは急に“センスの世界”だけではなくなります。
むしろ、
利用する人のことを理解して、
情報を整理し、
伝わる順番をつくることのほうが、ずっと大事になります。
おしゃれなだけでは課題は解決しません。
プロのデザイナーになるために、
しっかり効果のあるデザインをしていきましょう。
06 / 一歩あか抜けたデザイナーになるために
デザインが上手く見えないとき技術やセンスを疑う前に、
構造を疑ってみてください。
センスが足りないのではなく、
構成・情報の整理がまだ足りないだけなのです。
整える前に、分解する。
デザインで美しく課題解決をしていきましょう。
07 / 次回「「これでいいか」を疑える人ほど、デザインは整っていく」
デザインが上手い人はもうひとつ共通点があります。
それは、
上手い人ほどとことん自分のデザインに疑問を持ち、
本当にこれが最高なのか【疑う】ことです。
次回は、
「「これでいいか」を疑える人ほど、デザインは整っていく」
について書いていきます。
正解のない世界でたたかう我々クリエイターだからこそ、
常に疑うことが重要です。
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