「八方美人」も「考えすぎ」も、デザイナーになったら強みになった。【INFJとデザイン】
前回の#08の投稿
【デザインは、空気と同じ。】
では、デザインは決して主役ではなく、
人の日常を当たり前のように支え、
彩る存在だというお話をしました。
そんなデザインという仕事に魅力を感じ、
私はこの業界に飛び込みました。
そしてデザイナーの仕事を続ける中で、
ある不思議なことに気づいたんです。
昔は短所だと思っていた性格が、
この仕事では"強み"になっていました。
「考えすぎじゃない?」
「気を遣いすぎ。」
そう言われるたびに、自分の性格を好きになれなかった私。
そんな私が、あることをきっかけに、自分の見方が少し変わりました。
今回は、「INFJの私が、デザインを仕事にして気づいたこと。」
をテーマに、性格と仕事、
そして「自分らしさ」についてお話ししたいと思います。
株式会社COMMAのデザイナー「まり」です。
私のnoteでは現場から学んだ"よりリアル"な、
デザイン初心者のための、スキルアップ術をお届けしていきます。
技術やマインドなど、少しでも誰かの役にたてれば嬉しいです。

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01 / 「考えすぎじゃない?」と言われるたびに、自分を責めていた。
昔から、私はよくこう言われていました。
「考えすぎじゃない?」
「気を遣いすぎだよ。」
「八方美人すぎる。」
その人たちに悪気はなかったと思います。
むしろ私が無理をしていないか気にかけてくれたから。
自分でもそうだよね、気にしすぎだよね、と腑に落ちました。
でも、その言葉を聞くたびに、
「考えすぎる性格どうにかしたい。」
「もっと気楽に生きられたらいいのに。」
そうやって、自分の性格を少しずつ嫌いになっていました。
誰かと話していても、
「今の言い方、大丈夫だったかな。」
「嫌な気持ちにさせていないかな。」
そんなことばかり考えてしまう。
自分の意見を伝えるよりも、
相手がどう感じるかを優先してしまうことや、
とにかく空気を読むことばかり気にしている、
なんてことも少なくありません。
私は、それを大きな"短所"だと思っていました。
自分の気持ちをはっきり言える人。
もっと深く考えずに行動できる人。
そんな人たちが少し羨ましい。
だから、「考えすぎる性格」は、
直さなければいけないものだと、本気で思っていたんです。
02 / 私は「INFJ(提唱者)」という性格でした。
そんな悩みを抱えつつ過ごしていたある日、
SNSでよく見かけるようになった「MBTI診断」を
やってみることにしました。
実はこれ自体は以前に一度やったことがあり、
その時はISFJ(擁護者)、という結果でした。
50:50くらいで当たっていたりなかったり…笑
その後、いろんな環境の変化もあり、
自分の考えが少し変わった時期でもありました。
自分の性格にもかなり悩んでいたこともあり
もう一度診断してみると…
そこで出た結果が、「INFJ」。
日本語では「提唱者」と呼ばれる性格タイプです。

特徴を読んでいくと、驚くほど自分に当てはまることばかりでした。
以前の擁護者が50:50なら、今回は100:0になるくらい。
人の気持ちに敏感なこと。
相手が何を考えているのか、無意識に想像してしまうこと。
自分のことより、周りを優先してしまうこと。
そして、一つの出来事を何度も頭の中で振り返り、
「あの時こう言えばよかったかな」と考え続けてしまうこと。
もちろん、MBTIですべてが決まるとは思っていません。
同じINFJでも、一人ひとり違います。
でも私はその時、初めて思いました。
「考えすぎる性格」だったんじゃない。
私は、そういう特性を持っている人だったんだ。
そう思えたことで、
少しだけ自分を受け入れられるようになったんです。
03 / 「考えすぎる性格」は、デザインで強みになった。
デザインの仕事を始めてから、私はあることに気づきました。
それまで短所だと思っていた「考えすぎる性格」が、
この仕事では自然と活きていたんです。
デザインを作るとき、
私が一番考えているのは、「自分がどう作りたいか」ではありません。
「このデザインを見た人は、どう感じるだろう?」
「このボタンは押したくなるかな。」
「この言葉でちゃんと伝わるかな。」
「初めて見る人でも迷わないかな。」
そんなことを何度も何度も考えながら、
デザインを作っています。
後からINFJの特徴を読んでみると、
「相手の感情や考えを深く想像することが得意」と書かれていました。
まさに、私が無意識にやっていたこと。
もちろん、デザインに必要なのは感覚だけではありません。
情報設計や配色、レイアウトなど、
身につけなければいけない技術はたくさんあります。
でも、その技術を「誰のために使うのか」を考えることも、
同じくらい大切です。
だから私は、「考えすぎる性格」は弱みではなく、
人の気持ちを想像し、形にするデザインという仕事では、
大きな強みになっていたのだと思います。
それにこれは何もデザイナーだけに生きたことではありません。
INFJは、「中立」の立場を取ることが多いと言われています。
どちらか一方の味方になるのではなく、
お互いの気持ちを理解しようとする。
時には「優柔不断」や「八方美人」と
受け取られてしまうこともあります。
でも私は、この立場にも大切な役割があると思っています。
人と人をつなぐこと。
相手の気持ちを想像し、お互いが気持ちよく話せるように考えること。
組織には、前に立って引っ張る人も必要です。
自分の意見をしっかり伝える人も貴重で大切です。
その人たちがいるから、新しい考えが見つかります。
そして、人と人の間に立ち、橋渡しをする
私たちのような人も必要なのだと思います。
04 / デザイナーは、「人が求めるもの」を形にする仕事。
デザインを始めてから、私は何度も思いました。
「この仕事って、人の気持ちを考える仕事なんだ。」
デザインは、自分が作りたいものを作る仕事ではありません。
クライアントは何を伝えたいのか。
ユーザーは何を求めているのか。
その間に立って、"伝わる形"にする仕事です。
だから私は、デザインをするときも自然と、
「このボタンは押しやすいかな。」
「この言葉なら安心してもらえるかな。」
「このレイアウトなら迷わず読めるかな。」
と、考えながら作っています。
MBTI診断をする前は、その"考えすぎる性格"を
直さなければいけないと思っていました。
誰かにとってはマイナスと思われる、私の短所。
でも今は違います。
人の気持ちを想像すること。
相手の立場になって考えること。
それは、私がデザイナーとして
一番大切にしたいことでもあります。
私にとってデザインは、見た目を整えることではありません。
人が求めているものを想像し、それを形にすること。
デザイナーは私を生かすのに最適な仕事なのです。
05 / 短所だと思っていたものは、長所でした。
今でも私は、考えすぎる性格はそのままです。
相手の表情を気にしたり、
「あの言い方は良くなかったかも。」と
寝る間に延々と振り返ったり。
きっとこれからも、この性格は変わらないと思います。
でも以前のように、「直さなきゃ」とは思わなくなりました。
なぜなら、その性格が今の仕事で、
誰かの役に立てていると感じられるからです。
もし昔の私と同じように、
「考えすぎ。」
「気を遣いすぎ。」
「八方美人。」
そんな言葉をかけられて、
自分の性格を嫌いになっている人がいたら、
伝えたいことがあります。
その性格は、本当に短所なのでしょうか。
もしかしたら、まだ"活かせる場所"に
出会えていないだけかもしれません。
人にはそれぞれ、得意なことも、苦手なこともあります。
前に立って人を引っ張る人もいれば、
誰かを支えたり、人と人をつないだりする人もいます。
どちらが優れているという話ではありません。
役割が違うだけです。
私はデザインという仕事を通して、
自分の性格を少し好きになれました。
だから、もし今、自分の性格を短所だと思っている人がいたら、
焦って変えようとしなくても大丈夫です。
その性格が誰かの力になる場所は、きっとあります。
私はそう信じています。
06 / 次回「デザインに「自分らしさ」は本当に必要なのか」
今回は、INFJという性格を知ったことで、
「考えすぎる性格」は短所ではなく、
自分らしさだったと気づいたお話をしました。
そして、その性格が一番活きていると感じるのが、
デザインという仕事です。
デザインを続ける中で、もう一つ大きなことに気づきました。
それは、デザイナーは自分を表現する仕事ではないということ。
「自分が作りたいもの」と、「相手が求めているもの」。
この二つは、必ずしも同じではありません。
次回は、「デザインに「自分らしさ」は本当に必要なのか」をテーマに、
私がデザイナーになって変わった”ものづくり”への考え方
についてお話ししたいと思います。
──デザインで終わらせない。
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このnoteでお伝えしている【なぜ上手くいかないのかを言語化する】という考え方は、株式会社COMMAがお客様と向き合う上で大切にしている姿勢でもあります。
「どうしたらいいか分からない。」
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最適なデザイン・施策へ整理していくことが私たちの仕事です。
そして、私たちは作って終わりの制作会社ではありません。
公開して終わりではなく、その後のアフターケアまで含めて、
お客様と併走することを大切にしています。
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