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タイトルが謎だった。映画「WEAPONS/ウェポンズ」を見る(※ネタバレなし)

もくじ

0.  あらすじ
1.  タイトル
2.  ストーリーの構造化
3.  スッキリともやもや

0.  あらすじ

これは、ある町で起きた、多くの人が命を落とした本当の話。水曜日の深夜2時17分。子どもたち17人が、ベッドから起き、階段を下りて、自らドアを開けたあと、暗闇の中へ走り出し姿を消した。消息を絶ったのは、ある学校の教室の生徒たちだけ。なぜ、彼らは同じ時刻に、忽然と消えたのか?いまどこにいるのか?疑いをかけられた担任教師のジャスティン・ギャンディは、残された手がかりをもとに、集団失踪事件の真相に迫ろうとするが、この日を境に不可解な事件が多発、やがて町全体が狂い出していく…この話のヒミツ知りたいでしょう?

公式ホームページより

1.  タイトル

タイトルを見て、おやっと思うのは私だけではないだろう。「武器」は、ホラー映画とどう結びつくのか。

全米公開時、週末興行ランキングで、3週にわたって№1を飾ったという。
話題作である。どんな映画なのか、少し気になった。ホラー映画の新機軸なのか。
だが、観た限りでは、新しいジャンルではない。その語り口が上手いと思う。

タイトルの謎は映画のなかで種明かしされる。複数形になるのも納得である。


ネタバレ厳禁!!

2.  ストーリーの構造化


最初の感想は、話の進展が遅いというものだ。途中いろいろと寄り道する。メインのストーリー、謎ときには関係のないと思われる相手との交渉にまで話が及ぶ。事ここに至って、いやいやどこまで脱線するんだと思う。

だがそこで、章(チャプター)が変わる。そうか、確かに最初、担任教師のジャスティンの名前で映画が始まった。次に失踪したひとりの子供の父親の名前が掲げられる。章ごとに、関係者ひとりひとりの視点で事件を追っていくという趣向だった。

担任教師 ⇒ 子供の父親 ⇒ 校長 ⇒ 警官 ⇒ 
ヤク中の浮浪者 ⇒ ?

事件後、学校の再開を前に、保護者に対する説明会が開かれる。ジャスティンの章では、登壇した彼女の説明に納得のいかない父母から非難の声が集中する。
次の父親アーチャーの章では、このとき父母席にいた彼の視点でこのシーンが再現される。席を立ち、途中退席した彼女を追って、移動する姿が描かれる。

ジャスティンの章では、何者かが彼女の自宅のドアを激しく叩く。驚いて外に出てみると誰も居ない。だが乗用車の側面に、大きな赤い文字で「WITCH」と殴り書きされているのを発見する。
別の章では、誰の仕業であるか示唆される。

複数視点の映画と言えば、羅生門が有名である。事実が次々と覆ったり、善悪の見方が入れ替わったりとか。

この映画ではそのようなことはない。

ひとり視点のストーリーの、いわば単線の流れの結節点が、他の視点のそれと、あちこちでつなぎ合わされる。ストーリーは直線的な流れから、三次元の立体的なものになる。謎が徐々に明らかになるような感じ。らせんを描くように結末に導かれていく。

それは驚きと同時に、話に引き摺り込む作用をもたらす。無駄な寄り道と見せかけて、そうではない。

3.  スッキリともやもや


事件の謎は、早い段階で明らかになる。
そこからは、話の答え合わせと、伏線の回収、そして衝撃の結末に至る。
謎が提示され、次にそれが解き明かされる展開は、わりと気持ちがいい。それが連続する。
途中観客が抱く疑問にも、先回りして答えが用意されている。

すっかり納得させられて、映画館を後にしてしまうのだ。
だが、落ち着いて考えてみると、いやいやそう上手くはいかないだろう。再び頭が疑問で占められる。



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