鶏冠
雛の努力をかえりみず
外から殻を押しやぶる
とがった先が内向きだ
お陰で雛は血まみれだ
血まみれ雛の形見滓を
今でも頭に載せている
その冠を落とさぬよう
歩けば忘れがちな汚穢
心の行方が不明になり
朝靄の縁でまた哭いた
詩誌「Contemporary Poetry 十×十」1 P33 掲載
雛の努力をかえりみず
外から殻を押しやぶる
とがった先が内向きだ
お陰で雛は血まみれだ
血まみれ雛の形見滓を
今でも頭に載せている
その冠を落とさぬよう
歩けば忘れがちな汚穢
心の行方が不明になり
朝靄の縁でまた哭いた
詩誌「Contemporary Poetry 十×十」1 P33 掲載