料理本著者になった人のあり方とは。
あなたは今、自分が尊重されていると感じていますか。
最近私は、印象的な2人と、1年をかけてレシピ本を作りました。
1人は、4人の子どもを育てながら料理家として働く34歳。忙しい毎日を麹の力でラクにしたという人です。
もう1人は、お酢が好きすぎて全国の酢蔵を訪ね歩き、東京農業大学の研究生にもなってしまった40代の料理研究家。
彼女とは、お酢の基礎知識とレシピ、そして「推しお酢」を紹介する本を作りました。
2人の著者はまったく違う人生を歩んでいるように見えますが、共通していたのは「自分が大切にしたいものに正直」だったことです。
ひとりは自分が何者なのかを知りたくて動き続けました。
もうひとりは「お酢が好き」という気持ちに忠実に追い続けました。
誰かに決められたのではなく、自分で考え自分で選び、自分で動いてきたのです。
私はその姿に「自分の人生を尊重する力」を見ました。
そう感じるのは、私自身も長年、ある違和感を抱いてきたからです。
料理は人が生きるために欠かせない営みです。
献立を考え、買い物をし、調理をし、家族の健康を支える。
本来なら大きな価値を持つ仕事です。
ところが家庭に入った瞬間、それは無償になります。
毎日続けても評価されない。
誰かの役に立っていても見える形で称賛されることもない。
価値ある営みであるにもかかわらず、真価を誰も認めていないのです。
その結果、食事の作り手の多くは自分の存在価値を認められず、自分を尊重できなくなる。
私はそこに問題の核心があるように思います。
だからこそ「EDIT LIFE エディットライフ(人生編集術)」という考え方を知ってほしいのです。
エディットライフとは、自分の経験や価値観を整理し、本当に大切なものを見つけ出す編集技術。
編集とは、本を作ったり文章を整えることを指すのではありません。
本音を見つけること。
不要な思い込みを手放すこと。
自分が本当に望む人生を可視化するための手段であり、技術だと考えています。
私が担当した2人の著者は思いであふれていました。
私がやったのは、その思いを整理し、読者に届く形に編集しただけです。
それが本になりました。
5月28日発売の原田りょこ著『味が決まる 混ぜるだけ麹レシピ』(マガジンハウス)。
5月29日発売の岩間明子著『お酢推すレシピ』(主婦の友社)より。
どちらもレシピ本です。
でも、自分の人生を自分の手で選び取った人の物語なのです。
質問箱を開設しました
・どうやって自分の人生を選び取る道を選べたのか。
・どうしたら本が出せるのか。
・出版、はじめの一歩は何から?
などなど、どうぞ思いつくままに送ってください。
料理本出版 質問箱 https://note.com/qa/cookbooklab
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