【第05弾】スズキ GSX-8R|大本命のはずが「無いかな」。スポーツ走行を邪魔する0.1秒のタイムラグ
※本連載は、一人のストイック派ライダーが「五感で楽しむバイクの本質」を求めて巡る試乗ログです。
第1弾〜第11弾:前愛車「CB400SF(スーフォア)」を基準にレビュー
第12弾〜現在:運命の乗り換えを果たした現在の愛車「GSX-S750(絶版ナナハン)」を基準にレビュー
初めての方は、全体の遍歴と伏線がすべて繋がる【総集編・目次(トップ固定記事)】からご覧いただくと、より楽しんでいただけます。
大型バイク試乗レビュー(第5段)
スズキのディーラーで、私のバイク買い替えの最有力候補の1つである GSX-8R(と、ついでに GSX-8S) に試乗してきました。

1台当たり15分くらいしか乗れなかったので色々な道は試せませんでしたが、う~ん、、、良いんだけどなんか違うー!泣
まず、GSX-8Sは「無いな」って感じ。ハンドル幅が広すぎで、アクセル開けたときのドン!っていう加速のショックが雑、乗り味もなんか雑!なのが気になりました。
良かったのは「GSX-8R」です。乗り心地は今まで乗った大型バイクで一番よかった。サスペンションが良いんだと思います。そしてパワーは申し分なし!
ただ、私には致命的な欠点が1つあり、、、これも「無いかなー」って感じでした。
以下、GSX-8Rについて備忘録です。
(GSX-8Sはもう対象外なので、コメントも書きませんw)
■総評
・乗車ポジションの第一印象は良い。コクピットもカッコいい。
・乗り心地もいい。加速もパワーも全域で申し分ない。
・ブレーキがいい。自然な感じがありながら、しっかり効く。
・カーブはCB400SFよりもヒラヒラと乗れる感じ。
・ただフルスロットル加速の際のシフトアップ時、加速がワンテンポ遅れる。めっちゃ気持ちよくない!(後述)
・そして走ってると、なにかが違和感。車体の重量バランスの違いなのか何なのか?が分からない。
■エンジン
・SV650よりも上質で気持ちいい。雑味を感じない。(ただCB400SFにはぜんぜん劣るけど)
・全域でパワーがあり、スポーツ走行するときにSV650で感じた「もう一歩!」ってところのパワー感もしっかりカバーしていて、とても良い。自分にはこのくらいの排気量(800㏄前後)が一番合ってる気がする。
・低回転でゆっくり走るのも良い感じだし、高回転まで回しても楽しい。
・ただし超低回転域だけはガクつく。渋滞時のトロトロ運転は半クラが必須か。
■電子制御
・走行モードは、Aモード(アクティブ)、Bモード(ベーシック)、Cモード(コンフォート)の3種類あり、今回はAモードで試乗。
・タイヤが空転するのを防止するトラクションコントロールも1~3まで選択できる。試乗では「3(最大介入)」しか選ばせてくれなかった。
■スロットルのレスポンス(致命的な点)
・普通に乗ってる分には何も気にならなない。良い感じ。
・ただ、スポーツ走行のノリでの加速時、シフトアップ時に加速がワンテンポ遅れる。スポーツ走行のイメージでスロットルをギュ!っと回した後、0.1秒か0.2秒くらい遅れてドン!という加速が来る。この「間」が気持ち悪くて仕方ない。
・身体が「さあ、ここから急加速!」と準備している時に加速せず、「あれ?」ってなって身体の気が抜けそうな時にドン!っと急加速するため、思うように操ってる感がぜんぜん得られず、私には致命的な問題だった。
・この「間」が私には直感的でなく違和感だらけ。毎回「ん?」「あれ?」といった感じでそこに気を取られ、周囲への注意力が散漫になる。運転の安全性が落ちると思う。
・この違和感は、今後も慣れそうにない。仮に慣れたとしても、スポーツ走行時の「物足りなさ」になると思う。
■デザイン
・いい感じ。カッコいい。
・液晶メーターがフルカラーで、特にコクピットがカッコいい。
■乗車姿勢と操作性
・CB400SFやSV650よりも、気持ち前傾姿勢
・シートは一体感があり、ニーグリップもしやすい。ふともものFIT感は少し劣り、おしりのFIT感は抜群。点数をつけるなら7点(SV650:10点、CB400SF:8点、CB650R:5点)
・ハンドルはセパハンなので幅は狭く、ㇵの字になってる。ハンドル幅はCB400SFと同じくらいか?
・身体とハンドルまでの距離はSV650やCB400SFと同じくらいだが、高さが少しだけ低い。
・止まってるときは身体のベストポジションに近い姿勢なのに、走ってると何か違和感を感じる。この違和感の正体が分からない。バイクの重心位置が後ろ寄りなのかな?乗ってると慣れるのだろうか?機会があれば長時間レンタルして乗って確認してみたい。
・この違和感のせいで、「バイクと一体になってる」というより「バイクという乗り物に乗ってる」という感覚が強い。
・クラッチがやや重い。長時間乗ってると疲れそう。上下オートシフターは搭載されている。
・サイドミラーは、ハンドルバーではなくフロントカウルに付いているので、顔との距離が遠く、あまり頭をまわさなくても見れる。これは便利で安全。
■ブレーキ性能
・これまで、あまりコメントでブレーキに触れることはなかったが、このブレーキは良い。
・バイクのブレーキはいきなり「ぎゅっ」と握るのではなく、気持ち「じわっ」とかけることでスムーズな減速ができるのだが、この制動時のバイクの反応がすごく自然。なのにブレーキはとてもよく効く。素晴らしいコントロール性だと思う。
■サスペンションなど
・上質で乗り心地がいい。接地感を感じる。
・加速・減速の際もしっかりと車体がホールドされてる感があり、安心。
■カーブの走行
・車体がヒラヒラと倒れる。
・CB400SFよりもヒラヒラした感じ。慣れると面白いのかな?
■排気音
・音は静か目で、音質も嫌な感じがしない。
・どちらかと言えば、心地いいサウンド。
■結論
・う~ん、、このバイクは私にベストフィットするかな?という期待感が大きかった分、ちょっと残念だった。シフトアップ加速がワンテンポ遅れる点さえ無ければ、買い替え候補のひとつになったと思うが、、。(攻めた走りをしない人には関係ないかもですが)
・でもそれ以外はとても優秀。デザインもパワーも性能も電子制御も何も申し分ない。コストパフォーマンス(この性能で新車100万ちょっと)もめっちゃいい。
・総合的に、「いいバイクに乗ってるなー」という感じはしたが、SV650やモンスターSPの時に感じた「楽しかったー!」っていう満足感は得られなかった。
追伸、
試乗した後のディーラーからの帰り道、自分のバイクに乗ってて「CB400SFこそが、改めて最高のバイクだなぁ、、」としみじみ思いました。
ちなみに以前、SV650に乗ったときの帰り道では、「え、CB400SFってこんな乗りにくいバイクだったっけ?SV650の完成度ヤバすぎやろ!」って思ったのを思い出しましたw
