【第06弾】ドゥカティ ストリートファイターV2S|30km走って気づいた、お尻を後ろにずらす「真の乗車位置」と人馬一体感

※本連載は、一人のストイック派ライダーが「五感で楽しむバイクの本質」を求めて巡る試乗ログです。

  • 第1弾〜第11弾:前愛車「CB400SF(スーフォア)」を基準にレビュー

  • 第12弾〜現在:運命の乗り換えを果たした現在の愛車「GSX-S750(絶版ナナハン)」を基準にレビュー

初めての方は、全体の遍歴と伏線がすべて繋がる【総集編・目次(トップ固定記事)】からご覧いただくと、より楽しんでいただけます。


大型バイク試乗レビュー(第6弾)

イタリア・ドゥカティの「ストリートファイターV2S」に乗ってきました。今の市販バイクの中で、デザインが一番好きなのがこれです!

リッタークラスのバイクで、性能は以前に乗ったモンスターSPよりも馬力があり、更に軽量(176kg)。ドゥカティ史上、最軽量かな? でも価格が更に高い~(250万円以上)
2時間の試乗で、下道と高速道路で計70Km走ってみました。

感想は「やっぱドゥカティは楽しいな~!」でした。

最初、スムーズで扱いやすいのに、身体との一体感が何か物足りないと感じてました。
距離30㎞くらい走ったところで、ふと思い立って座る位置を思いっきり後ろに変更してみたところ、なんとそこがベストポジション!急に身体との一体感が出て、自由自在に操ってる感が大幅アップ!

このバイク、座るポジションは、またがったままの位置じゃなく、そこから更におしりをだいぶ後ろにずらした位置に設定されてたみたい。途中まで全く気づかなかったw

以下、自分用の備忘録です。

■総評

・リッターバイクなので当たり前だけど、トルクもパワーも申し分なし。そして爽快!
・一般道も高速道も、とても乗りやすい。一体感があり自在に操る感覚がある。
・音がいい。鼓動感があり低音が太く、回すほどに音圧の迫力が増し、とても心地いい(動画撮るの忘れた、、)
・ハイパワーのバイクを前傾姿勢で自在に扱ってるこの感じは、直線や直角の多い市街地よりも、大小カーブが連続する道で、かつ道幅が広く高速域のスピードで走る道に向いている。例えば、奥多摩峠やサーキットなどは最高潮に楽しめそう。
・前傾姿勢がキツイので、長時間の運転がしんどい。長距離ツーリングには向かない。
・走行モードは、レース、スポーツ、ロード、ウェットの4種類あり、今回は「スポーツ」で試乗した。

■デザイン

・もう、めっちゃカッコいい!最高なんだけど!w
・写真撮ってるだけで、はじめてウキウキした。駐車してる状態でも眺めていられるw
・全体的に軽量コンパクトなのに、コクピットは存在感のある車格も感じる。

■エンジン特性

・モンスターSPと同じV型2気筒だけど、より高回転型。回すほどにパワーがスムーズに伸びる。
・加速もエンジンブレーキも、モンスターSPよりもスムーズ。あらゆる速度域で、微妙な速度コントロールがよりやりやすい。
・そのため、モンスターSPより馬力はあるが、「性能が凄すぎて公道だと持て余す」感じは少ない。日本の公道でもそれなりにエンジン回して楽しめる(ただ気を抜くと直ぐに制限速度はオーバーする、、)

■乗車姿勢

・一般的なネイキッドバイクの乗車姿勢でも乗れるが、一体感を得るためにはシートのかなり後ろ寄りに座る必要があり、その場合の前傾姿勢がキツイ。まるでスーパースポーツのよう。
・前傾のため、腰回りの腹筋&背筋を常に使ってる感じ。このバイクに乗ってるとウェストが鍛えられてスタイル良くなりそうw
・足つきは、普通に跨った状態だと両足の母指球がべったりだが、後ろ寄りに座った状態だと両足のつま先しかつかない。後ろ寄りに座るとハンドルも遠く、私の身長(178㎝)以下だとつらいかな。欧米人の身長・体格に合わせて作ってると思われる。
・ハンドル幅は広め。モンスターSPと同等か、もう少し広いかも。すり抜けには不向き。
・ハンドルバーはほぼ横に直線なので、手のひらの親指側で操作してる感じ。本当は小指側で握りたいので、もうちょっとバーを短くするかハの字にしてほしいが、そうすると身体に近すぎる気もするので、難しいところか。
・前傾がきついので、前を見るためには頭を常に上に持ち上げてないといけない。これ,1時間くらい乗ると首の後ろが疲れる。首が凝る!
・常に上目遣いになるので、ヘルメットもそれに合った視野角のものでないと視界が悪い。
・前傾のわりには、左右の足のステップは普通のネイキッドと同じくらいの位置にある。ステップはもう少し後ろ寄りにあった方が乗車姿勢のバランスはとれそうだけど。

■加速/減速の性能

・一言、素晴らしい。
・2気筒だけど高回転型に振ったこのエンジンは、回すほどに伸びがあって楽しいため、シフトアップ操作も楽しく、言うことなし。
・低回転域の力強さがあり、高回転域でのパワーの伸びもある。それがスムーズであり、こういうのを「高性能」と言うんだろう。
・ブレーキも自然。とてもよく効く。意図せず急に効きすぎるようなこともなく、効き加減のコントロールがしやすい。エンジンブレーキもよく効き、とても自然でスムーズ。実用的。
・要するに、加速も、減速も、ライダーの意図した通りに走ってくれる。コントロール性は抜群に良い。

■シフトチェンジで気になる点

・シフトアップ/ダウンのペダル操作、丁寧にやらないと入りにくい。クラッチもなんか重め。
・なので、必然的にクイックシフターに頼りたくなる。
・クイックシフターは、シフトアップ時は素晴らしく文句なし。が、シフトダウン時はイマイチぎこちない。シフトダウンだけは自分でブリッピングシフトダウン操作する方がスムーズに運転できる。

■高速道路

・何も言うことない。いい感じ。
・ただ、モンスターSPよりも風圧を強く感じてしまう。モンスターSPよりも前傾姿勢なのに、なぜだろう?
・3~4速で攻めた走りでも、6速で平和に巡行でも、どっちも気持ちいい(モンスターSPは、攻めると面白いけど、6速巡行はあんま楽しくなかった)

■カーブの走行

・軽量でヒラヒラ曲がる、倒れる。
・ヒラッと倒れこむ一方で、カーブ中の安定感は乏しく感じるが、不思議と全く怖くない。トルクがあるおかげかな。
・バイクと身体の一体感があり、前傾での乗車姿勢と相まって、高速カーブが爽快でめっちゃ楽しい。

■低速Uターン

・車体が軽くトルクもあるので、基本、ヒラヒラ・スイスイとやりやすい。
・が、超低速でのフルロックターンとなると少し難しい(回転が低すぎるとガクつきが出るし、クラッチ重めでパワーがあるため半クラでの駆動力調整もシビア)

■排気音

・止まっていると低音の鼓動感、走り出してエンジン回すと、それに応じて音圧が上がる。
・心地よく、エンジン回すと気分が上がる。

■排熱

・走ってると何も感じないが、信号で止まると、膝から胸まで広範囲が、まるでサウナに入ってるような熱風にさらされる。下半身だけじゃなく、まさか胸やお腹まで熱いなんて、、。タンクの下からサウナの熱気が上がってくるw
・一方、なぜか知らんけど、ふくらはぎや足首は暑くない。
・体のどの部位も、モンスターSPのような「常に熱湯に浸かってる」ような、あっちっち!の感じは無い。
・不思議と、走っていればなーんにも熱くない。爽快で快適。
・夏に市街地での信号待ちや渋滞は、地獄だと思う、、、。

■燃費

・ガソリンはハイオク
・今回、一般道と高速を走って、燃費15.3km/lでした。モンスターSPと同じくらいですね。

■その他、操作性で気になったところ

・後輪ブレーキの右足ペダル、つま先部分のバーが短い。操作してる感が少なく、ちょっと心もとない。
・ウィンカーのスイッチの操作性がイマイチ。左手の握りを少し解放しないと親指がスイッチまで届かない。そっちに気がとられるから注意力が散漫になる。
・ウィンカーを消灯するときの操作もイマイチ。スイッチのPush感がよくわからないので「ちゃんと消えたかな?」と不安になり、念のため何回か押すことになる。使ってれば慣れるかな?

■総評(買い替えるかどうか?)

・いやー、ストリートファイターV2Sは完成度高い。素晴らしい。
・サーキットのような高速ワインディングできる道を、より繊細にバイクをコントロールしながら、1秒でも速く走る!という目的で乗るなら、これ買います。
・一方、市街地や高速道路などの普通の公道で乗るなら、「より楽しくて刺激的!」なのは、モンスターSPの方です。
・ということで、私がもし買うならモンスターSPです。価格も少し安いし(それでも高いけど)
・でも見た目のデザインは、圧倒的にストリートファイターの方がカッコいいんだよなぁ。悩ましい。

・なんにせよ、素晴らしかった。ドゥカティ好きになりそう、、

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