【第08弾】カワサキ Z900RS|6年連続1位の優等生。他人に勧めたいけど「私は買わない」
※本連載は、一人のストイック派ライダーが「五感で楽しむバイクの本質」を求めて巡る試乗ログです。
第1弾〜第11弾:前愛車「CB400SF(スーフォア)」を基準にレビュー
第12弾〜現在:運命の乗り換えを果たした現在の愛車「GSX-S750(絶版ナナハン)」を基準にレビュー
初めての方は、全体の遍歴と伏線がすべて繋がる【総集編・目次(トップ固定記事)】からご覧いただくと、より楽しんでいただけます。
大型バイク試乗レビュー(第8弾)
カワサキ「Z900RS」、大型バイク国内販売台数で6年連続第1位を独走中の、超絶人気バイクです!

日々、街中でしょっちゅう見かけますw
ディーラーの無料試乗会(1時間乗り放題)やってたので行ってきました。感想は、「バランス良くて平和で、回して楽しいバイクだね~」でした。
伝説の名車Z1/Z2をオマージュした「これぞバイク!」って感じ。
扱いやすくて優秀、万人受けしそう。売れるはずです。
逆に言えば、走りは全てが及第点で、これという特徴が無い。
「走りの楽しさ」は、あと一歩なんだよなー。
そういえばカワサキのバイクって、人生で初めて乗りました。
以下、個人的な備忘録
■総評
・「四気筒に乗ってる~♪」って感じのスムーズなフィーリング。
・とりあえず乗りやすく、気難しいところが何も無い。
・パワーは申し分なく、追い抜き・追越しのストレス無し。
・ガソリン満タンで230Kg近くの車両重量だが、重さは全く感じない。というより、ぜんぜん軽快。
・大きな馬力でもコントロール性が高いので安心感がある。
・高回転域も使いながら、回して乗ると楽しい。
・4気筒でクラッチ軽いのでシフトチェンジが楽しい!
■エンジン特性
・回転数が下から上までスムーズ。これぞ4気筒!
・アクセルを大きく開けても「ドン!」っていうショックが無くてスムーズ。なのに加速は力強い。
・パワーは凄いが、そのパワーを自分で完全にコントロールして操れるので、回すのが怖くないし平和に楽しい。ただ、すべてが想定内なので、刺激は無い。
・吹け上がりの感覚、エンブレの特性、シフトチェンジ操作(特にブリッピングシフトダウン)の感覚など、全体的にエンジン特性がCB400SFに似ている(当然、馬力や加速力はZ900RSの圧勝)
・エンジンの回転を下から上まで使いながら、頻繁にシフトアップ/ダウンする乗り方をすると、操ってる感がして楽しい。
・トラクションコントロールは「無し」「1」「2」の3段階あり、今回は「1」を選択。
■デザイン
・昔ながらの「ザ・バイク!」って感じ。おしゃれ ♪
・実車を見ると大型らしい存在感がある。
・乗車時は丸みを帯びたシンプルなタンクの存在感が、なんかいい。
・色は、個人的には黄色よりもブルーが好きかな。
・信号待ちで周りのライダーの視線を感じる。やっぱ人気なんだなこのバイク。
・Z1/Z2に憧れてた昭和世代のライダーには、ぶっ刺さると思う。でもこれ、若い人も結構乗ってるんだよなー。日本人にとってのバイクの美しさの基準って、昔も今も変わらないのかも。
■乗車姿勢
・ネイキッドらしく、やや前傾(CB400SFと同じくらい)
・足つきは、両足のかかとがギリ着くか着かないか。
・ハンドル幅が広い。個人的には広すぎる。なんで最近のバイクは広いのばっかなんだろう、泣
・ハンドル幅が広すぎて両手を広げてる感じになるのが人馬一体感を邪魔してる。個人的にはイマイチ。
・ニーグリップとシートのFIT感は、まぁ及第点。良くも悪くもないが、もう少しFIT感があってもいいよなーって感じ。
・走っててバイクとの一体感は感じるものの、自分の身体の一部のように操ってるような感覚までは得られない。「バイクという乗り物に乗ってる」感はどうしても拭えない。
・シートはやや固め。長時間乗るとおしりが少し痛くなって辛くなるかも(1時間くらいでは全然平気)
・欧州向けと違って国内向けは、低身長の日本人向けにロー・シートが標準装備。オプションでハイ・シートも選べるので、そっちに変えた方がバランス的にも乗りやすいかもしれない。
■カーブ/ワインディング走行時の特性
・カーブごとの曲率への追従、車体の倒し込みなど、ライダーの意図に「素直」に反応してくれる。
・どんなカーブも難なく曲がれるが、カーブ中は少しだけ安定性が乏しく感じる。ただし怖さは無いので、車体的には安定していて、たぶんニーグリップのFIT感の足らなさと、ハンドル幅が広すぎるせいかなと思う。
・カーブ中、このバイクはセルフステアを少しでも邪魔すると簡単に車体がフラつくので、セルフステアの良い練習になるw。けど、ハンドル幅が広すぎると腕の力を抜きにくいんだけど、、私だけ?
・そのため、ワインディング時の人馬一体感は、直進時に比べるとやや劣る。長く乗ってると慣れるのかなぁ、、。
■高速走行時の風圧
・速度100Km/hを超えると、他のネイキッドバイクと比べて風圧をかなり強く感じる。なぜだろう?
・そのため、エンジンパワーは十分であっても、高速道路で120km/hくらいで長時間巡行すると風圧で疲れそう。
■その他
・低速Uターンは普通にやりやすい。
・1時間乗った感じ、排熱は何も気にならなかった。
・全域に渡り、嫌なハンドルの振動は無い。
・排気音は低音で心地いい(CB400SFの気持ち良さには劣る)
・クルージング時のフィーリングは普通。CB400SFのような上質さは感じなかった。
・サスペンションはデフォルトでやや固めにセッティングされている。
・燃費は不明(今回の試乗会はガソリン入れなくてOKだったので)
・本日の天気は、曇り時々霧雨。路面は乾燥~ウェット。雨に濡れた路面でも何も怖さは無かった。
■総評(買い替えるかどうか)
・デザインはお洒落。大型バイクらしい車格で存在感も十分。
・性能的には十分なパワーでバランスも良い。バイク界の優等生。足代わりとして何の不満も無し。
・エンジンを回せば、走りの楽しさも感じられる。
・けど、走りの楽しさが、個人的には物足りない、、。
・あと、このバイク、あまりに売れすぎて街中で多すぎw
・結論、他人には勧めたいバイクだけど、私は買わないかなぁ。

