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4枚目の分割キーボード、Cornix LP を使い始めた

分割キーボードを使い始めて、3年目。気が付けば4枚目の分割キーボード。今回、手にしたのは Cornix LP。SNSを眺めていても大変、評価の高い人気のキーボードの一つですね。

結論から言うと、Cornix LP はこれまで使ってきた分割キーボードの中でも、完成度が非常に高く、今の自分にとっては「これで最後にしても良いんじゃないか」と思える一台でした。

ただし、分割キーボード自体が万人向けではないことも含めて、その理由を書いています。


そもそも分割キーボードに興味を持ったわけ

自分のパソコン歴は、基本的にそのまま Mac歴でもあり、気がつけば34年目になります。仕事では Windows を使っていましたが、使用歴としてはほぼ同じくらい。

その間、本当にいろいろなキーボードを使ってきましたし、分割キーボードという存在自体も、かなり前から知ってはいました。

ただ、当時の分割キーボードに対する自分の印象は「ほぼ自作の世界」というのが強く、下手に手を出すと確実に沼るだろうな……という予感があったので、長いこと距離を置いていました。

自作そのものに抵抗があったわけではありません。
過去にハンダゴテを扱う仕事をしていた時期もありますし、技術的なハードルはそこまで高く感じていなかったと思います。

それでも踏み出さなかった理由は、

  • それなりの価格になるキーボードを、組み立てに不安を感じているわけではないにしろ、うまく完成させられなかったらどうする?という一抹の不安感

  • 分割キーボードのメリットを感じられなかった

というところが大きかったと思います。

そんな中で、かなり月日は流れたある時、「分割キーボードは身体への負担が軽減できる」という話を目にしました。
在宅勤務がメインになって自分のデスク周りを見直し始めたタイミングだったこともあり、一度ちゃんと試してみてもいいのでは、と思うようになりました。

1枚目の分割キーボード。Keychron Q11

いきなり自作の分割キーボードに行くのは一抹の不安は拭えなかったので、まずはメーカー製で、組み立て不要なものから始めた方が良さそうだと考えました。

当時、選択肢はかなり限られていたと思いますが、その中で選んだのがちょうど発売になった Keychron Q11 です。

一般的なキーボード(ロウスタッガード。キーの配置が横の列がずれている)を、そのまま左右に分割したような形状なので、キー配列に戸惑うこともなく、移行はかなりスムーズでした。

また、左右をぴったりくっつければ、一体型キーボードのようにも使えるので、万が一、自分に合わなくても使い続けられるだろう、という安心感もありました。

タッチタイピングは基本的にマスターしていたので、結果として、自分の移行コストはほぼゼロ。

分割キーボードに対する心理的なハードルを下げてくれた一台だったと思います。

一方で、欠点もはっきりしていて、使っていると以下の点が気になってきます。

  • アルミ筐体ゆえに重く、持ち運びには向かないこと

  • 有線接続であること(接続が安定しているというメリットの裏返し)

2枚目の分割キーボード。Keyball 61

次に手にしたのが Keyball 61
Keyball シリーズについては分割キーボード界隈では、王道と言ってもいい存在でしょう。

キー数が少なすぎると移行コストが大変そうだったので、キーが最も多い 61キーを選びました。

Keyball に乗り換えたことで、キー配列はカラムスタッガード(一般的なロウスタッガードとは異なり、縦方向にキーがずれて配置されている)となったので、乗り換え当初はタイプミスを連発していましたが、まぁ慣れるものです。

慣れてくると、さらに少数キーのキーボードへの乗り換えも考え始め、61からキースイッチを外して、44キーや39キーへの移行を考えた時に、自分はフィットできるのか?ということも試行錯誤しながら段階的に減らしていける点も良く、その過程は楽しむことができました。

また自宅だけでなく、会社にも持ち込んで使っていました。

もともとトラックボール派ということもあり、操作自体に違和感もなく、親指ポジションでトラックボールを操作できるのは、とても理にかなっていると感じましたし、「ポインティングデバイス一体型キーボードのありがたみ」を強く実感しました。

ただ、使っていると、タイピングの振動や自分の癖で、意図せずトラックボールに触れてしまい、ポインターが動いてしまうこともしばしば起きます。

地味ですが、これは結構なストレスです。

それと、Q11と同様、やはり有線である点も気になってきます。無線化する猛者もいらっしゃるようで、改造を考え始めた時期でもありました。

この頃から、「トラックパッドを備えた分割キーボードがあればいいのに」と思うようになります。

3枚目の分割キーボード。Lalapad

そんな中で出会ったのが Lalapad でした。

Lalapad

トラックパッドを備えた分割キーボード。
この時点で、「ついに理想のキーボードに出会った」と思いました。

ただし、Lalapad に限りませんが、入手は非常に困難で、販売開始と同時に売り切れる状態が続いていました。

何度目かの挑戦で、ようやく奇跡的に購入できた、という感じです。

トラックボールと違って可動部がなくなったことで、意図せずポインターが動くというストレスはゼロになりました。
加えて、持ち運びやすさも向上しましたし、左右ともに無線接続なのは、やはり快適です。

一方で、トラックパッドのサイズには物理的な限界があります。
状況によってはカーソル移動が難しいということもありますので、自宅では Magic TrackpadKensington SlimBlade Pro を手放すことはできませんでした。

これは Keyball のように小さなトラックボールを搭載しているキーボードでも同様に物理的な制限があるので、無理のないところではあるのですが、全てをキーボード上で行うのではなく、適材適所ということだと思っています。

その後、退職を考え始め、実際に退職すると、キーボードを持ち運ぶ頻度もほぼなくなります。それなら、「ポインティングデバイスを載せていない、純粋な分割キーボードでもいいのでは?」と思うようになりました。

ということで、4枚目の分割キーボード。Cornix LP

Cornix LP は、たまたま X か何かで流れてきて知りました。

上が Lalapad。下が Cornix。若干、Lalapad の方が大きい。Cornix のキーキャップは試行錯誤途中

分割キーボードはどれも人気で、Cornix LP も例に漏れず入手困難な様子でしたが、予約販売があることを知りました。

元々、個人的に好きな色は青系統なんですが、この数年は白系に惹かれるようになったので、ガジェットも白系のモノを選びがちでした。
その流れだとシルバー一択だったんですが、限定色だった Orange がキーボードとしては珍しい気がしたのと、好きな色ではあるので、Orange を選択。2025年10月末のことでした。

年末年始からは使えるようになるかと思っていたんですが、実際に手元に届いたのは 2月になってからでした。

実物を見てまず感じたのは、アルミ筐体ならではの剛性と高級感です。これは Q11 でもそうですが自作では難しい良さでしょうか。

また、標準でテンティングできるように、高さを調整できる足が付いているのも良いポイントです。

Cornix LP につけられているのと同様の足を、Keyball 61 に後付けで テンティングを試していた時期もありましたが、 その時は結局定着しませんでした。

今回はどうなるでしょうか?

キー配列は、基本的に Lalapad とほぼ共通なこともあり、ひとまずキーマップも似たような感じに設定して、使い始めました。移行コストはほぼゼロ。

Cornix LP に合わせて購入したモノ

ケース

Lalapad を持ち運びに使っているのは、Standard Products で見つけたケースだったんですが、折角、オレンジの Cornix LP を手に入れたので合わせたケースが欲しいと思いまして、「[HIGHTIDE] nahe ネーエ ハードシェルケース」を購入。サイズはL。

nahe ハードシェルケース
ケースの中身。両方のふたの裏側にポケットあり
Cornix LP と Magic Trackpad を収めてみましたの図。Cornix LP はジャストサイズ

あつらえたようにジャストフィット。ポケットは切ってしまっても良いのですが、そのままでも収まっているのでそのまま使おうと思っています。反対側には Magic Trackpad を入れて、閉めても特に干渉もなさそうです。

パームレスト

以前にテンティングを試して定着できなかった理由の一つは、どうしても手首を浮かすことになるので、それにあったパームレストを見つけられなかったということがあると思います。

Cornix LP と セパレート型モバイルリストレスト ワイド傾斜タイプ

もっとも、パームレスト使うとテンティングの意味がないんじゃないか?ということにもなりかねませんが、それはそれとして、「セパレート型モバイルリストレスト ワイド 傾斜タイプ8度 20to30mm 分割傾斜キーボード向け(Cornix等)」を購入。

Cornix LP の角度を 12°で使うのにぴったりな感じかな。2つのリストレストを一体化できるようになっているのもナイスな構造。

分割キーボードはとっても良いのだけれど…

個人的にはもう分割キーボード以外のキーボードを購入することはないと思っています。
ただ、万人におすすめもできないとも思っています。
理由はいくつかあります。

  • 分割キーボード自体の価格は全体的にお高め

  • 移行コストが高い。特にロウスタッガードからカラムスタッガードへの移行は苦行かもしれないし、独自タイピングをやってきた人もなかなか大変だと思う

  • 人気キーボードは入手困難

  • 組み立てサービスが用意されているキーボードもあるけれども、基本的には自作文化

この辺りは、どうやっても避けられないと思いますので、それを踏まえた上で「絶対に使いたい」と思えるかどうかですかね?

分割キーボードにポインティングデバイス搭載は必須なのか?

Cornix LP を購入された方のレビューを何件か読ませていただきました。

初めての分割キーボードで移行に苦労されている方もいらっしゃるようですが、頑張って乗り越えていただきたいと思いました。

また、欠点として、トラックボールが載っていないことを挙げられている方もいらっしゃいました。

確かに、トラックボールにしろトラックパッドにしろ、キーボードのホームポジションを動かさずに操作可能というのは大変、魅力的です。

ただ、先にも書いた通り、全てをそれで賄おうとすると無理が出る場面があるというのも個人的には実感しています。

マウスも含めて外付けのデバイスを使った方が効率的な場面もあるはずで、それぞれがどういうことに使うのか?で、賛否は分かれそうな気がしています。

まとめ

  • 身体の不調に悩んでいる人にとって、分割キーボードは有力な選択肢の一つになりうる

  • Cornix LP は、分割キーボードの中でも完成度が非常に高い一台の一つ

  • Cornix LP は組み立て不要で、価格も分割キーボードの中では比較的リーズナブル

  • ポインティングデバイスがキーボードに載っていることで、ホームポジションから手を動かさなくていい、というメリットは確かに大きい

  • ただし、サイズの制約からは逃れられず、用途によっては Magic Trackpad やマウス、トラックボールは必要で、どこまでこだわるかは人それぞれ

少なくとも今の自分にとっては
Lalapad と Cornix LP があれば、この先困らなさそうです。

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