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既存ビルを再生・活用する全室約100㎡の新アパートメントホテル『UCHIWA STAY』(ウチワステイ)

コスモスイニシアがお客さまや社会に提供したいと考えているものは、住まいや不動産の領域を超えた、“一歩先の価値”です。そこから生まれたコスモスイニシアならではの商品・サービスや新たな取り組みをお伝えする、「コスモスイニシアのモノづくり、コトづくり、トキづくり」。

今回ご紹介するのは『UCHIWA STAY』(ウチワステイ)です。
都市部オフィスビルの空室問題解消の貢献と、多人数グループ旅行者の宿泊先の新たな選択肢となることを目指し生まれました。
当社の住まいづくりや宿泊事業の強みを生かした新しいアパートメントホテルの価値と可能性を担当者に聞きました。


グループ旅行や多世代ファミリー向けの新しいアパートメントホテル「UCHIWA STAY」。
本施設は、既存のオフィスビルをホテルとして再生しました。
約100㎡の広々とした客室は、2ベッドルームタイプを中心に、それぞれ最大8名まで宿泊可能、キッチンや大型ダイニングスペースなど、快適な滞在をサポートする設備を完備しています。
複数の居場所をつくる空間設計により長期滞在にも対応、都市部への利便性が高く、観光拠点としても便利な立地です。無人チェックインシステムにより、自由な滞在スタイルを実現します。


新規事業「UCHIWA STAY」誕生の経緯・背景と想い

本事業立ち上げのきっかけは、2年ほど前、当時所属していた西日本支社で新規事業を考えようというプロジェクトでした。
西日本支社は、本社(東京都港区)とは物理的距離もありますし、首都圏ほどマーケットサイズも大きくない。それでもこれまでもさまざまなソリューションにトライしてきました。そんな先輩方の姿を見て、私たちももっと西日本支社を盛り上げたい、西日本からでも新たな事業を立ち上げることができると証明したい、という強い想いがありましたし、西日本支社だからこそ実現できるビジネスモデルが必ずあるはず、と考えていました。
同時に、新規事業プロジェクトを通して自分自身も成長したいという個人的な想いもあって、会社も西日本支社も自分も変わるチャンスにしたい、そんな前向きな気持ちで取り組んでいました。
 
そんな中で着目したのが、首都圏に比べて賃料が安いオフィスビルです。当時西日本支社ではレジデンシャル事業が中心で、オフィスビルは未開拓の領域。この新たな領域で何か新しい価値が生み出せないかと考えたのが出発点となりました。

解決したい社会課題

改めてオフィスビル領域のマーケットを調べていくうちに見えてきたのが、ある社会課題です。
大阪ではビルの空室率が高まっているにも関わらず新築ビルはどんどん建設され、結果として中古ビルの競争力が非常に弱くなっています。
中古ビルのオーナーさんも、空室を埋めたい、だから賃料下げるしかない、でもそれでも決まらない、という悪循環に陥りがちで、最終的には売却を選ぶケースも多い。そうなるとまたそれを壊して、新しいビルを建てて…、という状況になってしまっていました。
そんな循環に対して、「古くなったビルに別の角度から価値を与える方法は無いのだろうか」と強い課題感を抱くようになり、まずはビルオーナーさんにとっての新しいソリューションを生み出したいと思うようになっていきました。

ビル×ホテルで生み出す、当社ならではの新しい価値

実は最初から宿泊施設にすると決めていたわけではありませんでした。オフィスビルのバリューアップに成功している他社事例をいくつか研究し、種別を特定せず広くアイディアを出し合いましたが、どれも決め手に欠けていました。
そんな中、社内起業の原点に立ち返った際、自社にとって突然全く未開の領域に手を伸ばすより、社内の強みを生かし事業につなげていくことが肝だと改めて気づいたのです。では当社の事業の強みって何だろうと思い返すと、当時コロナ禍が明けつつあって、状況が良くなり、市場やお客様からも支持されている事業は宿泊事業だったのです。ノウハウも十分ありますし、今まで西日本支社としてタッチできていなかった「ビル」と、「宿泊事業=ホテル」を掛け合わせたらどうなるのだろう、とワクワクした感情がわいてきたのを覚えています。
それからは、社内はもちろん当社OBの方にもご協力を仰ぎながら事業の枠組みを作り上げていきました。
 
アウトプットは全く異なるのですが、あるトレーニングジム施設がどんどんビルのテナントに入っていくタイミングがありました。それによって街の風景がガラッと変わった感覚があって、大いに衝撃を受けました。トレーニングジムというと、ある程度強い意志を持って出向くというイメージがありましたが、もっとライトな気持ちでふらっと立ち寄れる。それって単に店舗数が増えてよく目にするようになっただけでなく、利用者の意識を変える、つまり一つの文化醸成だと思うのです。私たちもそんな状態を作り出せたら、社会の“新しい当たり前”を作り出せたら、と背中を押された感覚でした。

大事にしていること・お客さまへの想い

「UCHIWA STAY」がお客さまに向けて、最も大切にしているのはこの客室でストレスなく過ごし、その旅行を目いっぱい楽しみ充実させていただくことです。グループの旅行は、たとえどんなに気心が知れた仲であっても四六時中顔を合わせていると気疲れてしてしまうことってあると思うのです。
だからと言って、単に広いスペースがあれば解決するわけではないのですよね。そのスペースの中の各所にそれぞれ心落ち着く居場所があることが重要です。
この空間設計には、当社がこれまで住まいづくりで培ってきた、空間に対するこだわりと細かな気遣いが存分に生かされています。
 
また、広さだけを見れば例えばホテルのスイートルームや民泊施設など平米数の大きな宿泊施設はたくさん存在します。ですが、スイートルームは高額で手を出しにくかったり、民泊は個人運営も多いことから施設の質にばらつきがあったり目的地まで距離があったりと、選択を迷う方もいらっしゃるのでないでしょうか。
そうすると、大人数が泊まることを前提とした広い客室と、観光地にアクセスのよい立地を兼ね備えている宿泊施設って本当に珍しいのです。
今まで、窮屈さ・目的地へのアクセス性・価格・安全面など、どれかの要素を妥協するしかなかった方たちに対して、多くのニーズを満たす良質で新たな滞在スタイルを提供することを目指しています。
 
宿泊いただいた方には、まずエントランスに入った時点で圧倒的な広さに衝撃を受け感動的であった、ですとか、人数が多くても全く圧迫感なくそれぞれお気に入りの場所を見つけて空間を楽しめた、とのお声をいただいております。
UCHIWASTAYで過ごすこと自体が旅行体験の価値を引き上げてくれているのではと期待しています。

今後の事業展開・目指すこと

「UCHIWA STAY」は当社が展開するアパートメントホテル「MIMARU」(「家族や仲間とみんなで一緒に暮らすように滞在する」がコンセプト)と似ているように見られがちなのですが、投資規模や開業までのスピード感など全く異なるビジネスモデルです。
本事業の特徴を「勝手の良さ、気軽さ」「友人同士大勢でワイワイ」とすると、MIMARUは「スタッフの手厚さ、安心感」「家族でゆったり」といったイメージでしょうか。
また、例えばファミリーでMIMARUに訪れた子供たちが大人になったときに、またその子供を連れてMIMARUに戻ってきてくれる。その時に、UCHIWA STAYはMIMARU利用のその間をつなぐような存在になれるかもしれないと感じています。
このように、事業・商品の特徴、細かなターゲットも異なるからこそ、お互いにうまくすみわけ共存共栄できるブランドになれると確信しています。

今後チャレンジしたいこと

①みんなが泊まれるブランドへ
開業間もないのでまずはお客さまの声を丁寧に聞き、評価される・選ばれる施設に育てていきたいです。
支持が増えれば価格も客室数も調整しやすくなり、より多くの方が利用できるようになっていきます。そうすればより“新しい当たり前”にどんどん近づいていけるのではないかと思います。
 
②ビルごとに異なるオリジナル間取りの追求
本事業は既存のビルを活用するため、それぞれ間取りも設定されている条件も違いますが、ビルごとに毎回異なる空間設計に挑戦できるのも大きな魅力です。もちろん我々が大事にしているポイントや基本スペックはしっかりと守りながら、それぞれのオリジナリティが出せると面白いと思っています。
ちなみに、今回の物件でも、建築要件の制約から途中まで進んでいた間取りの構想を1から見直しました。もともとは住居に近い間取りを想定していたのですが、それが難しいとわかり、ゾーンの組み替えを行ったところ、結果としてリビングの中に和室を作る、という新たな工夫が生まれました。
このように諸条件を逆手にとり、新しいアイディアが生まれる瞬間をこれからも大切にしていきたいと思っています。
 
③地方での展開・異なるアセットの掛け合わせ
地方観光地への展開も挑戦したいと考えています。都心部と比べて事業としてより進出しやすいということもあります。が、それだけではなく、新たな宿泊施設の選択肢が増えることで、地域の観光活性化につながるという大きな意義もあるのではないかと思うのです。
また、現時点では「オフィスビル」×「ホテル」ですが、違うアセットとの掛け合わせも可能かもしれないですよね。宿舎だったり宿坊だったり。その場所にあるアセットをホテルに転用することで同じように価値を上乗せすることができれば面白いと思います。

「UCHIWA STAY」という名前とホームページの鳥のイラストに込めた想い

「UCHIWA」は“内輪”を意味します。友人同士など、本当に気の知れた内輪のメンバーでグループ旅行の醍醐味を味わってほしい、そんな願いが込められています。
最大8人で泊まれる広さがありながら、みんなで集まるスペースと、一人ちょっと離れてお酒が飲めるバーカウンターやリラックスできる和室がある、など。みんなで集まりたい瞬間と、少し離れながらも緩やかにつながるような瞬間を同時に共用できる空間を作っています。“楽しさ”と“心地よさ”の両立が可能なのです。ホテルで過ごす時間も思い出になるようなひと時を過ごしていただけたら嬉しいと思っています。
それから日本語の響きを大切にしました。日本語として意味が通じ、扇ぐ方の団扇に掛けたわけではないのですが、そこから日本文化的な空気も感じることができます。造語では出せない日本文化のニュアンスが名前にも宿っていて、本事業にマッチした言葉であると思っています。

ホームページには鳥のイラストを採用しました。いい意味で当社っぽくないデザインだと思っています。力が抜けていると言いますか、自由気ままな過ごし方や雰囲気を表現できていると思います。また、あえて人間でなく動物にすることで、国籍やグループの組み合わせ(ファミリー・三世代・友達同士など)を限定せず、多くの人が感情移入しやすい表現としました。
鳥は国境も関係なく空を渡ります。空を自由に飛び回る姿は、自分の心が向く方へ進む旅行に重ね合わせられますし、高い空から世界を見渡すという点は、普段とは違う視点・日常では見えなかった景色や価値観の広がりを感じさせてくれます。
UCHIWASTAYを通して、お客さまにもそんな体験や経験をしていただけたら幸せだと思っています。

『UCHIWA STAY』について、詳しくはこちらから↓↓

※掲載のインタビューは2026年1月時点のものです。


いかがでしたでしょうか。
「コスモスイニシアのモノづくり、コトづくり、トキづくり」では、これからもコスモスイニシアならではのさまざまな取り組みをご紹介してまいります。
どうぞご期待ください!

本コンテンツ過去記事
・第1弾:新たな価値を提供するアウトドアリゾート『ETOWA KASAMA』(エトワ笠間)
・第2弾:コミュニティーが広げるオフィスの新たな価値『MID POINT』(ミッドポイント)
・第3弾:人との心地いい距離感を提案するシェアレジデンス『nears川崎』(ニアーズ川崎)
・第4弾:子どもも大人も“自分らしい時間”を過ごせる場所を目指して。一時預かり対応の屋内遊び場『ANO-NE Kids Club』(あのねキッズクラブ)
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