看護師が転職サイトで失敗する理由|転職支援2,000名超の現役エージェントが本音で解説
「とりあえず転職サイト登録してみよう」
看護師さんの転職相談を受けていると、
最初にこう動く方はかなり多いです。
実際、
私自身もこれまで6年間、
2,000名以上の看護師・医療職の転職支援をしてきました。
そして結論から言います。
看護師転職で後悔する人ほど、
“転職サイトの使い方”を間違えています。
もちろん、
転職サイトそのものが悪いわけではありません。
ただ、
求人数が多い
高給与
好条件
スカウト大量
「非公開求人多数」
こうした言葉だけで動くと、
転職後に
「思っていたのと違った」
となるケースが本当に多いです。
今日は、
現役医療職エージェントとして、
「なぜ看護師が転職サイト経由で失敗するのか」
を、現場目線で正直に解説します。
結論|“求人が多い”=“あなたに合う求人が多い”ではない
最初に一番大事なことをお伝えします。
転職サイトで失敗しやすい人は、
「条件」
だけで求人を見ています。
でも本当に大切なのは、
“その職場が自分に合うか”
です。
ここを間違えると、
転職後もまた苦しくなります。
実際、
転職後に後悔する人の多くは、
年収アップ
夜勤なし
週休3日
残業少なめ
人間関係◎
こうした“見える条件”だけで判断しています。
でも、
求人票に書いていないことの方が、
実は重要です。
厚労省データでも「看護師離職」は人間関係・労働環境が多い
これは感覚論ではありません。
厚生労働省の
「看護職員就業状況等実態調査」でも、
離職理由として多いのは、
人間関係
労働条件
夜勤負担
業務量
精神的ストレス
などです。
つまり、
看護師が辞める理由の多くは、
“職場のリアル”
です。
でも、
転職サイトでは、
そこが見えにくい。
だから失敗が起こります。
転職サイトで失敗する人の特徴
① 「高給与」に飛びつく
かなり多いです。
もちろん、
給与は大切です。
ただ、
高給与求人には理由があります。
例えば、
人が辞めやすい
オンコール負担が重い
業務量が多い
人員不足
教育が追いついていない
こうしたケースも普通にあります。
特に訪問看護では、
「病棟より楽そうなのに高給与」
と思って入ると、
ギャップに苦しむ人がいます。
以前書いたこちらの記事でも、
“楽そう”だけで転職すると危険な理由を詳しく解説しています。
👉 「看護師が“楽な職場”を探して失敗する理由」
② 「口コミ」を信じすぎる
これも危険です。
転職サイトの口コミは、
参考にはなります。
でも、
かなり昔の情報
一部スタッフだけの感想
特定部署だけの話
というケースもあります。
逆に、
本当に大変な職場ほど、
口コミ対策をしている場合もあります。
だから私は、
口コミだけで判断するのはおすすめしていません。
大事なのは、
“今の現場”
です。
③ 「スカウトが多い=求められている」と思ってしまう
これもよくあります。
看護師業界は、
慢性的な人手不足です。
つまり、
“スカウトが来ること”
自体は珍しくありません。
問題は、
「なぜ募集しているのか」
です。
増員?
欠員?
大量離職?
新規立ち上げ?
ここを見ないと危険です。
求人票では見えない“本当に大事な部分”
ここが一番重要です。
実際、
転職後に満足している人は、
求人票に書いていない部分を確認しています。
例えば、
実際の残業時間
有給消化率
管理者の人柄
教育体制
人間関係
スタッフ年齢層
オンコール実態
離職率
看護観
などです。
特に訪問看護は、
“管理者との相性”
でかなり働きやすさが変わります。
以前の記事でも、
オンコール求人の落とし穴について詳しく解説しています。
👉 「『オンコール少なめ』は本当か。6年見てきた私が正直に話します」
実際、転職サイトだけで転職した人が後悔する瞬間
かなり多いのがこれです。
入職後…
「聞いていた話と違う」
「教育がない」
「放置される」
「人がどんどん辞める」
「管理者が怖い」
「オンコール回数が違う」
「残業が普通に多い」
でも、
入ってみないと分からない部分もある。
だからこそ、
転職前の情報収集が重要です。
逆に、転職で満足している人の特徴
これはかなり共通しています。
① 転職理由を整理できている
夜勤を減らしたい
人間関係を変えたい
在宅医療に興味がある
家庭と両立したい
など。
「何が嫌なのか」
「何を求めるのか」
を整理できています。
② “条件”だけで選ばない
ここが本当に重要です。
例えば、
教育体制
看護観
チームの雰囲気
管理者との相性
キャリア形成
まで見ています。
③ “転職ありき”で動いていない
実は、
転職しない方がいいケースもあります。
以前の記事でも書きましたが、
「今が嫌」
だけで動くと、
また同じ問題を繰り返しやすいです。
👉 「転職エージェントですが『転職しない方がいい人』の話をします」
病院側・採用側を見てきたから分かること
以前、
病院側に近い立場でも仕事をしていました。
そこで感じたのは、
“求人票は、良く見せるもの”
ということです。
もちろん嘘ではありません。
でも、
限られた文字数の中では、
良い部分が強調されやすい。
だからこそ必要なのは、
“リアルな情報”
です。
現場を知っている人間から、
実態を聞くこと。
これがかなり重要になります。
転職サイトを見る前に整理してほしい3つ
① 何がつらいのか
人間関係?
夜勤?
業務量?
給与?
委員会?
まずここを整理する。
② 次に何を優先したいのか
給与?
働き方?
教育?
人間関係?
キャリア?
ここが転職軸になります。
③ “5年後どうなりたいか”
ここがないと、
高給与
楽そう
家近
だけで選びやすくなる。
それは危険です。
まとめ|転職サイトは「使い方」がすべて
転職サイトで失敗する人は、
“条件”
だけで求人を見ています。
でも本当に大切なのは、
どんな職場か
どんな人がいるか
自分に合うか
どう働きたいか
です。
私は現在も、
医療職専門の転職エージェントとして、
現場と採用側の両方を見ながら支援しています。
だからこそ、
「今は転職しない方がいい」
と思えば、
それも正直に伝えています。
転職は、
“内定を取ること”がゴールではありません。
“その後どう働けるか”
そこまで含めて考えることが、
本当に大切だと思っています。
関連記事
👉 「『オンコール少なめ』は本当か。6年見てきた私が正直に話します」
👉 「転職エージェントですが『転職しない方がいい人』の話をします」
参考・引用
厚生労働省「看護職員就業状況等実態調査」
日本看護協会「看護職員の現状調査」
日本訪問看護財団「訪問看護の現状と課題」
