求人票の「残業少なめ」を信じて転職した看護師が、入職後に直面すること
この記事を読むとわかること
・求人票の「残業少なめ」がズレやすい理由
・入職前に絶対確認すべき3つの数字
・転職エージェントから内部情報を引き出す聞き方
面談で、本当によく聞く言葉があります。
「求人票には“残業少なめ”って書いてあったんですが、実際は毎日21時まで働いてました…」
実はこれ、先月だけで8人から聞きました。
6年間、2,000人以上の転職支援をしてきましたが、これはかなり多い“転職後の後悔”のひとつです。
でも、ここで大事なのは、
求人票が全部嘘というわけではない、ということ。
問題なのは、
“残業少なめ”の定義が、職場ごとに全然違うことなんです。
求人票が「良く見える」のには理由がある
求人票って、そもそも企業側が作る“採用のための広告”です。
当然、できるだけ魅力的に見えるように書かれます。
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査」では、
転職後に「労働条件が事前説明と違った」と感じた人は約3割。
かなり多いです。
特に、
・残業少なめ
・働きやすい環境
・アットホームな職場
このあたりは要注意。
なぜかというと、
“数字”が入っていないからです。
数字がない情報って、結局は書いた側の主観なんですよね。
「残業少なめ」が崩れる3つの構造
① みなし残業が含まれている
実はこれ、かなり多いです。
月給の中に
「固定残業代30時間分込み」
みたいな形で最初から残業代が含まれているケース。
つまり、
月30時間残業しても追加で残業代は出ない。
求人票では「残業少なめ」なのに、
実態としては“30時間残業前提”になっていることがあります。
確認するときは、
月給 ÷ 所定労働時間 = 時給換算
時給換算 × みなし残業時間
で、どれくらい残業代が含まれているか計算できます。
② 人員不足を「業務効率化」で隠している
これもかなりあります。
スタッフ数が足りない職場って、
当然、一人あたりの負担が増えます。
でも求人票では、
「業務効率化により残業削減中」
みたいに書かれていたりする。
実際は、
“削減しようとしてるけど追いついてない”
だけだったりします。
③ サービス残業や記録時間が含まれていない
訪問看護だと特に多いです。
例えば、
「1日6件訪問」と聞くと少なく見える。
でも実際は、
・移動
・記録
・報告書
・計画書
・連携
ここまで全部含まれます。
日本訪問看護財団の調査でも、
訪問件数が7件を超えると残業リスクが高くなると言われています。
“件数だけ”で見ると危ないです。
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「なんとなく転職した結果、また同じ職場問題にぶつかる」
そんなケースは本当に多いです。
入職前に必ず確認すべき3つの数字
❶ 月の平均残業時間(直近3ヶ月)
「残業少ないです」ではなく、
“先月の平均残業時間って何時間くらいですか?”
と数字で聞く。
ここを濁す職場は、かなり危険です。
❷ みなし残業の有無と時間数
「固定残業代はありますか?」
これ、絶対聞いてください。
ある場合は、
“何時間分が含まれていますか?”
まで確認する。
❸ スタッフの平均在籍年数
離職率を直接聞きづらい場合は、
平均在籍年数を聞けばかなり見えます。
“皆さんどれくらい勤続されてますか?”
これだけでも十分。
在籍年数が短い職場は、
何かしら理由があるケースが多いです。
エージェントから内部情報を引き出す方法
転職エージェントって、
実は求人票に書いていない情報をかなり持っています。
でも、こちらから聞かないと出てこないことも多い。
なので、私はこの3つをおすすめしています。
・「残業の実態って正直どうですか?」
・「離職率って高いですか?」
・「入職後にギャップを感じた人っていますか?」
ここをちゃんと答えてくれるエージェントは信用できます。
逆に、
ふわっとしか答えない場合は要注意です。
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「内定が出たから決める」
「条件だけ見て転職する」
これ、実はかなり危険です。
まとめ
求人票の「残業少なめ」を鵜呑みにしないために大事なこと。
・数字で確認する(先月の残業時間を聞く)
・みなし残業を計算する
・在籍年数から離職率を推測する
求人票は、あくまで広告です。
確認しなかった分だけ、
転職のリスクは高くなります。
参考文献
厚生労働省「令和5年雇用動向調査」
日本訪問看護財団「訪問看護実態調査2023」
日本看護協会「2023年 病院看護・助産実態調査」
