AIに全振りする。デザイナーの仕事はどう変わる?
AIの話を、ちゃんと自分の仕事の中から発信していこうと思っています。
僕はcreamu Inc.という会社をやっていて、もう17期目です。ずっと受託でWebデザインの仕事をしてきました。ここ数年は写真にもかなりハマっていたのですが、最近は「これはもうAIをやらないとまずいな」という感覚が強くなっています。
Claude Codeもすごかったし、ChatGPTのAstraもかなり使っています。今は半分乗り換えたような状態で、デザイナーとしてAIをどう使っているのかを、実務ベースで話していきたいと思います。
Figmaの作業は、かなりAIに任せられる
まず大きいのはFigmaです。
ゼロから完成度の高いデザインを作るところは、まだ人間の判断が必要だと思っています。ただ、0.1のワイヤーフレームを作るところや、すでにあるフォーマットにテキストや写真を流し込むような作業は、かなりAIに任せられるようになってきました。
たとえば、ディレクターからWordの原稿が届く。今までなら、それをコピーして、Figma上でレイアウトして、写真を選んで、前後の記事への導線やトップページのサムネイルも整えていく。そういう細かい作業を、AIにかなりやってもらえるようになっています。
感覚としては8割くらい進めてくれる。人間はそのあと、クオリティチェックとディレクションをする。作業者というより、確認して、判断して、必要ならもう一段上げる役割に寄っていく感じです。
Adobe XDからFigmaへの移行もAIに手伝ってもらう
最近は、Adobe XDのファイルをFigmaに移行する作業もやりました。
XDはサポートも終わっているし、ファイルの扱いやページの切り替え、タイポグラフィの管理など、今となっては少しつらい部分があります。Figmaならページ管理もしやすいし、AIとの連携もしやすい。
変換自体はFigmaの有料プラグインを使ったのですが、その前後の整理や作業の流れはAIに手伝ってもらいました。全部を魔法のようにやってくれるわけではないけれど、移行作業の面倒な部分をかなり減らしてくれます。
組版用のFigmaプラグインも作ってもらった
日本語と英語が混ざるデザインでは、細かい調整が必要になります。
たとえば、日本語は12pxだけど欧文は13pxにしたい。日本語のカーニングは0だけど、欧文は少し詰めたい。そういう合成フォント的な調整は、これまで手作業でやっていました。
今回は、そのデザインファイル専用のFigmaプラグインをAIに作ってもらいました。原稿の流し込みが終わったあとにクリックすると、指定した組版ルールが反映される。こうなると、作業のスピードだけでなく、確認のしやすさもかなり変わります。
AIに画面操作をさせるなら、2台目のMacがあるといい
FigmaのMCP連携だけで完結する作業もありますが、フォントやローカル環境が絡むと、AIが実際に画面を操作する「コンピューターユース」に切り替わることがあります。
そのとき、自分が使っているMacでAIが操作を始めると、こちらの作業が止まってしまいます。そこで、2台目のMacをAI用にするのがかなり良いです。
僕の場合はMacBook Proを自分の作業用にして、もう1台のMac、今後はMac miniをAIに使わせる想定です。Tailscaleと画面共有を使えば、手元のMacから2台目のMacを見ながら操作できます。必要があればiPhoneからも指示できます。
AIが作業している間、自分のMacでは別のことができる。これは地味ですが、実務ではかなり大きいです。
IllustratorやPhotoshopの差し替え作業も任せられる
IllustratorやPhotoshopの作業も、かなり任せられるようになってきました。
たとえば、Illustratorのフォーマットの中にスマートオブジェクトがあり、その中身を差し替えるような作業。差し替え用のパスデータを用意して「これに差し替えて」と言うと、AIがアプリを開いて作業してくれます。
もちろん、差し替え後のサイズバランスや細かい見た目の調整は人間が見る必要があります。でも、最初の面倒な操作をやってくれるだけでもかなり楽になります。
人間の仕事は、作業から判断へ寄っていく
AIに全振りする、と言うと少し極端に聞こえるかもしれません。
でも実感としては、全部をAIに任せるというより、面倒な作業をAIに渡して、人間は判断とディレクションに集中する方向に変わってきています。
デザインの質を見る。どこを直すか決める。どんな見せ方にするか考える。そこはまだ人間の仕事です。
ただ、手でコピペする、何十個も同じ調整をする、アプリ間で地味に差し替える。そういう作業は、もうかなりAIに渡せる。デザイナーの仕事は、少しずつそこから変わっていくと思います。
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