判断フレーム⑤:出口は決める。途中は決めすぎない
売りの判断は、買いより難しいです。
なぜなら、相場は目標株価まで一直線には動かないからです。
途中では、必ず上げ下げがあります。
しかも、その値動きは業績だけでは決まりません。
だから私は、売りを一段で決めようとしません。
最終出口は決める。
でも、途中の値動きまでは決めすぎない。
この分け方を意識しています。
なお、ここで書くのは、私自身のように
上昇トレンドにある銘柄を順張りで買う前提
での売りの考え方です。
売りが難しい理由は、途中の値動きまで処理しようとするから
売りで迷いやすいのは、
最終的にどこで手じまうかだけでなく、
途中の上げ下げまで正確に処理しようとするからです。
でも、相場はそんなに素直ではありません。
上がる途中でも下がります。
下がる途中でも戻ります。
最終的な出口と、
途中の揺れへの向き合い方は、
分けて考えたほうが整理しやすいです。
相場はファンダメンタルズだけで動かない
株価は、業績やバリュエーションだけで
動いているわけではありません。
利益を確定したい人もいます。
押し目を待っている人もいます。
現金化しなければならない事情がある人もいます。
さらに、切りのよい株価。
過去の高値や安値。
トレンドライン。
多くの人が意識する価格帯もあります。
つまり、相場は複数の思惑がぶつかる場です。
だから、良い銘柄でも途中で止まります。
下がることもあります。
目標株価まで一直線で考えると、
売りの判断は苦しくなります。
最終出口と途中の節目は分けて考える
私は、最終出口は
ある程度きちんと決めるべきだと思っています。
この銘柄をどこで終えるのか。
そこは曖昧にしないほうがよいです。
一方で、途中の値動きまでは
決めきらなくてもよいとも思っています。
途中には、必ず揺れがあります。
しかも、その揺れ方は固定ではありません。
だから最初から、
「何円で押し目買い」
「何円で吹き値売り」
まで細かく決めすぎると、
現実の相場とずれやすくなります。
大事なのは、
「このあたりが節目になりそうだ」
という意識を持っておくことです。
節目は近づいてから具体化する
たとえば、順張りで見ている場合、
移動平均線は日々更新されます。
ということは、
押し目の候補となる水準も、
少しずつ上がっていくはずです。
そう考えると、
遠い段階で具体の金額を固定しすぎるのは不自然です。
まだ移動平均線から大きく乖離しているなら、
「下がってきたら押し目の候補になるかもしれない」
と心の準備をしておく程度でよいと思います。
そして、実際に下がってきて、
移動平均線や過去の節目に近づいた段階で、
初めて具体の金額や対応を考え始める。
そのほうが自然です。
押し目とトレンド崩れは紙一重
ここは、かなり慎重に
見なければならないところです。
下がってきたからといって、
それがそのまま押し目とは限りません。
むしろ、トレンドが崩れ始めている
サインかもしれません。
だから、節目に来たときほど慎重さが必要です。
押し目を拾う場面なのか。
それとも、見方を修正すべき場面なのか。
そこは分けて考えなければなりません。
微調整の精度は生活条件にも左右される
ここまでの話は、
考え方の骨格としては書けます。
でも、実際の運用の細かさは、
人によって違うはずです。
私自身、公務員を辞めてから、
取引時間中にチャートを
見やすくなりました。
そのぶん、途中の値動きを見ながら
微調整する余地も増えました。
逆に言えば、このレベルの調整は、
日中に相場を見にくい人には、
そのまま当てはまらないかもしれません。
ただ、それでも骨格は共有できます。
最終出口は決める。
途中は決めすぎない。
節目を意識し、近づいたら具体化する。
この流れ自体は、
多くの人にとって有効だと思います。
売りは全部を先に決めるものではない
売りで必要なのは、
完璧な一点を当てることではありません。
最終出口は先に持つ。
でも、途中の揺れまでは固定しすぎない。
私は、この分け方が
大事だと思っています。
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