判断ログを、次の判断基準に変える
これまで、判断ログや判断ミスを書いてきました。
その中で何度も書いてきたのは、過去の判断を裁くことではありません。
判断を見直し、次の取引に使える形にすることです。
ここからは、過去に書いた判断ログや判断ミスを一つずつ読み返します。
その判断で何が起きていたのかを解きほぐし、次に使える判断基準を取り出していきます。
結果から逆算しない
投資判断を振り返るとき、結果は必ず目に入ります。
売ったあとに株価が上がれば、売るのが早かったと思う。
見送った銘柄が上がれば、買うべきだったと思う。
もっともらしい反省です。
しかし、それだけでは次の判断に使えません。
結果は、検証の入口になります。
ただし、結果から逆算して過去の判断を裁くと、当時の判断材料が消えてしまいます。
検証では、当時の自分が見ていた材料と、判断の前提に戻る必要があります。
良い結果が、雑な判断を正当化することもあります。
悪い結果が、その時点では妥当だった判断まで否定させることもあります。
結果は見る。
でも、結果だけで判断の良し悪しを決めない。
まず、ここを分けます。
銘柄の答えではなく、判断の構造を見る
このnoteで扱うのは、どの銘柄を、いつ売買すべきかという答えではありません。
もちろん、投資判断には銘柄分析が必要です。
業績や財務を見て、株価水準を考える。
ただ、同じ銘柄でも、投資家の資金量や時間軸が違えば、取るべき判断は変わります。
だから、ここで読み解くのは、具体的な数字の正解ではありません。
見るのは、判断がどこで途切れていたかです。
売ったあとに株価が上がった取引を、「利確が早かった」で終わらせない。
その利確で上昇仮説を終えたのか。
それとも、もう一度入る条件を持たないまま売ったのか。
ここを分ければ、本当に修正すべき点が変わります。
利確そのものではなく、利確後の判断が存在しなかったことが問題だったのかもしれません。
銘柄の答えを探すのではなく、判断のどこを修正するのかを見る。
判断ログを読み返す意味は、そこにあります。
検証は、次回の問いを取り出すこと
検証とは、過去の自分を責めることではありません。
後出しで正解を作ることでもありません。
判断のどこが切れていたのかを見つけ、次の場面で確認する問いへ変えることです。
「売るのが早かった」という反省は、そのままでは次の取引に使えません。
でも、
利確する前に、戻る条件まで決めていたか
という問いに変えれば、次の判断前に使えます。
反省の言葉は、過去を説明します。
問いは、次の判断を変えます。
判断ログを読み返す目的は、過去の判断をきれいに整理することではありません。
次に同じような場面が来たとき、もう一度判断できる形にすることです。
過去に書いた判断ログには、そのときの迷いや失敗だけでなく、まだ言葉にし切れていない判断基準が残っています。
それを一つずつ取り出していく。
判断ログを、次の判断基準に変える。
これから扱うのは、そのための読み解きです。
