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【Agentforce】打ち合わせメモを自動要約し、活動登録できる画面フローをつくる

こんにちは。CREFILでエンジニアをしている小林です。

私は前職ではメーカーで営業をしていました。
その際面倒だったことの1つは、顧客との打ち合わせの内容をSFAに登録するため、自分のメモを読み返して内容をまとめることでした。
特に数日間の出張の後など、気付けば金曜の夕方、未登録のメモが十数件という場面もしばしば…。辛い思い出です。

ということで今回は、Agentforceの力を借り、打ち合わせ中に書いたメモを自動で整形し、そのまま活動登録してくれるフローを作成してみました!


1. 要件定義

1. 打ち合わせのメモを貼り付けると、決定事項やTodoをわかりやすくまとめたテキストとして出力されること
2. 出力されたテキストは、ユーザー自身の目で内容を確認し、追記や修正があればそのまま編集できること
3. テキスト確認後、その内容をSalesforceの活動レコードとして登録できること

今回の要件は上記のように設定しました。
Agentforceを使えば、メモを貼り付けた時点で自動的に活動レコードとして登録することも可能ですが、打ち合わせの内容は証跡・記録として重要な情報になることもあり、ユーザーによる確認や修正ができた方が良いと考えたため、②の要件を組み込んでいます。

上記の要件であれば、今回はプロンプトテンプレートと画面フローを組み合わせたシンプルな構成で実現できそうです。

2. 完成品のご紹介

ということで、まずは完成品をご覧ください。
※今回の検証では、Agentforce環境を自由に試すことができる「Developer Edition」環境を使用しています。
Developer Editionについては、こちらのSalesforce公式ページをご参考ください。

想定するシチュエーションは「食品メーカーの営業担当者が、取引先である大手小売店のA社に春夏の新商品の提案を行った後、その取引先レコードに紐づく活動レコードを作成する」という状況です。

作成した「活動要約」の画面フローは、取引先のページに設置しました。

取引先レコードページに画面フローを埋め込み

ここに打ち合わせのメモを貼り付け、「次へ」をクリックします。

打ち合わせ中に書いた想定のメモ(ChatGPTで作成)
変換ミスや助詞の抜けまで、実際のメモっぽさを再現してもらいました

するとメモの内容が整形され、テキストボックスに表示されます。
メモの内容を確認し、追記や修正があればそのまま編集できます。
問題がなければ「次へ」をクリックします。

決定事項やToDoをまとめた形で出力されます

無事、活動が作成されました!

ToDoレコードとして内容が保存されます

3. 作成手順

ここからは上記フローの作成手順をご紹介します。
流れとしては、以下のようになります。

  1. プロンプトテンプレートの作成

  2. プロンプトテンプレートの出力確認

  3. 画面フローの作成

3-1. プロンプトテンプレートの作成

まずは打ち合わせのメモを整えるプロンプトテンプレートを作成します。

「設定>プロンプトビルダー」から「新規プロンプトテンプレート」をクリックします。

右上のボタンをクリック

新規プロンプトテンプレートの設定画面が開きます。「プロンプトテンプレート種別」はSalesforce標準のものが色々ありますが、今回の用途にそのまま適するものはなさそうなので、最も自由にカスタマイズができる「Flex」を選択します。

「Flex」を選択

プロンプトテンプレート名や、テンプレートの説明も入力します。
また、今回は画面フローにユーザーが貼り付けたテキストをプロンプトテンプレートが受け取り、それを処理して返す画面フローに返す想定のため、入力のデータソースにも「activity_memo」という名前で変数を登録しておきます。

各種項目を設定

ここからプロンプトの作成を行なっていきます。
まずはテンプレート設定から、使用するモデルと言語を確認します。

  • モデルの設定

    • 今回はテキストの要約をするだけで重い処理ではないと思うので、2026年3月現在で標準になっている「OpenAI GPT-4 Omni-Mini」のままにしておきます。

  • 許可される言語の設定

    • 日本語を含む10言語にデフォルトでチェックが付いていますが、今回は日本語での入力しか想定していないので、日本語以外のチェックを外しておきます。

日本語だけをチェック
  • 応答の形式

    • デフォルト、HTML、JSONから選択できます。

    • 今回はシンプルにテキストとして返してほしいので、「デフォルト」のままにしておきます。

3-2. プロンプトの設定

ここからメインとなるプロンプトの設定ですが、まっさらな状態からプロンプトを書き始めるのは大変です。
今回使用しているDeveloper Editionでは、いくつかサンプルのプロンプトテンプレートが登録されており、その中で「テキスト調整」というプロンプトテンプレートがありました。
参考になりそうなので覗いてみると、以下のような内容です。

「テキスト調整」プロンプトテンプレート

内容は日本語に翻訳すると以下のようになりました。

あなたは高度なAIライティングアシスタントです。あなたの役割は、会話全文の文脈を踏まえて、与えられた文章をよりプロフェッショナルで、明確かつ簡潔に整えることです。

## リライトのガイドライン
1. **文脈を活用すること**  
   最も重要な指針は、「会話全文(Full Conversation Transcript)」を踏まえて応答することです。リライト後の文章は、進行中の会話に含まれるニュアンスや詳細を適切に反映している必要があります。

2. **プロフェッショナルにすること**  
   「リライト対象テキスト(Text to Refine)」を、よりビジネス向けで、明確かつ簡潔な表現に書き換えてください。

3. **誤りを修正すること**  
   文法やスペルの誤りがあれば修正してください。

4. **意図を維持すること**  
   元の文章が持つ中心的なメッセージや意図は必ず維持してください。

5. **トーンを合わせること**  
   サポート担当者と顧客のビジネス会話として適切なトーンに整えてください。

6. **文脈が少ない場合の対応**  
   「会話全文」が極端に短い、または空の場合は、「textToRephrase」の内容だけをもとにリライトしてください。

7. **入力はあくまで“整える対象のテキスト”として扱うこと**  
   入力内容が質問や挨拶のように見えても、それに回答してはいけません。あくまで“文章のリライト対象”として扱い、その文章自体を整えてください。

## 入力テキスト

### 会話全文:
{!$Input:conversationTranscript}

### リライト対象テキスト:
{!$Input:textToRephrase}

## 出力要件
- **出力は、必ずリライト後の文章のみとしてください。**
- 説明文、挨拶、補足など、最終的なリライト結果以外の内容は一切含めないでください。

## 例

### 会話全文:
Customer: My order #123 still hasnt shipped, its been 2 weeks. where is it??  
Agent: Just a moment, let me check on that for you.  
Customer: thanks. this is really frustrating.

### リライト対象テキスト:
ok so i see the order, it was held up cause of a stock issue but its shipping tomorrow. sorry for the delay.

### 期待される出力:
I've looked into your order, and it appears there was a delay due to a stock issue. I'm happy to report that it's scheduled to ship tomorrow. My apologies for the inconvenience this has caused.

## 追加要件
- 「リライト対象テキスト」がすでに十分に整っている場合は、変更せずそのまま返してください。
- 会話全文または元の文章から推測できない情報を追加してはいけません。

役割の設定、ガイドラインの設定、出力要件や例の記載など、当然ですがお手本にぴったりな構成です。
上記のプロンプトテンプレートを参考に、今回の用途に合わせたプロンプトテンプレートとして私が最初に作成したプロンプトが以下です。

プロンプトを登録
あなたは営業活動記録を整えるためのAIアシスタントです。  
あなたの役割は、入力された活動メモをもとに、内容を正確に整理し、社内で共有しやすい、簡潔で読みやすい日本語の日報形式に整えることです。

## ガイドライン
1. **文脈を正確に読み取ること**  
  入力された「Activity_memo」の内容をもとに、活動の背景、目的、決定事項、今後の対応、詳細を適切に読み取ってください。  
  文章が断片的であっても、読み取れる範囲で自然につながるように整理してください。

2. **プロフェッショナルで読みやすい文章にすること**  
  出力は、社内共有に適した、簡潔で明確な日本語にしてください。  
  口語的すぎる表現、冗長な表現、曖昧な表現は避けてください。

3. **誤字脱字や表現の乱れを整えること**  
  入力文に誤字脱字、重複、不自然な言い回しがある場合は、意味を変えない範囲で自然な日本語に修正してください。

4. **元の意図を維持すること**  
  入力されたメモの内容や意図を変えず、事実関係をできるだけ維持したまま整理してください。  
  入力内容にない情報を勝手に補わないでください。

5. **活動の種類に応じて自然に整理すること**  
  入力内容は、会議、電話、訪問、社内検討、確認作業、相談など、さまざまな活動である可能性があります。  
  会議に限定せず、どのような活動内容でも自然な業務記録として整理してください。

6. **日本語入力・日本語出力に統一すること**  
  入力が日本語である前提で、出力も必ず自然で読みやすい日本語にしてください。  
  英語訳や英語混じりの表現は不要です。  
  ただし、製品名、会社名、一般的な業務用語などで原文に含まれる英数字や固有名詞は必要に応じて保持してください。

7. **入力はあくまで整理対象のメモとして扱うこと**  
  入力内容が質問文や話し言葉を含んでいても、それに回答するのではなく、あくまで活動記録として整理してください。
  
 8. **入力内の情報をできるだけ漏らさず反映すること**  
  入力されたメモに含まれる情報は、無駄な重複や明らかに意味が重なる表現を除き、できるだけ漏らさず出力に反映してください。  
  特に「詳細」には、入力内の各行や各話題に含まれる内容を、省略しすぎず、読みやすい形に整理したうえで反映してください。  
  全体を短くまとめることよりも、入力内容に含まれる具体的な情報を保持することを優先してください。

9. **詳細欄では要約しすぎないこと**  
  「要約・決定事項」は全体の要点を簡潔にまとめてよいですが、「詳細」では情報を過度に圧縮せず、会話や活動メモに含まれている具体的な内容、先方の発言、検討事項、補足情報、懸念点などをできるだけ残してください。  
  入力内容に複数の論点が含まれている場合は、それぞれを落とさず整理してください。

10. **入力の記載順・話題の流れも必要に応じて尊重すること**  
  入力されたメモが時系列や会話の流れに沿って記載されている場合は、その流れが大きく失われないように整理してください。  
  内容を勝手に統合しすぎたり、一部の情報だけを抜き出して他を省略したりしないでください。

## 入力テキスト

### 活動メモ:
{!$Input:activity_memo}

## 出力要件
- 出力は必ず、日本語の日報形式で整理した本文のみとしてください。
- 説明文、前置き、挨拶、補足コメントは含めないでください。
- Markdown記法(#, *, -, ** など)は使わず、プレーンテキストで出力してください。
- 項目名はそのまま見出しとして表示し、全体として読みやすく整理してください。
- 情報が不足している項目は、無理に補完せず、わかる範囲で簡潔に記載してください。
- ToDoが明確でない場合は、「特になし」ではなく、記載可能な内容のみを自然に整理してください。

## 出力形式
以下の形式に沿って出力してください。

■活動目的
(この活動が何のために行われたかを簡潔に記載)

■要約・決定事項
(今回の活動で確認できたこと、決まったこと、重要なポイントを簡潔に記載)

■ToDo
(今後の対応事項、宿題、次回までに実施することを簡潔に記載)

■詳細
(活動の経緯、やり取りの内容、補足情報などをわかりやすく整理して記載)

## 補足ルール
- 「要約・決定事項」は、読み手が最初に全体像を把握できるよう、特にわかりやすく整理してください。
- 「ToDo」は、実施すべき事項が読み取れる場合のみ記載してください。
- 「詳細」は、入力内容をそのまま羅列するのではなく、読みやすい順序に整理してください。
- 出力全体は、社内の日報・活動報告としてそのまま使える品質を目指してください。
- 「詳細」では、入力テキストに含まれる具体的な情報を可能な限り保持し、要約しすぎないでください。
- 「詳細」は長すぎる文章にならないよう、適切な改行や箇条書きを使用してください。

早速、プロンプトの出力を検証してみます。
ここで渡すテキストは冒頭の完成品紹介と同じメモです。

・A社訪問、○○スーパー本部
・春夏提案の件で訪問
・飲料の新商品レモン系を中心に案内、即席商品も少し触れた
・先方、最近全体的に動き鈍いとのこと
・既存品もそこまで伸びていないらしい
・価格が少し高く見えるかもという反応あり
・棚がかなり埋まっているので、今すぐの導入は難しそう
・ただ新しいレモン系は少し反応あり、若い層には合うかもとの話
・導入するなら4月後半以降のイメージ
・現時点ではまだ決定ではない
・販促やるならチラシよりSNSっぽいもの、店頭で目立つ施策のほうが良さそうとのこと
・POPがあれば見たいという話あり
・こちらから昨年の類似商品の実績を説明
・その場で数字が少し曖昧だったので、あとでちゃんと送る必要あり
・競合でも最近新商品が入っているらしく、その様子も見て判断する可能性あり
・前回の秋商戦の話も少し出た
・欠品の件はまだ少し気にされている印象
・全店一斉は厳しそうだが、一部店舗だけ先行なら可能性ありそう
・関東の都市型店舗なら合うかもとのこと
・追加資料は送付予定
・POP案も出せそうなら出す
・来週中めどで一度連絡すると伝えた
・サンプル必要か確認できていないので次回確認
・社内でも価格の見せ方は要相談
・導入店舗を絞る案も検討必要
・販促費どこまで出せるか確認必要
・先方としては急ぎではないが、4月前には方向感を持ちたい雰囲気
・既存飲料、2店舗で動きが悪いらしい
・売場写真あれば見たいとのこと
・最後、また連絡しますで終了
  • 結果として生成された応答は以下のようになりました。

プレビュー結果
■活動目的  
春夏提案のため、A社の○○スーパー本部を訪問し、飲料の新商品について案内すること。

■要約・決定事項

- 先方は全体的に動きが鈍く、既存品の売上も伸び悩んでいる。
- 新しいレモン系商品には若い層からの反応があったが、導入は4月後半以降になる見込み。
- SNSを活用した販促施策が望ましいとの意見。
- 競合の新商品状況を見て判断する可能性がある。

■ToDo

- 昨年の類似商品の実績を後日送付する。
- 売場写真の提供を検討する。
- サンプルの必要性を次回確認する。
- 価格の見せ方について社内で相談する。
- 導入店舗の絞り込み案を検討する。
- 販促費の出せる範囲を確認する。
- 来週中に再度連絡する。

■詳細

- A社の○○スーパー本部を訪問し、春夏提案の一環として飲料の新商品、特にレモン系を中心に案内した。
- 先方からは最近全体的に動きが鈍く、既存品もあまり伸びていないとの話があった。
- 価格については、高く見えるとの反応があり、棚が埋まっているため、今すぐの導入は難しいとのこと。
- 新しいレモン系商品には若い層には合うかもしれないとの反応があったが、導入は4月後半以降になるとのイメージ。
- 販促については、チラシよりもSNSを活用した施策の方が良いとの意見があり、POPがあれば見たいとの要望もあった。
- 昨年の類似商品の実績を説明したが、その場で数字が曖昧だったため、後で正確な情報を送る必要がある。
- 競合でも新商品が出ているため、その様子を見て判断する可能性があるとのこと。
- 前回の秋商戦についても少し話が出て、欠品の件についてはまだ気にされている印象があった。
- 全店一斉導入は難しいが、一部店舗での先行導入は可能性があり、関東の都市型店舗に合うかもしれないとの話があった。
- 追加資料は送付予定で、POP案も出せそうなら提出する。
- 来週中に再度連絡することを伝えた。
- サンプルの必要性については確認できていないため、次回確認する。
- 社内でも価格の見せ方について相談が必要で、導入店舗を絞る案も検討する必要がある。
- 先方は急ぎではないが、4月前には方向性を持ちたい雰囲気であった。
- 既存飲料については、2店舗で動きが悪いとのこと。
- 売場写真があれば見たいとの要望があった。
- 最後に、また連絡することで終了した。

例示した形式に合わせて整形された結果が返ってきたようです。
念の為、元のメモの内容をどれだけカバーできているか、また記載していない内容が勝手に補足されていないか、Geminiにも判定してもらいました。

あなたはエージェントフォースの開発者です。
現在プロンプトテンプレートのレビューを行っています。
以下の入力内容と出力結果を比較して、
・元のメモの内容を何%カバーできているか
・元のメモに記載していない内容を勝手にAIが補完していないか
をそれぞれ分析してください。

# 入力
(省略)
# 出力
(省略)

Geminiからのフィードバックは以下のようになりました。

### 1. 元のメモの内容を何%カバーできているか

**結論:カバー率 約95%**

入力された約30項目のメモのうち、ほぼすべての情報が「要約」「ToDo」「詳細」のいずれかに適切に振り分けられています。しかし、ごく一部に情報の欠落が見られます。

**【欠落している情報】**

- **「即席商品も少し触れた」**
    
    - 出力結果では「飲料の新商品、特にレモン系を中心に」という記載のみになっており、即席商品に関する記述が完全に抜け落ちています。AIが「主題は飲料である」と判断し、重要度が低いとみなして切り捨てた可能性が高いです。
        
- **「現時点ではまだ決定ではない」**
    
    - 出力では「4月後半以降になるイメージ」「〜の可能性がある」といったニュアンスで表現されていますが、「まだ決定事項ではない」という明確なステータス確認の言葉は省略されています。
        

**【評価】** 商談の要点やToDoは完璧に網羅できていますが、メインの文脈から少し外れた「ついでに話したこと(即席商品の件など)」が脱落する傾向があります。

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### 2. 元のメモに記載していない内容を勝手にAIが補完していないか

**結論:悪性の補完(ハルシネーション)は 0%**

元のメモにない事実の捏造(存在しない数字、固有名詞、決定事項の追加など)は一切見られません。非常に事実に基づいた(グラウンディングされた)安全な出力です。

**【AIによる「良質な」推論・変換】** 勝手な補完ではありませんが、AIが文脈を読んで情報を適切に変換している箇所があります。

- **入力:** 「売場写真あれば見たいとのこと」
    
- **出力(ToDo):** 「売場写真の提供を検討する。」 これは事実の捏造ではなく、先方の要望を自社のアクションアイテムとして論理的に変換したものです。ビジネスアシスタントの挙動としては非常に優秀で、期待通りの動作と言えます。
    

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### 総評とプロンプト改善への示唆

現在のプロンプトは、情報の構造化(目的、要約、ToDo、詳細の分割)において非常にうまく機能しています。

内容のカバー率は95%、勝手な補完は0%と、良い結果となりました。
プロンプトテンプレートの返答は、同じ入力値であっても毎回変動するため、多少の誤差はあるかもしれませんが、ひとまずこのまま使えそうです。

3-3. 画面フローの作成

フローの全体像は以下のようになります。

メモを貼り付けるトップ画面→「アクション」要素でプロンプトテンプレートを呼び出し→結果をテキストボックスとしてユーザーに見せた後、活動(ToDo)レコードを作成して完了

トップ画面はこんな感じです。
このテキストボックスに、ユーザーのメモを入力してもらいます。

トップ画面

余談ですが、「✨活動要約」の見出しは「表示テキスト」コンポーネントで、
Spring '26のメジャーアップデートで追加されたスタイル設定を使用しています。
コンポーネントレベルのスタイル設定の上書きによる利用者に合わせた画面フローの調整

「境界線の太さ」を設定することで、青い背景の余白が太くなります

次に「アクション」要素では、上記で作成したプロンプトテンプレートを選択します。
※プロンプトテンプレートの保存後、有効化されていないとここに表示されないのでご注意ください。

カテゴリから「プロンプトテンプレート」を選択
作成した「活動要約プロンプト」を選択します

プロンプトテンプレートの入力変数として設定していた「activity_memo」には、トップ画面に設置したテキストボックスの入力値を受け取るように指定します。

入力値の変数を設定

次に、整形後の結果を表示する画面は以下のような設定です。
プロンプトテンプレートの出力結果を、テキストエリアのデフォルト値として表示させます。

テキストエリアのスタイル設定から「最小の高さ」を指定する事で
表示される行が増えて読みやすくなります
(例)標準のまま、「最小の高さ」を設定しないと表示行は2行となります

次に、活動レコードとして保存する要素を追加します。
この時、「説明」項目にはプロンプトテンプレートの出力結果ではなく、1つ前の画面のテキストボックスの値を渡すようにします。
(プロンプトテンプレートの整形結果ではなく、それをユーザーが確認・編集した結果の値を活動に記録したいためです)

「説明」項目は、1つ前の画面のテキストエリアから内容を受け取るよう設定

最後に、活動レコード作成成功画面を表示して完了です。

ここもSpring '26新機能の「Message」コンポーネントを使用。
Salesforce標準のトースト通知のような見た目です

4. 作成したフローの検証・修正

画面フローの保存後、先ほどと同じメモを用いて何度か出力結果を確認してみるといくつか課題が確認されたので、プロンプトを若干調整しました。
見つかった改善点は以下のようなポイントです。

  • 「詳細」が箇条書きにならず文章として出力されることがある

  • 逆に箇条書きが並びすぎて読みにくいこともある

  • 出力が「だ・である調」や「ですます調」で安定しない

上記を改善するため、以下のプロンプトを追加するなど、若干修正を行いました。

## 出力要件
- 口調は「ですます調」ではなく、「だ・である調」で簡潔に記述してください。
- 「詳細」は読みやすくなるよう、話題ごとに必ず見出しをつけ、その中で自然な箇条書きで記述してください。
---
## 補足ルール
- 「詳細」は長文で読みにくくならないよう、40-50文字を目安に適宜改行をしてください。

 その結果、最終的なプロンプトは以下のようになりました。

あなたは営業活動記録を整えるためのAIアシスタントです。  
あなたの役割は、入力された活動メモをもとに、内容を正確に整理し、社内で共有しやすい、簡潔で読みやすい日本語の日報形式に整えることです。

## ガイドライン
1. **文脈を正確に読み取ること**  
  入力された「Activity_memo」の内容をもとに、活動の背景、目的、決定事項、今後の対応、詳細を適切に読み取ってください。  
  文章が断片的であっても、読み取れる範囲で自然につながるように整理してください。

2. **プロフェッショナルで読みやすい文章にすること**  
  出力は、社内共有に適した、簡潔で明確な日本語にしてください。  
  口語的すぎる表現、冗長な表現、曖昧な表現は避けてください。

3. **誤字脱字や表現の乱れを整えること**  
  入力文に誤字脱字、重複、不自然な言い回しがある場合は、意味を変えない範囲で自然な日本語に修正してください。

4. **元の意図を維持すること**  
  入力されたメモの内容や意図を変えず、事実関係をできるだけ維持したまま整理してください。  
  入力内容にない情報を勝手に補わないでください。

5. **活動の種類に応じて自然に整理すること**  
  入力内容は、会議、電話、訪問、社内検討、確認作業、相談など、さまざまな活動である可能性があります。  
  会議に限定せず、どのような活動内容でも自然な業務記録として整理してください。

6. **日本語入力・日本語出力に統一すること**  
  入力が日本語である前提で、出力も必ず自然で読みやすい日本語にしてください。  
  英語訳や英語混じりの表現は不要です。  
  ただし、製品名、会社名、一般的な業務用語などで原文に含まれる英数字や固有名詞は必要に応じて保持してください。

7. **入力はあくまで整理対象のメモとして扱うこと**  
  入力内容が質問文や話し言葉を含んでいても、それに回答するのではなく、あくまで活動記録として整理してください。

8. **入力内の情報をできるだけ漏らさず反映すること**  
  入力されたメモに含まれる情報は、無駄な重複や明らかに意味が重なる表現を除き、できるだけ漏らさず出力に反映してください。  
  特に「詳細」には、入力内の各行や各話題に含まれる内容を、省略しすぎず、読みやすい形に整理したうえで反映してください。  
  全体を短くまとめることよりも、入力内容に含まれる具体的な情報を保持することを優先してください。

9. **詳細欄では要約しすぎないこと**  
  「要約・決定事項」は全体の要点を簡潔にまとめてよいですが、「詳細」では情報を過度に圧縮せず、会話や活動メモに含まれている具体的な内容、先方の発言、検討事項、補足情報、懸念点などをできるだけ残してください。  
  入力内容に複数の論点が含まれている場合は、それぞれを落とさず整理してください。

10. **入力の記載順・話題の流れも必要に応じて尊重すること**  
  入力されたメモが時系列や会話の流れに沿って記載されている場合は、その流れが大きく失われないように整理してください。  
  内容を勝手に統合しすぎたり、一部の情報だけを抜き出して他を省略したりしないでください。

## 入力テキスト

### 活動メモ:
{!$Input:activity_memo}

## 出力要件
- 出力は必ず、日本語の日報形式で整理した本文のみとしてください。
- 説明文、前置き、挨拶、補足コメントは含めないでください。
- Markdown記法(#, *, -, ** など)は使わず、プレーンテキストで出力してください。
- 項目名はそのまま見出しとして表示し、全体として読みやすく整理してください。
- 情報が不足している項目は、無理に補完せず、わかる範囲で簡潔に記載してください。
- ToDoが明確でない場合は、「特になし」ではなく、記載可能な内容のみを自然に整理してください。
- 口調は「ですます調」ではなく、「だ・である調」で簡潔に記述してください。
- 「詳細」は読みやすくなるよう、話題ごとに必ず見出しをつけ、その中で自然な箇条書きで記述してください。

## 出力形式
以下の形式に沿って出力してください。

■活動目的
(この活動が何のために行われたか、箇条書きで簡潔に記載)

■要約・決定事項
(今回の活動で確認できたこと、決まったこと、重要なポイントを箇条書きで簡潔に記載)

■ToDo
(今後の対応事項、宿題、次回までに実施することを箇条書きで簡潔に記載)

■詳細
(活動の経緯、やり取りの内容、補足情報などをわかりやすく整理し、話題ごとに必ず見出しをつけ、自然な箇条書きで記述)

## 補足ルール
- 「要約・決定事項」は、読み手が最初に全体像を把握できるよう、特にわかりやすく整理してください。
- 「ToDo」は、実施すべき事項が読み取れる場合のみ記載してください。
- 「詳細」は、入力内容をそのまま羅列するのではなく、読みやすい順序に整理してください。
- 出力全体は、社内の日報・活動報告としてそのまま使える品質を目指してください。
- 「詳細」では、入力テキストに含まれる具体的な情報を可能な限り保持し、要約しすぎないでください。
- 「詳細」は長文で読みにくくならないよう、40-50文字を目安に適宜改行をしてください。

このプロンプトを用いて出力した結果が、冒頭でご紹介したとおりとなります。

出力結果(再掲)

5. おわりに

最近はAI活用による様々な業務の自動化が叫ばれていますが、エージェントの出力結果をそのまま記録するのではなく、編集可能な状態でユーザーに表示する必要がある場合には、今回のようなプロンプトテンプレートと画面フローとの組み合わせはとても相性が良いと感じました。
今後はより複雑な機能への応用も試していきたいと思います!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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