人殺しの倫理 凶悪殺人犯へのインタビュー
フリーライター・小野一光氏による一冊。
私は、この人の本が好きだ。
文章がとても読みやすく、事件を淡々と、
それでいて必要な情報はしっかり伝えてくれる。
本書では、小野氏が実際に面会し、
取材した犯罪者たちとのやり取りが収録されている。
登場するのは、
いずれも世間を震撼させた凶悪事件の
関係者(犯人)たちだ。
・大牟田4人殺害事件 北村孝紘
・北九州監禁連続殺人事件 松永太
・尼崎連続変死事件 角田瑠衣
・近畿連続青酸死事件 筧千佐子
そのほかにも、
「自分の経験を本にしてほしい」と
獄中から依頼してきた犯罪者とのエピソード
なども収録されている。
ただ、タイトルの
『人殺しの倫理』に多大な期待をすると
少しがっかりするかもしれない。
「人を殺す者なりの倫理観」や
「犯人たちの思想」を深く掘り下げた内容を
期待すると、やや物足りなさを感じるかもしれない。
一方で、各事件について調べていると、
Wikipediaなどにも本書から
引用・要約されたと思われる記述が数多く見られる。
それだけ、小野氏の取材が一次資料として高く評価され、
事件を調べる人たちの参考になっているのだろう。
……なんて書くと、
私が偉そうに評価しているみたいだけど(笑)
それくらい信頼できる取材力を持った
ライターさんだと感じている。
どこかで見た事あるセリフは、この本から
以下、この本で紹介されている、
犯人・被害者親族たちのセリフである。
Wikipediaなり、Webの記事なりで、
読んだことがあるセリフばかりだ。

「腕に蚊がとまって血ぃ吸おうとしたらパシンて打つやろ。
蚊も人も俺にとっては変わりない」

「私ねぇ、死ぬときはアホになって死にたいと思ってんのよ」
「遺体を引き取った時、あの子は家を出ていった時と同じ服を
着とりました。
それに預金残高には三千円しか残っとりませんでした」
※最低でも一千万は送金していた。
その他は、ここで紹介するより、
読んでもらった方が早いと思う。
興味がある方は是非、読んでみて欲しい。
今後紹介したい本
ちなみに
小野一光氏の作品には
他にも下記のようなものがある。
順次紹介していければと思う。
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