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【四国108箇所歩き遍路3(伊予)】#03 三好旅館へ(2025年10月)

これは2015年12月~2025年11月にかけて、順打ち、全7回の区切り打ちで結願した四国108箇所歩き遍路の記録である。



2019年、40番札所観自在寺を打ち、長洲橋バス停まで歩いたわたしは、2025年秋になってようやくお遍路を再開することができた。

出発前、お宿は1週間も前に予約すれば十分だろうと思っていたのだが、何気なくネットの宿泊予約サイトを覗くとホテルの部屋がけっこう埋まっていた。春に次いでお遍路が多い時季なのに加え、紅葉シーズンなので一般観光客も多いということに気づいたわたしは、そこから、1か月分のスケジュールを作り、お宿を全て予約して四国に来た。
 
宿がとりにくい季節なので、時間切れをいったんバスなどでつないで後日歩き直すことがないよう、篠山登山の翌日の今日はゆっくり歩いて岩松地区近くで時間調整をするつもりにしていた。

40番札所観自在寺を打ったお遍路さんは、国道56号線を進み、内海(柏)から柏坂遍路道を歩く人が多い
旅館山代屋で地元の中学生が作った詳細な柏坂遍路道の地図を見せてもらったが、予備がなく、近くにコピー機もなかった。よく道に迷うわたしは詳細な地図が欲しかった。平日9時以降であれば遍路道入口そばにある愛南町役場内海支所でもらえるとも聞いたが、あいにく休日だったので、結局、飲食店がある海沿いの国道56号線を歩くことにした。
(後で地図をよく見たらお宿から1.2kmのところにファミリーマートがあったし、これまでも黄色い地図だけで歩いてきたのだから、別に詳細な地図に固執する必要もなかったと、今になっては思う)

歩き遍路にしては遅めの7時半過ぎにお宿を出て、約5分で長洲橋バス停に到着。(7:52)
柏坂遍路道の入口のある内海まで、ときに海を見ながら、ときに山のなかを、国道56号線をまっすぐ進んだ。

八百坂峠バス停
室戸海岸
沖に三つ子のような小島が見える


途中で、前方に同じようにスマホで写真を撮りながら歩くお遍路さんの後ろ姿をみつけた。
2時間足らずで、小型船がびっしり停泊する柏崎漁港が現れ、左にカーブする道の向こうに大きなローソンの看板が見えた。

柏崎漁港


さらに、柏郵便局の前の横断歩道の向こうには、柏坂遍路道を示す遍路標識が見え、少し心を動かされたが、早くもお腹がすいたので、すぐ前の屋根付のバス停で携行していたパンを食べて休憩することにした。(9:46)

柏坂遍路道への入口


横断歩道のすぐ近くには愛南町役場内海支所があり、大きく「へんろ道 柏坂越えの道案内」という表示がしてあった。トイレも借りられる。

柏バス停前にある愛南町役場内海支所


いちおう昨日お宿にあった柏坂遍路道の案内図を写メってあったので、それを見ながら行くことがちらっと頭に浮かんだが、想像しただけで眼が痛くなりそうだった。
ローソンでスマホから印刷できるかな?とも思うが、昼食が気になり、やはりこのまま国道56号線を進むことにした。

この先国道56号線には、内海トンネル、鳥越隧道、嵐坂隧道、とトンネルが3つもあるので、今回、反射タスキとヘッドライトを持参していた。お腹も適度に満たして足取り軽く進むと、すぐに内海トンネルがあった。
が、なんと、左に少し下って歩行者専用道路を歩くと、自転車と歩行者専用の内海ふれあいトンネルというのがあった。
しかも、内部は白色灯で眩しいくらい明るいうえに、警報発信器まである。反射タスキもヘッドライトも不要なトンネルだった。

内海ふれあいトンネル915m
内海ふれあいトンネル内部


トンネルから30分も歩かないうちに、須の川バス停の先のゆらり内海という日帰り温泉施設の前に着いた。(11:01)
レストランも併設していたので、少し早いがここで休憩しようと思い、ゆらり内海の入口に向かった。

須の川バス停の向こうに見えるのがゆらり内海 


入ると、いきなり靴を脱いであがるタイプ。
正面に温泉の受付がある。
と、受付に「本日の整体、担当は女性です」という表示があるのが目に入った。
整体・・・もう何年も受けていない。

 
ところで、足指のまめは、湿気と摩擦でできるらしい。先達さんからは、1~2時間歩いたら10分間立ち止まってザックをおろし、水分補給すると同時に靴と靴下を脱いで足をよく乾かすよう言われていた。(実際にはそこまで頻繁にはしなかったが、おかげで前半はまめが全くできなかった)
だから、歩いている最中の温泉は御法度である。
 
しかし、ここで、昨日は頑張ったし・・・という言葉が浮かび、温泉に入る時間はないが整体だけなら、と思い、尋ねると、ちょうど今空いているとのこと。
整体を受けることにした。
お風呂に入っていない汚い足でスミマセン・・・と謝って、腰やら肩やら全身をほぐしてもらった。とても上手なかたで、ゆらり内海には滅多にみえないらしいが、固定客もいるようだった。
本来であれば休憩してこのまま激しい運動をしないで過ごすのがベストだが、遍路中で歩かないといけないので、せめてゆっくり昼食をとって休憩することにした。
 
おかげで、向こう一週間分のエネルギーチャージができた。
かなり贅沢な体験だったが、たまにはこんな日があってもいい。

ちなみに、ゆらり内海の6km先にはカレーうどんが人気のうどんもく兵衛というお店があり、朝出発する時点ではお昼の候補にしていたのだが、この日お店の前を通ったら、まさかの臨時休業だった。ゆらり内海で昼食をとらなかったら、あやうくちゃんとしたお昼を食べ損なうところだった。


その後も10月にしては暑い道を歩き、畑地コミュニティセンター前のベンチでしばし休憩して、津島大橋の辺りで少し遠回りして、三好旅館に着いた。(16:05)
すぐ裏を流れる岩松川がけっこう大きい川で、水位が高いのに驚いた。
女将さんは評判通りのやさしい女将さんで、夕食ができるお店とお惣菜を買う場合のお店などを口頭で教えてもらって、入浴後に出掛けた。

街灯もなく暗い川沿いの道をAコープへ


 
川沿いには堤防も柵もないので、日が暮れると川に落ちそうでほんとうに怖い。川岸から離れ、建物に沿って歩いた。
街灯はなく、どこにお店があるのかわからないくらい辺りは真っ暗だったが、待合所でバスを待っている人に聞いたりしてなんとかAコープに辿り着き、残り物のお惣菜を買うことができた。
 
この日のお宿はわたし一人の貸切で、1台しかない洗濯機も乾燥機も、広い洗面所も独占状態だった。
廊下の隅には灰皿が山積みされていた。
こんな典型的遍路宿に外国人お遍路さんがたくさん来るそうで、電話で日にちさえ聞き取れれば泊めてあげているそうだが、どうしても聞き取れなくて泊めてあげられないことがある、と女将さんは残念そうだった。
他の女性お遍路さんのブログに書いてあったとおり、明日の別格6番龍光院への遍路道は松尾トンネルを行くよう勧められた
 

ところで、部屋に「初めての歩き遍路」という冊子が置いてあった。

歩き遍路にお接待で配布されていた冊子らしく、札所での作法等が過不足無くわかりやすくまとめてある。
一点思いがけなかったのが「ベンチにリュックや荷物を置かないでくださいね」と書いてあったこと。
札所に着いたらいつも隅のベンチにザックを置かせていただいており、みんなそうしているものだと思っていた。でも、一般参拝客のかたにご迷惑をかけていたらしい。
 

【参考URL】
宇和島自動車(路線バス)
トップページの画像の右下の「路線バス情報」の「🔍時刻表・運賃検索」から時刻を検索できる

【コースタイム(実際)】 


三好旅館(遍路宿、電話で予約)

宿泊:素泊まりのみ 5,000円
洗濯:1台のみ(無料)
乾燥:200円(本館2階に物干し場もあり)
その他:
80歳過ぎた女将さんがひとりで大きな宿を維持するのはたいへんだと思うが、歩き遍路にとって、柏坂と松尾峠の中間地点のお宿はとても助かる。
スマホでダウンロードした取扱説明書を見ながら、乾燥機の綿ごみを掃除させていただいた。

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