【四国108箇所歩き遍路3(伊予)】#14 46番札所浄瑠璃寺~48番札所西林寺、別格9番文殊院(2025年9月)
これは2015年12月~2025年11月にかけて、順打ち、全7回の区切り打ちで結願した四国108箇所歩き遍路の記録である。
昨日横通バス停の先の交差点まで歩いたので、今日は、横通バス停から三坂峠を越えて松山市内に入る日だ。
久し振りのザックが心配ではあったが、国道440号線を進むことにして、お宿の2つ隣りの建物の、久万高原駅(JRバスと町営バスの発着所)に向かった。

国道33号線沿いの久万高原町役場前交差点の角
JR四国バス「松山行」に乗り、約10分で横通バス停に到着した。(8:40)
わたしがいつもコーススケジュールを策定する際に参考にさせていただいている『歩き遍路情報』のサイトのモデルプランでは、朝8:10に於久万大師堂を通過して、三坂峠を10:10に通過することになっていた。30分近く余裕のはずだ。
横通バス停から北上すると、ほどなく国道33号線(自動車専用の三坂道路)と国道440号線との分岐の交差点が見えてくる。

交差点に到着し、正面の国道440号線の坂道をゆっくり登っていくと、左手にレストパーク明神が見えてきた。きれいな屋根付の休憩所に公衆電話ボックス、トイレもあるらしい。

一部加工済
朝の涼しいうちにということか、自家用車で来て草刈りをしてくださっている男性の姿があった。
歩き出したばかりなので休憩はせず、背中に向かって会釈だけして通り過ぎる。

浄瑠璃寺まで8.9km
さらに歩くと、久万スキーランドの入口に、浄瑠璃寺まで8.9kmという遍路シールを見つける。
その後も、たまに民泊などがあるアスファルトの坂を黙々と登る。陽射しがきつく暑いので、サングラスにフェイスカバー、日本手拭いで顔を覆って陽射しを避ける。この姿を怪しむような人も車も全く通らない。
横通バス停からちょうど1時間、国道を登りきったところに、遍路道を示す四国の道の道標があった。

さっそく三坂峠への遍路道に入る。きれいで歩きやすい緩やかな坂を登る。

すぐにピークで、三坂峠の案内板があった。やった!(9:49)

標高720m
その後は天候のせいもあって、気持ちの良い下りが続いた。
あまりの急坂に転んで持っていたお鍋が割れたというのが名前の由来になっている鍋割坂も、雨であればかなり危ない道だが、晴れていたので問題なく通過できた。
地元の小学生の励ましメッセージもあり、調子良く下っていくと、休憩所が見えてきた。一ノ王子社跡休憩所だ。

朝からここまで休憩をとっていなかったので、背中のザックを降ろしていちど休憩することにした。
休憩所のすぐ後ろを小川があり、水の流れる音を聞いていると寝てしまいそう。10分ちょっと休んで、あとにした。(10:44)
再び歩き始めると、道が徐々に広くなり、舗装路になってまもなく旧遍路宿坂本屋が現われた。今はお接待所として、日曜だけ開けているらしい。
賑やかな様子をテレビで何度か見たことがあったが、今日は静まりかえっている。

日曜だけのお接待所

掲示してある遍路地図によると、ここから約2.3kmで網掛石。さらに4.2kmで松山最初の札所となる浄瑠璃寺とのこと。

広くなった道はまた細い遍路道へと変わったりしたが、要所要所に遍路札があり、迷うことなく30分ちょっとで番外霊場網掛石の大師堂が見え、道を挟んで向かい側に大きな網掛石、そして大師像があった。(11:36)


網掛大師堂を参拝後、丹波の里接待所も通り過ぎてしばらくして、久々のコカコーラの赤い自販機をみつけたので二度目の小休止。今日も暑い。
さらに進んで、大きな遍路宿長珍屋の前を通って、本日最初の札所である46番札所浄瑠璃寺に着いた。(12:36)

石段の左脇に正岡子規の句碑がある
ここまですれ違ったバイクが1台、見かけた人がひとりくらいだったのが、石段を昇ってお寺の境内に足を踏み入れた途端、参拝客が何人もいたので驚いた。



三坂峠を越えてようやく辿り着いた札所。浄瑠璃寺には小さい網掛石や九横封じ石、仏足石、説法石といろいろなものがあり、ひとつひとつ案内どおり靴を脱いで裸足になって乗ってみたり、腰掛けてみたりしていたら、飛ぶように時間が過ぎ、納経を済ませて時計を見ると1時間が経過していた。
入ったのとは別の門から急いでお寺を出ようとしたら、今度は俳句ポストなるものがあった。

初めて見たのだが、実はここまでずっと頭のなかで5・7・5・・・が流れていたので、俳句など普段まったく触れることはないのだが、1句投句して、すがすがしい気持ちで浄瑠璃寺をあとにした。
次の47番札所八坂寺までは10分程度だった。
浄瑠璃寺で長居したので、巻かないと、と思いつつ、いつも通り参拝していたら30分かかった。

天井画を観るのを忘れた・・・


八坂寺の山門を出ると、すぐ左に折れて路地を抜ける。
目の前に遍路道を示す矢印があり、矢印に従って大きな池の横を抜けるとまた印がある。
細い坂を下り、しばらく進んで、別格9番文殊院に着いた。

文殊院はこじんまりしたかわいらしいお寺だったが、その昔托鉢に訪れた弘法大師を追い払ったために8人の子どもを次々亡くすことになった衛門三郎が、弘法大師に詫びるために始めた旅が遍路の始まりである。したがって、生まれ変わった河野衛門三郎の菩提所である文殊院は、八十八ヶ所発祥のお寺ということだった。

さて、ここから本日最後の札所西林寺に向かうわけだが、西林寺まで4km、さらにお宿まで3km。そして既に15時近い。
わたしの参拝が遅いのが最大の要因だが、札所が多いと時間が経つのが実に早い。
幸い今日のお宿はビジネスホテルなので、到着が17時をまわっても一向に構わないのだが、遅くなるとそれはそれで疲れる。秋の日はつるべ落とし。日が落ちると道迷いリスクも一気に高まる。
ということで、ネジを巻き直して進む。
住宅街を抜け、途中からは県道207号線をひたすら北へ進み、杖ノ淵公園の大きな道路標識に従って県道193号線を左折。
公園の前に立った。(16:13)

ここでは美味しいお水が飲めると聞いていたが、さきほど左折するとき道の反対側に西林寺がもう見えており、納経は17時までなのが気になっていたので、ここはちらっと覗いただけで失礼することにした。
おかげで、17時前に余裕で本日最後の札所である48番札所西林寺に到着した。(16:19)


とは言え、お宿まであと3km歩かなければならず、日が暮れる前には辿り着きたいので早口で御経をあげて振り返ると大型バスの団体お遍路さんがぞろぞろ入ってくるところだった。とっさに競歩で納経所に向かい、無事一番で御納経をいただいて、本日の参拝をすべて終了した。
あとはお宿に向かうだけ。

陽が傾き始めるなか早足で歩いて、なんとかぎりぎり陽が落ちる前にホテルに到着した。
最後が慌ただしかったが、晴れていたのでケガなく峠を越えることができ、納経もたくさんできて、満足度の高い一日となった。
【参考URL】
久万高原町>町内のバス便の時刻表
このページの[ JR四国バス 久万高原線 ]をクリックすると、久万高原~JR松山駅(上り)の時刻表
【コースタイム(実際)】

たかのこホテル(ビジネスホテル、じゃらんで予約したが、ホテルサイトで最低価格保証)
宿泊:朝食付早割7,700円(朝6:00~、実際は直前に日程を変更したためエグゼクティブダブルしか取れず倍以上の価格になった)
洗濯・乾燥:一貫コース1,000円(お遍路史上最高値)
その他:
夕食付プランもあり
宿泊客は併設温泉施設たかのこ湯に何度でも入浴可
温泉施設にレストランあり
温泉施設のさらに向こう(屋外)に大型コインランドリー併設
とても綺麗で居心地が良い
休前日や直前予約は価格が跳ね上がるうえにシングルは満室のこともあるので注意
ふるさと納税クーポン利用可
