パパとつむの日々 #6|「角度」という新しい世界へ
最近、つむが新しい言葉を覚えた。
「角度」
大人からすれば、数学や図形に関する言葉。
でも、つむの手にかかると、この言葉は全く違う意味で使われる(笑)
「角度」の誤用劇場
パパがつむに言った。
「小学校は、小1から小6まであるんだよ」
その時、つむは目をパチパチさせて、突然言った。
「そうなんだ。そういう角度になっているんだね〜」
え。
角度?
そこに角度は関係ないのでは...と思ったが、その無邪気な顔を見ると、何も言えなかった。
つむにとって、「なるほど、そういう仕組みなんだ」という意味の「視点」や「考え方」が、全て「角度」らしい。
パパも参戦
調子に乗ったパパは、逆にしかけてみた。
「パパはね、こういう角度で思ってるんよ」
つむは、素直に聞き返した。
「どういう角度?」
ここだ。
パパは言った。
「つむのことが、一番好きな角度だよ」
つむは、ニッコリ笑った。
意味は分かってないかもしれない。
でも、何かいいことを言われたことは分かったらしい。
言葉の成長
子どもが新しい言葉を覚えるのは、こういうことなのだ。
正しい使い方を学ぶ前に、とりあえず使ってみる。
そして、時には間違う。
時には、予想外の文脈で使う。
でも、その過程の中で、言葉は子どもの中に根付いていくのだ。
つむが「角度」を完璧に使いこなす日まで、あと何年かかるか分からない。
でも、その間、パパはこの「角度」という言葉の響きを、ずっと愛おしく思うのだろう。
「つむのこと、どの角度から見ても好きだよ」
その時、この言葉はきっと、本当の意味を持つのだ。
つづく
このシリーズについて
父親である僕と、4歳の次女・つむのやり取りを通じて、親子の日々を綴ります。
子どもの言葉の誤用。
その中に、どれだけの愛情と、どれだけの学びが詰まっているか。
気づかせてくれるのは、いつも子どもです。
次話もお楽しみに。
