【共働き家庭の中受日誌】SAPIX夏期講習マンスリー確認テスト対策②
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小学4年生のSAPIX夏期講習のカリキュラムも終わり
残すは「夏期講習マンスリー確認テスト」です。
SAPIXの宿題をこなすと、テスト対策に充てられる時間は2日間…
限られた時間でテスト対策を考えるにはどうればいいでしょうか。
会計士試験の勉強をしていたとき、
ある時期から理解が飛躍的に伸びた瞬間がありました。
科目の「目次」が頭の中に立体的に浮かび、
理解が浅い論点や重要な論点を図書館の本を選べぶ感覚で
テキストに戻ることが出来たのです。
今回、子どものSAPIXの夏期講習の出題範囲を整理していて、
同じ感覚を思い出しました。
今回はその話と、実際に出題範囲を一覧化してAIで学習スケジュールに落とし込んだ話を書きます。
会計士試験で気づいた「目次が浮かぶ」感覚
会計士試験の科目は、簿記、財務諸表論、管理会計、企業法、租税法、
監査論、選択(経営)と試験科目が多いことに加えて、
範囲がとにかく広いです。
勉強し始めの頃は、この個別論点を1つずつ、
独立したものとして覚えようとしていました。
ところが、これはなかなか定着しません。
覚えたと思ってもすぐ抜けるし、応用問題になると途端に手が止まります。
転機になったのは、いったん細かい論点から離れて、
「この科目は全体としてどういう構造になっているか」
を先に頭に入れたことでした。
目次を眺めて、「ここが土台の考え方、ここから枝分かれして各論がある」
という地図を先に作ってから、個別の論点をその地図の上に置いていく。
そうすると、1つの論点を覚えるときに
「これは全体のどこに位置する話か」が同時に分かるので、
理解が平面的な暗記から、立体的な理解に変わりました。
新しい論点を学ぶときも、
「これは前に学んだあの考え方の延長だ」
という接続が見えるようになり、
覚える量そのものは変わらないのに、定着の速さが全然違いました。
『科学的根拠に基づく最高の勉強法』を読んで、答え合わせができた
この感覚について、後から答え合わせのようなことができた本があります。安川康介さんの『科学的根拠に基づく最高の勉強法』です。
この本では、繰り返し読む ⇒ ノートに書き写す ⇒ ハイライトを引く
といった、多くの人が当たり前にやっている勉強法は、
実は効果が薄いことが研究で示されていると紹介されています。
代わりに効果が高いとされる方法として挙げられているのが、
アクティブリコール(思い出す作業そのものが記憶を強くする)、
分散学習(間隔をあけて繰り返す)、
インターリービング(複数の種類の問題を混ぜて学習する)、
そして精緻的質問と自己説明(「なぜそうなるのか」を自分の言葉で説明する)の4つです。
この中でも特に、精緻的質問・自己説明とインターリービングは、
「目次が頭に浮かぶ」感覚と深くつながっていると感じました。
精緻的質問・自己説明は、新しい知識を既存の知識構造に結びつけて理解する作業です。
まさに「この論点は、全体のどこに位置するか」を自分に問いかける行為そのものです。
またインターリービングは、複数の単元を混ぜて学習することで、
それぞれの単元の違いや関係性を意識せざるを得なくなる方法ですが、
これも「単元同士の地図」が頭になければ効果的にできません。
つまり、目次を先に頭に入れるという行為は、単なる気分の問題ではなく、記憶の定着を高める学習法とも合致していたわけです。
同じことが、中学受験の学習にも言えるのでは
子どものSAPIXの夏期講習の出題範囲を整理していて、
これは会計士試験のときと同じ構造だと気づきました。
夏期講習のテキストは、単元ごとに独立した回として配られます。
子どもからすると、「今日はこの単元、明日は別の単元」と、
目の前の1回1回をこなしていく感覚になりがちです。
実際、うちの子も「今、テキストのどのあたりをやっているのか」
を聞いても、あまりピンときていない様子でした。
でも実際には、SAPIXのカリキュラムも会計士試験の科目と同じで、
単元同士がつながっています。
夏期講習の算数で言えば、「立体図形」の新出単元3回は独立した内容に見えて、
実は前期に学んだ平面図形の面積の考え方(等積変形)が土台にあります。
理科の「てこ」も、支点・力点・作用点の基礎を学んだ次の回で、
そのつり合いの計算に発展します。
この「全体の地図」が子ども自身の頭の中にあるかどうかで、
1つの単元の理解の深さが変わってくるはずだと感じました。
出題範囲を一覧表にして、AIで学習スケジュールに落とし込んだ
そこで、夏期講習の出題範囲を、
単元番号・単元名・新出か前期の発展かが一目で分かる一覧表にまとめました。
表計算ソフトの形式で、教科ごとにシートを分け、新出単元は色をつけて区別しています。

一覧表をベースに、どの単元が終わったか、
どの単元でつまずいたかをチェックできる形にする。
単元同士のつながり(この単元は前のどの単元の発展か)も一緒に表示することで、「今どこにいるか」が地図の上で分かるようになります。
一覧表があることで、スケジュールを組むときも
「この単元は独立した新出内容だから重点的に時間を割く」
「これは前期の復習だから短時間で済ませる」
という判断がしやすくなりました
。進捗管理も、単に「終わった・終わっていない」だけでなく、
「全体のどのあたりまで来たか」が見える形になっています。
この方法のいいところ
子ども自身に地図を見せられる:単元ごとの一覧表を見せることで、「今やっていることが全体のどこに位置するか」を子ども自身も意識しやすくなる
スケジュールの優先順位がつけやすくなる:新出単元と前期発展の区別があることで、時間配分の判断基準ができる
進捗管理が「地図の上の現在地」として見える:ただのチェックリストより、全体像の中での位置づけが分かる方が、残りの学習量を把握しやすい
やってみて気をつけたこと
目次・地図はあくまで理解の補助であって、それを覚えること自体が目的にならないようにする
子どもに一覧表を見せるときは、情報量が多すぎて逆に混乱させないよう、必要な範囲だけを見せる
AIが単元同士のつながりを示す際も、実際のテキストの記述と照らし合わせて確認する
まとめ
範囲の広い試験ほど、個別の論点を追いかける前に、
全体の地図を頭に入れることが理解の質を変えます。
これは会計士試験でも中学受験の学習でも変わらない原則だと感じています。
出題範囲を一覧化し、
AIを使ってスケジュールと進捗管理にまで落とし込むことで、
子どもにも「今どこにいるか」が見える学習にできたのではないかと思います。
同じように、範囲の広い学習に向き合っている方の参考になれば嬉しいです。
