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#26 『私の人生を彩る音たち vol.8|Scudelia Electro 螺旋の先に見つけた、完全無欠のポップ・ミュージック』

音楽を愛する皆さん、こんにちは。
前回の記事では、私が20代後半で出会い、強烈な衝撃を受けた「SPIRAL LIFE」について語りました。しかし、彼らの「螺旋」は、私がその魅力に心酔した時にはすでに解散という伝説の枠に収まってしまっていました。
しかし、音楽の神様は、私を見捨ててはいませんでした。螺旋がほどけた先に、石田小吉(現・石田ショーキチ)さんが新たに鳴らした音は、喪失感を埋めるどころか、私をさらなる音楽の深淵へと誘う、完全無欠のポップ・ミュージックだったのです。
今回は、そのプロジェクト、**Scudelia Electro(スクデリア・エレクトロ)**について、ライブハウスへ通いつめたあの頃の熱量とともに振り返ります。

螺旋がほどけた後に、もっと美しい音が鳴り響いた

Scudelia Electroとの、本当の「出会い」

SPIRAL LIFEの解散は、私にとって大きな喪失でした。しかし、その後に始まった石田ショーキチさんのプロジェクト、Scudelia Electroの存在は知っていました。
彼らの音楽との本当の「出会い」は、忘れもしないファーストアルバムの1曲目、**「GOOD BYE NAUTILUS」**でした。
イントロの電子音、そして重なり合う緻密なサウンドレイヤー。
「……これは!」
一瞬で、心を持っていかれました。SPIRAL LIFEとは違う、しかし石田さんのDNAを確かに感じさせる、より洗練され、エッジの効いたエレクトロニコ・サウンド。
1曲目から圧倒され、私は彼らの音楽に完全に溺れていったのです。

石田ショーキチの「狂気」が生んだ、エレクトロニコ・ポップ

Scudelia Electroの音楽は、ただの電子音ではありませんでした。
石田ショーキチさんの、狂気すら感じるほど緻密に計算されたサウンドメイキング。サンプリング、シンセサイザー、そして生楽器が完璧なアンサンブルを奏で、その上に圧倒的なメロディが乗る。
ポップでありながら、実験的。激しいのに、どこか切ない。
「螺旋」の先に見つけたその音は、私の音楽的な守備範囲をさらに広く、そして深くてくれました。

ライブハウスへ通いつめた、あの頃の熱量

AIRとScudelia Electro。二つの才能を追いかけて

20代後半、私は一人でライブハウスへ行くことへの抵抗が完全に消えていました。むしろ、あの暗闇の中で新しい音と出会う時間は、何よりの贅沢でした。
SPIRAL LIFEという一つの器から生まれた、車谷浩司さんの**「AIR」と、石田ショーキチさんのScudelia Electro**。
私は、この二つの才能を追いかけるように、ライブハウスへ足繁く通いました。どちらのライブも特別で、私の20代後半を彩る、かけがえのない記憶です。

ステージから放たれる、きらめく音の洪水

Scudelia Electroのライブは、まさに「きらめく音の洪水」でした。
緻密に構築された打ち込みのトラックと、石田さんをはじめとするミュージシャンたちが奏でる生演奏が融合する、圧倒的な快感。
ステージから放たれる圧倒的な熱気と、完璧なまでに制御された音の世界。
あの熱気の中で、私は確かに音楽の一部になっていた。その瞬間、日常のすべてが消え去り、ただ音だけが存在する、至福の時間でした。

僕の人生を彩る、エレクトロニコのプレイリスト

「TRUTH」「SUPERSONIC LEVEL」「Lovin' Song」……名曲たちの魔法

Scudelia Electroの楽曲は、どれもが私のプレイリストの中で特別な輝きを放っています。
出会いの1曲「GOOD BYE NAUTILUS」♪から始まり、心が解き放たれるような**「better days」、切ないメロディが胸を締め付ける「truth」、力強く未来へ向かう「carry on」、疾走感あふれる「live+drive」。 そしてカバー曲ですが、イントロのフレーズを聴くだけで涙が零れそうになる「since yesterday」**。
これらの曲を聴くと、当時のライブハウスへ向かう高揚感や、一人で歩いた街の風景、そしてあの頃の自分の感情が、鮮明に蘇ります。

今聴いても「古くない」どころか「未来」の音

彼らの音楽は、時代を超えて愛され続ける理由があります。
緻密に計算されたサウンドメイクと、圧倒的なメロディの力。それは、どんなに時間が経過しても、決して色褪せることのない「未来」の音なのです。
現代の音楽シーンにおいても、彼らの遺伝子は確実に受け継がれており、その普遍的な魅力は、新しい世代の耳をも捉えるはずです。

解散、そして伝説へ

終わりがあるからこそ、美しく輝き続ける

SPIRAL LIFEの解散から、約10年。
Scudelia Electroもまた、一つの終わりを迎えました。
私は、彼らの活動期間中に、通算で7回もライブへ足を運ぶことができました。どのライブも忘れられない思い出ですが、特に印象に残っているものをいくつか挙げます。

  • 1999.11.30/CLUB QUATTRO:まだSPIRAL LIFEの余韻が残る中、新しい音の世界に圧倒された。

  • 2001.7.21/LOVE LOVE STRAW/CLUB QUATTRO:他のアーティストとのセッションも新鮮で、石田さんの多才さに触れた。

  • 2002.7.13/CLUB QUATTRO:2DAYSのライブ。アンコールで「SINCE YESTERDAY」をやってくれた時の感動は、今でも忘れません。(涙)

そして、忘れられない日がやってきました。

  • 2005.6.17/SHIBUYA-AX TOUR "FINALIZER"

これが、SCUDELIA ELECTROのラストライブでした。
最後ということもあり、たぶん自分の行ってる中で一番盛り上がっていたと思います。石田ショーキチさんも、とても楽しそうでした。
要所要所は節目の曲だったし、ラストライブと思って聴くとやっぱり寂しかった。でも、最後まで完璧なステージを魅せてくれました。
「スクーデリアのライブは最高!これから先もずっと行くヨ!」
そう思っていたけれど、一つの時代が終わる。
小吉さんも言ってたけれど、また復活と言う形でライブを見れる事を心から祈っています。結成して約10年。なんかスパイラル解散から早かったな~。
今後の活躍を期待しています。

ルーツと進化の交差点に、いつも彼らがいた

ハードロックという土台から、SPIRAL LIFE、そしてScudelia Electroへ。私の音楽的なアップデートは、彼らなしでは語れません。
ジャンルを飛び越え、新しい音の世界を切り開いてくれた石田ショーキチさんの魔法。
20代後半、私の人生を彩る音のパレットに、最高に鮮やかで、決して消えない一色を加えてくれたScudelia Electro。
皆さんの人生を変えた「完全無欠のポップ・ミュージック」は、どんな音をしていますか?


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