月イチで「承認の掃除」をしておくと安心です
dAppでスワップしたり、DeFiを使ったりするたびに、ウォレットは「このアプリ(コントラクト)が、あなたのトークンを動かしていい」という許可を出します。これをトークン承認(Approval)と呼びます。
問題は、dAppを閉じても、ウォレットの接続を切っても、承認は残り続けることです。
何が起きる?
トークン承認とは、スマートコントラクトがウォレット内のトークンを動かせるようにする権限設定です。
使い終わったdAppの承認を放置していると、後からそのdApp側が攻撃されたとき、過去に出した承認が“入口”になって資産を抜かれることがあります。秘密鍵を盗まなくても、承認が残っていれば成立してしまうのが怖いところです。
Revoke.cashが集計している「承認悪用」系の事例では、2020年以降の被害総額が4億9300万ドル超とされています。
また、2026年1月26日に発覚したSwapNetの事例では、承認済み資産が悪用され、約1340万ドル規模の被害が報告されています。
特に注意したいのが、承認が**Unlimited(無制限)**になっているケースです。必要以上の上限を渡していると、「その後のどこかの事故」の巻き添えになりやすくなります。
なぜ放置してしまう?
dAppを「使い終わった」感覚は、ウォレットを切断した時点で生まれます。
でも承認はブロックチェーン上の設定なので、画面上からは見えにくい。見えないから、消した気になりやすい。
長期間使っていないdAppや、過去に触っただけのサービスへの承認が、気づかないまま積み上がっているのは珍しくありません。
今日のチェック ✅
使っていないdAppの承認を確認する
Revoke.cashで承認一覧を確認する/EtherscanのToken Approvals(承認チェック)を使うUnlimited承認を見直す
使い続けているサービスでも、無制限が本当に必要かを一度だけ確認する不要な承認は削除する(Revoke)
削除には少額のガス代がかかります。ただ、残しておくリスクと天秤にかけると判断が変わりますウォレットの切断≠承認の削除
“切断したから安全”ではなく、承認は別管理だと覚えておく月1回をルーチンにする
迷ったときの基準として「3ヶ月以上使っていないdApp」への承認は、まず削除候補に入れる

迷ったら、このチェックだけ戻ってくれば十分です。
記事をまとめて読みたい方へ
暗号資産を「増やす」ことよりも、判断を崩さずに扱い続けるための視点をまとめています。
相場やニュースに触れたとき、いったん立ち止まって整理したい場面で、同じ軸で読み返せる形にしています。
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