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大人になったら、勉強は終わると思っていた

子どもの頃、大人というのはもっと何でも分かっているものだと思っていました。

お金のことも、仕事のことも、生活のことも。
何かを決めるときには必要な知識を持っていて、スマートに判断している。
なんとなく、そんなイメージがありました。

でも、実際に自分が大人になってみると全然違いました。
最近、特にそう感じるのがお金のことです。
家を建てようと思えば、住宅ローンを選ばなければならない。
銀行によって金利が違う。
変動金利と固定金利がある。
保証料や手数料も違う。
団信にもいろいろな種類がある。

調べれば調べるほど、
「結局、どれを選べばいいんだ?」
となります。
投資も同じです。
NISAやiDeCo、投資信託、個別株。
知ろうとすると、さらに知らない言葉が出てきます。

自分のお金なのだから、自分で判断しなければならない。
でも、その判断をするための知識が足りない。
そんなとき、
「自分って結構頼りないな」
と思うことがあります。

40歳にもなれば、もっといろいろなことが分かっていると思っていました。
ところが現実は、分からないことだらけです。

考えてみれば、子どもの頃の勉強は分かりやすかったのかもしれません。
学校へ行けば先生がいる。
教科書がある。
勉強する範囲もある程度決まっている。
テストには基本的に答えがあります。

でも、大人になってから出てくる問題はそうではありません。
住宅ローンはどこで借りるべきか。
投資をするなら何を買うべきか。
保険はどこまで必要なのか。
仕事で何を判断するべきか。
調べても、人によって言うことが違います。

しかも最後は、
「あなたの場合はどうするの?」
と自分に返ってきます。
正解が書かれた教科書はありません。

そして厄介なのは、こういう問題ほど人生への影響が大きいことです。
学生時代のテストなら、間違えて点数が下がっても次のテストがあります。
でも住宅ローンは何十年も払い続けます。
投資なら自分のお金が増えることも減ることもあります。
仕事で判断を間違えれば、周囲にも影響します。

大人になればなるほど、答えのない問題を自分で考えなければならない。
なのに、誰かが一から教えてくれるわけでもありません。

だから最近思います。
大人になったら勉強が終わるのではなく、大人になってからのほうが勉強しなければならないことは多いのかもしれない。

しかも学生時代とは少し違います。
試験に出るから勉強するのではありません。
自分が困るから勉強する。
知らないまま決めるのが怖いから調べる。
必要になったときに、自分で教科書を探すところから始めます。

仕事だって同じです。
長く働いていても、新しく覚えなければならないことは出てきます。
立場が変われば、今まで知らなくてもよかったことまで知らなければならなくなります。

大人になれば、自然と何でも分かるようになる。
子どもの頃はそんなふうに思っていました。
でも、どうやら逆でした。

何でも分かるようになったから大人なのではなく、分からないことが出てくるたびに、自分で勉強して判断していくのが大人なのかもしれません。

そう考えると、今でも分からないことだらけなのは、そこまでおかしなことでもない気がします。
40歳になっても、まだ勉強中です。
たぶんこれは、これからもずっと続くのでしょう。

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