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「未来」に立つことで、「今」を選び直す——8人で最悪の未来を描いて気づいたこと

こんにちは。R-ACT QENDスタジオのジロウです。
メーカーの研究所でグループ長を務めながら、「問い」「対話」「組織づくり」について日々学び、実践しています。
このnoteでは、日頃のインプットや仕事や対話の実践を通じて考えたことや気づきを、自分なりの言葉で整理して発信しています。

今回は職場で体験した対話会での気付きをまとめてみました。


2035年の未来を描く

職場で「2035年の未来を描く」という対話の場がありました。

参加したのは、8名ほどの課長級の管理職のメンバー。
私もその一人として参加しました。

具体的にどんな未来について話したのかはここでは触れませんが、
振り返ってみると、とても良い対話の時間だったと感じています。

特に印象に残ったのは、途中からみんなで「危機的な未来」を描き始めたことでした。

「もし、本当にそうなったら?」

対話の途中で、現在起きていることや、これから起こるかもしれない変化について話していました。

もちろん、未来のことなので誰にも正解は分かりません。

「そんなことは起きないだろう」
そう考えることもできます。

反対に、
「もしそうなったら大変だ」
と不安になることもできます。

でも、その日の対話はどちらにも進みませんでした。

出てきた可能性を否定することもなく、必要以上に悲観することもなく、
「本当にこうなったら、どうする?」
と、みんなでその未来を眺め始めたのです。

「実際には、こうならないかもしれない」
「でも、可能性があるなら備えておくことは大事だよね」

そんな会話が自然に交わされていました。

振り返ってみると、ここが対話のターニングポイントだったように思います。

危機的な未来を描くことは、不安を煽ることではない

「最悪の未来を考える」というと、少しネガティブな印象があります。

危機感を持たせて、人を動かす。
そんな方法にも見えるかもしれません。

でも、今回感じたのは少し違いました。
大切なのは、
最悪の未来を信じ込むことではなく、
一つの可能性としてみんなでそこに立ってみること
なのだと思います。

未来は分からない。
本当にそうなるかもしれないし、ならないかもしれない。

その分からなさをすぐに消そうとせず、
「もし、そうなったら?」
と問い続ける。

すると、それまで漠然としていた未来が、少しずつ具体的になっていきました

そして、未来が具体的になればなるほど、
「では、自分たちはどうする?」
という問いが自然に生まれてきました。

リアルな未来に立つと、自分事になる

今回、一番面白かったのはここでした。

未来について話しているはずなのに、
未来がリアルになってくると、話はどんどん「今」に戻ってきます。

もし、このまま何もしなかったらどうなるのか。
そのとき、自分たちは何に困っているのか。
だったら、今あるものをどう磨いていくのか。
新しいものをどう生み出していくのか。

未来を具体的に描いたことで、今やるべきことの意味が変わって見えてきました。

「会社から言われたからやる」でも、
「目標として決められているからやる」でもない。

「あの未来を考えたら、自分たちは今これをやる必要があるよね」
という感覚です。

未来が自分事になることで、現在の行動まで自分事になっていく
そんな変化が場の中で起きていたように感じました。

最悪の未来の、その先へ

この対話会はここで終わってしまいました。
対話が終わったあと、もう一つ考えました。

今回は危機的な未来をリアルに描いたことが、場を大きく動かしました。
でも、本当はその先があるのかもしれません。

最悪の未来を描いて、
「このままではいけない」
と感じる。

そして次に、
「では、その危機を乗り越えた最高の未来は、どんな未来だろう?」
と考えてみる。

そこまでリアルに描くことができたら、
「危機を避けたい」
というエネルギーだけではなく、
「その未来に行きたい」
というエネルギーも生まれてくるのではないでしょうか。

そして最後に、もう一度現在へ戻ってくる。

現在 → 最悪の未来 → 最高の未来 → 現在

「このまま進んだら、どんな未来になる?」
「それを乗り越えた先に、どんな未来をつくりたい?」
「その未来をつくった私たちは、今、何を始めた?」

未来を予測して正解を当てることが目的ではありません。

未来を使って、今の自分たちの選択を考える。

そんな対話ができるのだと思います。

未来を描くことは、今を選び直すこと

今回、私はファシリテーターではなく、一人の参加者でした。
ただ、対話の途中で少しだけ、みんなが未来を具体的に描けるような問いを投げかけていました。

それによって場がどう変わったのかは分かりません。

でも、みんなで一つの未来を眺め、
否定せず、
悲観せず、
不安に駆られることもなく、

「だったら、自分たちはどうする?」
と話せた時間は、とても豊かでした。

未来を描くというのは、未来を当てることではない。

未来に一度立ってみることで、
現在の自分たちを見つめ直すことなのかもしれません。

そして、自分たちが望む未来に向かって、

今、何を選ぶのか。

そこまで戻ってきて初めて、「未来を描く対話」が現在を動かし始めるのだと思います。

学びや気づきを、自分の言葉にして残す

日々過ごしていると、いろいろなところに学びのきっかけがあります。

職場での経験、
本を読んでいて心に残ったこと、
研修や勉強会、
誰かとの対話の中で出会った考え方。

その瞬間は「なるほど」と思っていても、時間が経つと忘れてしまうことも少なくありません。

だから私は、
心が動いたことや「これは大事かもしれない」と感じたことを、
自分の経験と結びつけながら、
できるだけ言葉にして残していきたいと思っています。

学んで終わりではなく、
考えて、
試して、
振り返って、
また次の実践につなげていく。

このnoteが、読んでくださった方にとっても、
「自分だったらどうだろう?」
と立ち止まって考える、小さなきっかけになれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
「スキ」やコメントを頂けると大変うれしいです。
よろしくお願いします~。

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