「大丈夫、俺がやる」が、部下を殺す
🌿plants noterのロロです🌱
ハッパ男子として、植物×心の話をお届けしています。
今日は植物とは違うお話。「大丈夫、こっちでやっておくから。」
そう言われたとき、少しほっとして、でもどこか、置いていかれたような気がしたこと、ないだろうか。
本来上司がやる仕事じゃないことを部下にさせる仕事を振らずになんでも1人でやる人。
頼られている、というより。
任されていない、という感覚。
自分なりに頑張っているつもりなのに、なぜか
大事なところは、いつも誰かの手の中にある。
そういう経験をしたことがある人に、今日はこの話をしたい。
こんな職場を見たことがある。
新しい人が入ってくる。
上司は忙しい。
「自分でやった方が早い」と、つい仕事を抱えてしまう。
すると、部下には仕事が回ってこない。
成長する機会も、任される機会もないまま、時間だけが過ぎていく。
やがて、その人は思う。
「ここにいても、自分は育たないかもしれない」
効率が悪いと感じそして、辞めていく。
また新しい人が入る。
また同じことが起きる。
これは、誰か一人が悪いという話じゃない。
たぶん、どこにでも起きている、静かなループなんだと思う。
正直に言うと、僕にも覚えがある。
忙しいときほど、人にお願いするより、自分でやった方が早いと思ってしまう。
それは、決して悪気があるわけじゃない。
むしろ、責任感の裏返しだったりする。
でも、それを繰り返していると、いつの間にか「自分にしかできない仕事」が増えていく。
そして、まわりには、任せてもらえない人が残っていく。
「仕事ができる」ことと、「人がついてくる」ことは、実は別の力なんだと思う。
前者は、自分の手を動かす力。
後者は、誰かの手を信じて、渡す力。
「できる人」ほど、この違いに気づきにくい。
あと周りを見えてないか。
自分が優秀だからこそ、任せるより先に、手が動いてしまう。
それが積み重なると、まわりの人は、いつまでも「使われる」側のままで、「育つ」側になれない。
信用されているようで、実は、信用されていない。
そんな矛盾の中に、たくさんの人が立っている気がする。
サッカーで例えると、わかりやすいかもしれない。
FWが1人で、ゴールに向かって突っ込んでいく。
パスを出さずに、自分だけで決めようとする。
まわりは思う。
「パス出せよ、1人でゴールなんて無理じゃん」
だから、誰もパスを出さなくなる。
でも当のFWは、こう思う。
「なんで俺にパスを出さないんだ。俺、実力あるじゃん」
本当は、まわり全員がその理由をわかっている。
「あいつ、1人でやり切ろうとするから」
「パスしても、どうせ取られると思ってるんでしょ」
そう思われているから、離れていく。
仕事も、これと同じなんだと思う。
じゃあ、どうすればよかったのか。
まず、部下のことを、もっとよく知ること。
何が得意で、どこに強みがあるのか。
それを知らないまま仕事を振っても、うまくかみ合わない。
そして、知った上で、実際に仕事を任せてみること。
任せるだけじゃなく、挑戦させて、実践させること。
もちろん、失敗することもある。
でも、失敗させないと、人は育たない。
企画を任せるのも、新しいことに挑戦させるのも、全部同じ。
まずは相手を知って、それから渡す。
そして、渡すときには、変なプライドはゴミのように捨てる。
プライドは、時には必要なものだと思う。
でも、捨てる勇気が必要なときもある。
仕事は、1人でやり切るものじゃない。
みんなでやるもの。
1人でやりたいなら、個人でやればいい。
それだけの話なんだと思う。
ただ、渡すことは、「押しつける」こととは違う。
仕事を渡したら、あとは知らん顔。
それだと、ただ丸投げしているだけになってしまう。
大事なのは、渡したあとも、隣にいること。
時には厳しく。
時には優しく。
その温度差を、ちゃんと使い分けること。
厳しさだけになってしまうと、それはただのパワハラになる。
せっかく渡した仕事も、育てたい気持ちも、全部もったいないことになる。
かといって、優しいだけでも、人は育たない。
厳しさと優しさの、ちょうどいい温度。
それを見つけるのは、正直、簡単じゃない。
でも、その温度は、きっと相手に伝わるものだと思う。
「この人は、自分を潰そうとしているんじゃなくて、育てようとしてくれている」
そう思ってもらえたら、渡した仕事は、ただの作業じゃなくなる。
もし今、あなたが「任せてもらえない」側にいるなら。
それは、あなたの力が足りないからじゃないかもしれない。
ただ、その場所が、渡すことに慣れていないだけかもしれない。
もし今、あなたが「任せられない」側にいるなら。
それは、あなたが誰かを信じられていないからじゃなくて、
ただ、忙しさの中で、渡す練習をする余裕がなかっただけかもしれない。
どちらの側にいても、責める必要はないと思う。
ただ、少しだけ、立ち止まって考えてみてもいいのかもしれない。
「自分でやった方が早い」
その一言の裏に、何を手放せていないのか。
「任せてもらえない」
その寂しさの裏に、何を求めているのか。
仕事ができる人と、ついて行きたい人は、同じじゃない。
でも、渡すことを少しずつ覚えていけたら。
きっと、その二つは近づいていくんじゃないかと思う。
あなたの職場は、どうだろう。
もしよかったら、あなたの「あるある」も、そっと聞かせてほしい。
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