『ペンは恋より強かった』5年ぶりの再会は恋の予感?
中学1年の頃、隣の席に、超タイプの町田くんがいた。
小学4年の不登校の影響で、学力はいまいち。
授業についていくのもやっとだった。
毎朝、「このペン貸して」が恒例の儀式。
お礼に、町田くんは毎日ノートを取ってくれた。
字がきれいで、誤字も脱字もなく、読みやすい。
でも、自分で書かないから、頭には入らない。
私の学力は、ノートの完成度と反比例するように、下降していった。
中学2年で、私は転校することに。
告白もないまま、静かにお別れ。
それから5年後。池袋で、ばったり再会。
(やっぱりカッコいい・・・♡)と、心の中でつぶやく。
「ノート取ってくれてたの、実はすごく嬉しかったんだよ」
やっと言えた。
すると町田くんは、さらりとこう言った。
「いや、あのペン、書きやすかったんだよね」
‥‥‥え?
あの頃、私は町田くんに好かれていたんじゃない。
ペンが好かれていた。
5年越しに知る、まさかの真実。
・・・おい、町田。
恋心、返せ!。
🌿最後までお読みいただき
ありがとうございました。
