スマトラ島ほぼ縦断の旅記録5(ブキティンギ‐パラパット)
こちらの旅記録の続きです。是非お読みいただけると幸いです。
ブキティンギからトバ湖まで移動するには?
ブキティンギからトバ湖まで、もしくはその逆のルートで旅をするというのは割と鉄板ルートであるといわれています。というよりかは、スマトラ島ではこの二地域かブラスタギくらいしか観光で巡る外国人がいないというほうが正しいかもしれません。
その両地域間を最も安くいけるのは当然バスです。しかし道路整備が遅れているこの地域、二都市間の移動は19時間かかるといわれます。最も早い行き方は何かといわれると・・・。メダンとパダンの間を飛行機移動してそこから陸路へ移動していくルートのほうが若干早いのかもしれません。やったことがないので何とも言えませんが。
例にもれず今回は標準で19時間かかるバスで移動します。外国人観光客が現実的に利用できるバスチケットの手配方法は2通りあると思います。一つはチケットカウンターで直接買う方法、もう一つはホテルのバスチケット手配サービスを使う方法です。
今回は後者を選択し、手配してもらうこととします。バスチケットをホテルで手配してもらう場合、ハイエースやバイクタクシーでバスターミナルまで送迎してもらえ、楽だからです。その分中間マージンやサービス料がとられるので、その時の状況次第でどちらか選ぶのが良いかと思います。
あと、この地域間の陸路移動の大変さは割と悪名高いというか、悪路で有名です。自分はバスで移動して思い知らされることになるのですが、いくつもの山や丘を峠越えし、そのたびにワインディングロードの連続。おまけに交通量も多いため下り坂のワインディングロードでは対向車が来たら急減速と、車酔いする条件がそろいまくってます。
かつてと比べると悪路はだいぶ改善されているかとは思いますが、交通量は往年よりもだいぶ増えているので、条件としてはそこまで変わらないのかもしれません。
Youtubeでもいくつか動画がありますが、ドライバー試しの峠道で悪名高い「バトゥ・ジョンバ」があるのもこのブキティンギとトバ湖の間の道路です。
出発
トバ湖の拠点となる町はParapat(パラパット)というところです。ブキティンギから出るパラパット方面のバスは、パラパットが終点ではなく、その向こう側にある大都市メダンが終点です。なので、バスを途中下車するという形になります。
ブキティンギとメダンを往復するバス会社はALS社というバス会社で、ALS社のバスターミナルは市街地の西側に位置しています。今回はホテルとターミナルの送迎を頼んだので、バイクタクシーで送迎をしてもらうこととなります。ラフレシアツアーのときと同じですが、今回も外国人観光客は一人だけなのでバイクタクシーになりますが、人数が多い場合はハイエースだったりになるのかもしれません。
バスターミナルに着き、事前にもらっていたチケットをカウンターに見せバックパックを預けます。バックパックはタグを付けられ、荷物置き場にまとめて置かれます。
今回のバス出発時刻は13時。それに対して集合時刻は12時と、またしても一時間前集合になります。相変わらずですが、何の意味があるのでしょうかね。
ここを出発するバスは13時と17時の2便が運航されているようですが、13時発のバスはエグゼクティブバスではなく、ACエコノミーバスです。これまで乗ったバスよりも格段に車内の設備は落ち、座席は狭く車体も古いです。飛行機のエコノミークラスの座席よりも窮屈で、小柄な人以外にはお勧めしません。17時のバスのほうが幾分良いと思うので、多少料金が高くても17時発に乗ることをお勧めします。
一昔前のエコノミーは定員以上に客を乗せていたりしたのかもしれませんが、今回はそういうことがなく、ほぼ満席での出発で、しっかりと定員で収まっていました。座席指定制で、エアコンの効くバスですのでそこは安心です。


例によってこのバス会社も荷物の輸送サービスも手掛けており、行き先がでかでかとマジックで書かれた段ボールを手際よく、発送先別にトランクへ積んでいきます。

どこから手に入れたのかはわかりませんが、東京23区のごみ収集袋に入った荷物も入れられていました。
「日本のポリ袋は強くて破れにくいんだ」
そういう風に思ってこの袋を使ったのかというような想像をかき立たせてくれます。いったいどこから手に入れたのでしょうかね。
ブキティンギ周辺の村々からも多くの若者が技能実習生として日本に行っているという話を地元の人から聞きました。彼らが故郷に戻ってきた際、ごみ袋も一緒にお土産に持ってきたのかもしれませんね??

出発
バスはほぼ定刻通りバスターミナルを発車します。バスはそのまま北上をし、峠越えの山道を登ります。
最初の峠越えから結構なワインディングロードで、酔わないように気をしっかりと保ちます。
峠越えが終わって下ったところで、一人の若い女性が気分を悪そうにして、母親と思しき人に連れられながらバスの前方へと歩いていき、なにやら運転手に話しかけています。
その後少ししてから、少し広い、大型車もすれ違えるような路肩でバスは停車し、女性は降りていきました。多分車酔いで吐きに行ったのでしょう。戻ってきたころには心なしか顔色も良かった気がします。
地元の人をも陥れる悪路の洗礼を早速浴び、下った村々で荷物や乗客を拾っていきながらバスは北上します。
車窓風景
パレンバンとブキティンギの間のバスの車窓は大半がアブラヤシとゴムノキのプランテーションで、なんの味気もない景色でしたが、それとは打って変わって、今回の行程は自然豊かな農村風景が広がっており、若干気がまぎれます



夕食休憩
途中、隣の人と話しながら、お菓子ももらいながら和気藹々としたバス旅を楽しみ、夕飯の休憩をPondok Pudung Indahで取ります。隣に座っていた人がしきりに「おいしいぞ」と勧めてきますが、この後待っているであろう超悪路の連続に備え、食べませんでした。



悪路・車酔いとの戦い
一口も食べず夕食休憩を終え、ひたすら北上していきます。夕食休憩を終えると夜で車窓も見えず、ひたすら長い時間との戦いですが今回は不思議と眠れました。眠ると車酔いもしないので、眠るが勝ちです。
途中悪路で名高いバトゥジョンバも、気づいたら通過していましたので道路が改良されたのでしょうか。いずれにせよ道路を登れないなどの事態がなかったので安心です。
バスは北上を続け、タルトゥンという比較的大きな街を通過したところで不意に目覚めました。目覚めてからというもの、どんどん襲ってくる不快感。もうバスは1、2時間のうちにパラパットに着くというのに。
バッグからビニール袋を取り出し、いつでも戻せる準備をし始めます。幸か不幸か吐き出せるものが何もないので、唾液がこみ上げてくる以外、何もモノが伴ってこない、でも吐き気マックスという不思議な体験をしながら、悪路と戦います。
到着
午前5時前、バスはパラパットのAlfamidiの前に到着します。19時間かかるといわれた割には思ったよりも早い到着です。
幸いこのAlfamidiの店の前は24時間利用できるイートインスペースがあるので、そこで夜明けを待ちます。店の前なのでとても明るく、訪れてくる客層を見るにあまり治安が良いとは言えないものの十分過ごせます。車酔いの病み上がりの体を休ませるのには十分です。
夜明けとともに、サモシール島を目指し歩き始めます。
(旅記録6に続く)
