エモクロア継続シナリオ100本ノック 1~2本目
なぜ100本ノックをするのか?
こんにちは、はじめましての方ははじめまして。小魚と申します。
みなさん、エモクロアTRPGで遊んでいますか?
エモクロアTRPGは、ダイスタス・チームさんが制作したシステムで、Web上で/無料でルールブックが閲覧できるすごいやつです。
エモクロアはクトゥルフ神話TRPG(以下CoC)との互換性も高く、1本のシナリオを両システムで頒布しているサークルさんもいらっしゃいます。
おそらくCoCの次くらいにユーザーが多いんじゃないかな(筆者の体感です)と思います。シナリオもたくさん出ているし。有名なシナリオもいっぱいあるし。
ただ、遊んでいて思うのが、
継続向けシナリオが見つからない!!
探し方が悪いんでしょうけれど、どんな共鳴者/自陣でも行けそうなシナリオをうまく見つけることができませんでした。
ならば書こう。
質は量についてくるものだと思うので、100本書くという目標を定めました。
このnoteはその過程を記録するためのものです。100本前と100本後で何が変わっているかを自分で見るためのものです。
シナリオをうまく書く方法をお探しの方はごめんなさい。
小魚という人間について
自己紹介をします。
TPRGは3年ほど前に始めました。友人が遊んでいて興味を持ったのがきっかけです。
CoCをメインに、エモクロア、ケダモノオペラ、インセインなどを遊ばせてもらいました。
初めてシナリオを書いたのはエモクロア用のものでした。水泳部男子のシナリオを遊んだ後に、継続に行きたいけど向いてそうなシナリオがない……書くか。で書いたのが始まりです。
その後、CoC6版用のシナリオもいくつか書き、今はエモクロア用シナリオを書くところに落ち着いています。
ちなみに元々は漫画書きです。なので、「ストーリーを作る」ことについてはまったくの初心者ではありません。漫画の技術がシナリオライティングに直結するかというと否ではありますが……。
なぜエモクロアなのか
CoCからエモクロアに執筆の軸足を移した理由は「クトゥルフ神話へのリスペクトが十分にあるか?」という問いに自信を持って「YES」と答えられないな、と感じたからです。
クトゥルフ神話は奥深い創作物だと思います。私はオタクなので、興味を持つと情報を網羅したくなるタイプなのですが、クトゥルフ神話群は広くてすべてを追うのは難しかったです。
オタクの中でも面倒なタイプゆえに、自分の創作物を「クトゥルフ神話の二次創作」とは言えないな、と思い、クトゥルフ神話の神格が関わるような話でも、「怪異=なんでもあり」と少しカジュアルな印象のエモクロアでシナリオを書いています。
と言うとネガティブに聞こえるかもしれませんが、単純に「エモクロアというシステムが好きだから」も大きな理由です。Web上でルールブックが読めて、なんならソースブックも途中まで読めて、「これ一緒にやってみない?」が気軽に言える環境には感謝が絶えません。
ヒロユキ先生の受け売り
漫画家のヒロユキ先生の著作に「マンガで夢を叶えるための“おもしろい”の伝え方」があります。同人誌版は「マンガでわかる 本気で売れるためのヒロユキ流マンガ術」というタイトルで、こちらは2冊目まで出ています。
2冊目で、ヒロユキ先生は「マンガは暇つぶしで読まれるもの」だから「読者の感情を動かして退屈させない」ことが重要である、と書いています。
これをまんま受け売りにしていますが、TRPGも「いかに退屈な時間をなくして感情を揺さぶるか?」が重要なのではないか、と考えています。
「感情を揺さぶる」というといわゆる「エモい」シナリオを指すように見えますが、必ずしもそうではなく、謎を前にして興味を惹かれるのも揺さぶられている証拠だと思うし、世界が魅力的でもNPCが魅力的でも、「心を動かす」ことに変わりはないと思っています。
(ヒロユキ先生の御本では「キャラの魅力」にしぼってご説明をされていますが、これについては御本を読んでみてほしい)
テーマを決める
前項を受けて、「では自分はプレイヤーの心をどう動かしたいのか?」を決めます。これをざっくりテーマと呼びます。
……と書くときっちり決めていそうですが、毎回迷いながら書いています。
これまでに書いたもので例を上げると、「少女たちの決意のぶつかり合いによるアツさ」であったり、「強い女のカッコよさ」だったり、シンプルな「怖さ」だったりします。
キャッチーな要素を考える
テーマと並行して考えるのが「キャッチーさ」です。まずは初見で興味を引けないと、プレイヤーに手に取ってもらえません。なので、「そのテーマは十分にキャッチーか?」をよくよく考えます。
この段階で仮トレーラーを作って、表に出して反応を見ることもよくあります。
導入が書ければだいたい書ける
これは完全に私の書き方の癖だと思いますが、導入がするっと書けると大体スムーズに書けます。
どうやって共鳴者を事件に巻き込むか? その巻き込まれ方は面白そうか? をきちんと考えるのが良さそうです。
001 おねがい♡ヴァンパイア

ある日、PCが目覚めると異様に喉が乾いていた。
どうやらこの渇きはDPCの血を飲むことでしか解消されないらしい!
しかも、血を飲んだらしばらくはDPCを言いなりにできてしまうようで…!?
記念すべき継続シナリオ一本目です。
わかりやすくPCとDPCがいちゃいちゃできるものを目指しました。
タイマンうちよそシナリオはCoCでそれなりに遊ばせてもらったので書けるでしょ🎶と気軽に始めましたが、陣によってPCとDPCの信頼度や好感度は異なるため、だいたいどんな関係値でも成立するように書くのは難しいな…と感じました。実際身体接触が伴うから「どんな関係性でも遊べます!」とは言いづらいかもしれません。
002 まばたきさま

ある日、共鳴者たちのスマートフォンにメッセージが届く。
差出人不明のそれには「見てあげて」という文章と、URLのみが書かれている。
リンクを踏むと、その先は見知らぬ村のライブカメラと繋がっていた。
継続シナリオ2本目です。
私はホラー全般が苦手なのですが、「真夜中にライブカメラを監視し続ける」のは結構怖いんじゃないか? という発想で書き始めました。
でも「怖い」って書くのが難しい!!
「映画や小説でこんな展開があったら怖い気がする……」「こういうイベントを置いたらこういう機構で怖い気がする……」と手探りで書きました。それが本当に怖いのかはわかりません。自分で書いていると、出来事の正体がわかってしまうから怖くないのかもしれません。怖さとはわからなさなんだなと思いました。
2本書いて気づいたこと
2本書いて気づいたのは導入の難しさです。
新規限定秘匿HOありシナリオは事前のHOである程度シナリオへの関わり方を調整できますが、それがないシナリオは「この共鳴者が事件に関わっていく動機」をある程度設定しないと「シナリオ想定だから…」で乗ってきてもらうことになってしまうんだな~と思いました。
導入段階では事件に関わるメリットをきちんと提示できるとよさそうです。
次回へつづく
このくらいのゆるさでメモがてら記録していこうと思います。
シナリオはテストプレイや調整が終わり次第無料公開する予定なので、興味を持っていただけたらダウンロードして遊んでみてください。
よろしくお願いします。
