講義8|勝つために考えよう――「なんとなく」から一歩進んだ作戦の立て方

こんしは!
オールアトリエ / All Atelierへようこそ!
生徒は、オール・ドメディア / Owl Dmedia。
講師は、だ・畏怖苦 / Da Ifuqです。
前回の講義では「順番に遊ぼう」をテーマに、自分の手番だけではなく、相手の手番も観察しながらゲーム全体を見ることを学びました。
そして今回は、その観察をいよいよ**「作戦」**につなげていきます。
今回のテーマは、
「勝つために考えよう」
です!
オール・ドメディア
「ついに必勝法の講義きた!これでボードゲーム全部勝てる!?」
だ・畏怖苦
「残念ながら、“これをやれば絶対勝てる”なんて話ではないぞ」
オール・ドメディア
「えー!」
だ・畏怖苦
「でもな、“なんとなく動く”ところから、“目的を考えて一手を選ぶ”ところへ進むだけで、ゲームは一気に面白くなる」
ボードゲームには、運が大きく関わるものもあります。
どれだけ考えても、サイコロの出目やカードの引きによって計画が崩れることだってあるでしょう。
それでも、
「今は何を優先する?」
「この一手を選んだら、その後どうなる?」
「相手は何を狙っている?」
と考えることで、自分の選択に意味が生まれます。
今回は、勝敗だけに振り回されず、勝利を目指して考える楽しさを身につけていきましょう!

今回の講義
「勝ちたい」から作戦は始まる
ボードゲームには、それぞれ勝利条件があります。
一番多く得点する。
最初にゴールする。
特定の目標を達成する。
最後まで生き残る。
協力ゲームなら、仲間全員でゲーム側の課題を突破する。
つまり勝利を目指すなら、最初に考えたいのは、
「このゲームでは、何をすると勝ちに近づくのか?」
ということです。
オール・ドメディア
「カードをいっぱい集めれば強そう!って思って集めてたけど、得点にならなかったら意味ないこともある?」
だ・畏怖苦
「そういうことだ。ゲーム中にできることと、勝利につながることは同じとは限らない」
目の前に魅力的な行動があると、ついそれを選びたくなります。
でも一度、
「これは勝利に近づく一手なのか?」
と考えてみる。
それだけでも、「なんとなく遊ぶ」から一歩進めます。

今回できるようになること
今回の講義を終えるころには、
勝利条件から逆算して、自分なりの作戦を考えられる
ようになることを目指します。
さらに、
目の前だけでなく少し先を見ること。
自分だけでなく相手の状況も見ること。
うまくいかなかった作戦から次の一手を考えること。
この三つも意識してみましょう。
オール・ドメディア
「いきなり天才的な作戦を立てなくてもいい?」
だ・畏怖苦
「もちろん。“今回はこれを狙ってみよう”だけでも立派な作戦だ」
最初から最善の一手を見つける必要はありません。
考えて、試して、結果を見る。
その繰り返しこそ、ボードゲームの面白さなのです。

重要ポイント
① まず「どうすれば勝つのか」を確認する
勝つために考えるなら、最初にもう一度勝利条件を確認しましょう。
たとえば「最終的に得点が一番高い人が勝つ」ゲームだったとします。
その場合、
「得点はどうやって増える?」
という次の問いが生まれます。
建物を作ると得点?
カードを集めると得点?
ゴールすると得点?
特定の組み合わせでボーナス?
オール・ドメディア
「勝利条件から、やることを逆向きに考えるんだ」
だ・畏怖苦
「そうだ。“勝ちたい→じゃあ何が必要?”と考える。これが作戦の基本になる」
勝利条件を忘れてしまったら、途中で説明書を確認してもOK。
ゴールを忘れないこと。
これが最初のポイントです。
② 目の前の得だけで決めない
ゲームをしていると、
「今すぐ3点もらえる!」
という選択肢と、
「今は1点だけど、あとで大きな得点につながる!」
という選択肢が出てくることがあります。
どちらが正しいとは限りません。
大切なのは、
「今だけを見るか、少し先まで見るか」
を意識することです。
オール・ドメディア
「3点もらえるなら、絶対そっちじゃないの?」
だ・畏怖苦
「終盤ならそうかもしれない。でも序盤なら、将来もっと得点できる準備をした方が強い可能性もある」
これが戦略を考える面白さです。
今の得点だけではなく、
「このあと何ができる?」
まで考えてみましょう。
③ 「全部欲しい!」ではなく優先順位を決める
ボードゲームでは、やりたいことがたくさん出てきます。
カードも欲しい。
お金も欲しい。
得点も欲しい。
相手の邪魔もしたい。
新しい能力も使いたい。
でも、一度の手番ですべてできるとは限りません。
そこで必要なのが優先順位です。
オール・ドメディア
「全部やりたい!」
だ・畏怖苦
「気持ちはわかる。でも、“今一番必要なのは何?”を決めるんだ」
たとえば、
「まずお金を集める」
「今回は赤いカードを集める」
「相手より先にこの場所を取る」
など、短い目標を一つ決めてみます。
目標があると、一手一手を選びやすくなります。
④ 相手が何を狙っているか見てみよう
対戦ゲームでは、自分だけを見ていても勝てないことがあります。
相手も勝利を目指して動いているからです。
前回学んだ「相手の番を見る」が、ここで生きてきます。
どんなカードを集めている?
どこへ駒を置いている?
得点はどれくらい?
何を欲しそうにしている?
オール・ドメディア
「ずっと同じ種類のカードを集めてる……。何か狙ってるかも!」
だ・畏怖苦
「そうやって予想するんだ。ただし、決めつけすぎないことも大事だぞ」
相手の行動を見ることで、
「このままだと先にゴールされそう」
「ここだけは取られたくない」
と、自分の作戦を変える必要が出てくることもあります。
ボードゲームは、相手がいるから予定どおりにいかない。
そこが面白いところです。
⑤ 「もしこうしたら?」と一手先を想像する
自分の行動を決める前に、ほんの少しだけ未来を想像してみましょう。
「このカードを使ったらどうなる?」
「ここへ駒を置いたら、次は何ができる?」
「今お金を全部使ったら、次の番で困らない?」
難しく考えなくてOKです。
たった一手先でも、
「このあとどうなる?」
と考えるだけで変わります。
オール・ドメディア
「将棋みたいに10手先まで読む必要はない?」
だ・畏怖苦
「初心者ならまず一手先で十分。“この行動の結果は?”と考える癖をつけよう」
慣れてくると、
一手先。
二手先。
ゲームの終盤。
と、自然に見る範囲が広がっていきます。
⑥ 運が悪かったときも「次」を考える
どれだけ良い作戦を考えても、サイコロやカードによって失敗することがあります。
オール・ドメディア
「完璧な作戦!あとは4以上が出れば……1!!」
だ・畏怖苦
「あるな」
オール・ドメディア
「こんなの作戦考える意味ないじゃん!」
だ・畏怖苦
「いや、そこで“じゃあ次どうする?”と考えるところまでがゲームだ」
運は自分では完全にコントロールできません。
でも、
運が悪かったあとの行動
は考えられます。
作戦Aが失敗した。
なら作戦Bへ。
欲しいカードが来なかった。
なら別の得点方法を探す。
計画を変える力も、大切なゲームの力です。
⑦ 負けた理由を考えると、次のゲームが面白くなる
ゲームが終わって負けたとき、
「負けた!終わり!」
だけでは少しもったいない。
ほんの少し振り返ってみましょう。
「序盤にお金を使いすぎたかな?」
「相手の得点を見てなかった」
「あのカードを取るタイミングが遅かったかも」
こうした気づきが、次のゲームの作戦になります。
オール・ドメディア
「負けたゲームからも経験値が入る感じだ!」
だ・畏怖苦
「まさにそれだ。ボードゲームは、同じゲームを繰り返すほど見えるものが増えていく」
一回目はルールを覚える。
二回目は作戦を試す。
三回目は相手も見る。
そうやって、遊ぶたびに理解が深くなっていきます。

今回のまとめ
今回の講義では、「勝つために考える」方法を学びました。
大切なのは、
勝利条件を確認すること。
目の前だけでなく少し先を見ること。
何を優先するか決めること。
相手の行動を見ること。
自分の一手の結果を想像すること。
予定どおりにいかなければ作戦を変えること。
そして、
負けたときも、次のゲームにつながる発見を探すこと。
です。
オール・ドメディア
「勝つって、“すごい一手を思いつく”だけじゃないんだね」
だ・畏怖苦
「そう。小さな判断を積み重ねることが作戦になる」
もちろん、勝つことだけがボードゲームの目的ではありません。
でも、
「どうすれば勝てる?」
と真剣に考える時間も、ボードゲームだからこそ味わえる楽しさです。
勝っても負けても、一手ごとに自分で選ぶ。
その面白さをぜひ楽しんでみてください。

1分ワーク
あなたがゲーム中に、次の二つから選ぶ場面を想像してください。
A:今すぐ3点もらう
B:今は1点だけど、次の番でさらに5点を狙える
どちらを選びますか?
正解はありません。
大切なのは、
「なぜそれを選ぶ?」
を自分で説明することです。
「ゲームがもうすぐ終わるからA」
「まだ序盤だからB」
など、状況によって答えは変わります。
これが、作戦を考える第一歩です。

ミニクイズ
Q. 勝つための作戦を考えるとき、もっとも大切な考え方はどれでしょう?
A:毎回なんとなく好きな行動を選ぶ
B:勝利条件を確認し、今の行動がどうつながるか考える
C:一度決めた作戦は、何が起きても絶対に変えない
正解は……
B!
ゲームの目的から逆算して行動を考えると、自分なりの作戦を作りやすくなります。
そして、状況が変わったら作戦を変えてもOK。
柔軟に考えていきましょう!

次回予告
次回、講義9は、
「協力ゲームを体験しよう」
です!
オール・ドメディア
「今度は勝つために、相手を倒すんじゃなくて協力するの?」
だ・畏怖苦
「そうだ。次の相手は隣のプレイヤーじゃない。“ゲームそのもの”だ」
みんなで相談する。
役割を分ける。
仲間の得意なことを生かす。
そして、全員で一つのゴールを目指す。
「私が勝った!」ではなく、
「みんなで勝った!」
という、対戦ゲームとは違う面白さを体験していきます。
ただし、協力すれば何でも簡単というわけではありません。
誰が何をする?
どこまで相談する?
自分の考えをどう伝える?
次回は、そんなチームで遊ぶボードゲームの楽しさを学んでいきましょう。
それでは、次の講義で会いましょう!

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