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与座優貴の攻めが届かなかったのはなぜか|ONE SAMURAI 1

ONE SAMURAI 1で、与座優貴の圧勝予想が多かったカードの一つが、
ジョナサン・ハガティーvs与座優貴。

バンタム級キックボクシング王者をかけた戦いです。
与座優貴が目指す世界最強の一つの証明であるベルトまであと一歩です。


この試合は与座優貴の圧勝予想が多く、
U-NEXTの勝敗予想でも94%が勝利を予想していました。

僕も勝利予想をしていたのですが、
いくつか不安要素があり、前回の記事で触れていました。

ハガティーの、バンタム級に上げてから強さが増したフィジカルや、向上したボクシングテクニック。
そして与座優貴の後半失速してしまう場面が多いことから、

『与座優貴のスタミナが持つか、
ハガティーの足が持つか』

の戦いになると予想していました。
しかし試合は、予想をさらに超えてきました。


試合が始まると2人とも静かな立ち上がりです。

与座はいつものような圧力と手数の攻めではなく、
スーパーレック戦のようにカーフキックや三日月蹴りを使い、
タイミングを読みつつ、返しの蹴りで試合を作っていくのかなと感じました。

ハガティーは前蹴りやミドルで中間距離を支配しようとしているように感じます。
ステップを軽快に踏みながら、時折スイッチをしていて、それも距離を掴みづらくしていそうです。

与座はいつになく蹴りを空振りしています。
反対にハガティーはミドルを有効に当てているように感じました。

距離が近くなるとハガティーは膝蹴りを合わせたり、
サイドステップで回りながらパンチを打ちます。
このサイドステップが上手くて与座のカーフが打ちにくい角度に回ることにより、
攻撃のあとに返しのカーフを貰わないようにしているのかなと感じました。
少し角度をずらすことでカーフが当たっても威力が十分に伝わっていなさそうにも見えました。

距離と角度を上手く使いながら、与座の攻撃をいなしつつ、有効打をしっかり当ててくるハガティーの技術の高さを感じました。

与座優貴は時折、攻撃がハマり連打を打ち込めるときがあるのですが、
上手くいなされ、攻撃が空転させられる時間が多かったです。

3Rぐらいからは与座の前進が強まるのですが、
ハガティーはサイドに回ったり、攻撃を受けにくい角度に入ります。
それだけじゃなく、ジャブや膝蹴りで与座の動きを止め、
そこからストレートやアッパーを叩き込みます。

ハガティーのボクシング技術が格段に上がっているなと思いました。
なにより、頭を下げながら前進する与座に対しアッパーがすごく有効で「うまいなー!」と思いました。

3R、4Rは試合前から心配していた通り、与座のスタミナが切れてきたのか、動きが重く見える場面もありました。
一方でハガティーは与座の前進を受け止めるだけのフィジカルもありバテたと感じる場面はありませんでした。

5R、与座のラッシュが繋がる場面もありましたが、
攻撃を外すことに徹底したハガティーを捕まえるのは難しそうでした。
与座は流れをどうにか変えようと変則的な攻めを見せますが試合は終わってしまいます。

試合の結果はジョナサン・ハガティーの判定勝利。

5R通して前進し攻め続けた与座の執念はすごかったです。

一方で、不利予想も多かったですが、
ハガティーは与座を徹底的に研究し、ほぼ完封に近いパフォーマンスでした。
ハガティーが本来持つ、膝蹴りや前蹴りの上手さを、キックボクシングにここまでアジャストしてきました。
パンチ技術やフィジカルも成長し勝ちきるのは、
ONEのスター選手だけあるなと思いました。

角度や距離の巧みなコントロール。
そして、攻めを止める膝やジャブのタイミング。
そういった高い技術が勝負を分けたのかなと思いました。

その結果、与座の攻めが噛み合わず、空転する場面が多くなっていたように感じました。


戦前の予想に反して、かなり見応えのある試合でした。
試合後の記者会見でハガティーが言った
「みんなカーフキックを怖がるな。ただ足を上げればいい」という言葉に、
「みんなカットしてても効かされてるんだけどな」と少し笑ってしまいました。
足を痛そうにしている動画を見ていたので、
根性も会見での発言のセンスも一流だなと思いました。

与座優貴は悔しい敗戦となりましたが、
きっとさらに強くなって復活してくれると思います。
ハガティーとの因縁も生まれ、与座優貴がどんなストーリーを辿りリベンジを果たすのか楽しみです。

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