ハンドフルート&ピアノ『CHILDHOOD』 Duo Recital Vol.5 / コンサートサロンALKAS(西船橋)

ハンドフルートの高山大知です。

9月14日にハンドフルートとピアノデュオ『CHILDHOOD』のコンサートに行きましたので、今回は簡単に感想を書きたいと思います。

曲目


つつまれて
明日の風
月と黒猫
遠くても
亡き王女のためのパヴァーヌ(ピアノソロ)
アヴェ・マリア / グノー
四季より「夏」第3楽章 / ヴィヴァルディ

休憩

昭和歌謡メドレー
花〜すべての人の心に花を〜
さくらさくら(ピアノソロ)
リベルタンゴ
ルパン三世のテーマ
道(タオ)

アンコール
革命のエチュード(ピアノソロ)
夕焼け小焼け


つつまれて、明日の風、月と黒猫、遠くても、道(タオ)はCHILDHOODのオリジナル曲です。

今回の昭和歌謡メドレーの流れはこんな感じです。
君といつまでも▶︎赤いスイートピー▶︎異邦人▶︎もしもピアノが弾けたなら▶︎魅せられて▶︎ダンシング・ヒーロー

感想など

今回のコンサートサロンALKASは、初めて聴きに行きました。フラットな会場に客席が展開してある感じなんですが、天井が高くて響きが綺麗でした。一番後ろの一番隅に座ったので、他のところに座ると感じ方がまた違うかもしれません。ちなみに座った席からだと、森さんは手元や顔など上半身が見え、臼田さんはお客さんの間から上半身を見る感じで、手元は見えなかったです。

お客さんとして聴くCHILDHOODは2019年10月のすみだトリフォニーのコンサート以来です。

CHILDHOODの音楽は、基礎がしっかりしていながら、かつ自由さも盛り込まれています。それに技術力が高いだけではなくて、音楽に対しての姿勢や性格が演奏や選曲にも表れているんですよね。演奏や練習をただこなしたりしているのではなくて、謙虚に勉強を続けられているのが演奏に表れていると強く感じました。また、最近CHILDHOODの音楽は動画やYouTubeの生配信を聴くことが増えていました。ネットを通して聴く音と演奏もとても良いんですが、生音は音色の綺麗さや厚みが段違いで良いと実感しましたね。

選曲について

今回の選曲も良かったです。
オリジナルの『つつまれて』からのスタートなのは、CHILDHOODのコンサートでも多い方です。コンサートの曲って、最初は聴きやすい曲から始まって、メインの曲を中間や後半に持ってくることがどうしても多くなると思います。が、『つつまれて』は曲の入りこそ優しいものの、後半がかなり盛り上がってくる曲で、全然ジャブじゃないんですよ。本当にグッとくる曲で、1曲目から一気に引き込まれます。そのあともオリジナル曲が続きましたが、爽やかだったり妖しかったりして選曲のバランスが面白かったです。『月と黒猫』の途中の明るいワルツ調のパートは、猫っぽさが多めに。この辺りにも常識にとらわれないCHILDHOODらしさが出ていて好きですね。

前後しますが、昭和歌謡メドレーも良かったです。CHILDHOODはコンサートでメドレーをやることが多いんですが、毎回メドレーの内容が新しくなっているんですよね。昭和歌謡ということで、八代亜紀さんの舟唄入っているかなぁ〜と期待しつつ全然入ってなかったんですが、全ての曲が新鮮でとても楽しかったです。メドレーになってくると全部がハンドフルートとピアノの演奏ではなくて、ピアニカを入れたりピアノソロになっていたり連弾をしたりと、幅が広いところも楽しめます。選曲も定番曲だけを集めているのではないところが良いんですよね。最後がダンシング・ヒーローになっていたのは意外でした!

臼田さんのピアノソロ『亡き王女のためのパヴァーヌ』は、僕もちょうど最近気になっていたので、臼田さんのピアノで聴けたことに感動でした。説明が難しいんですが、序盤の、少し高めのメロディーが静かに出てくるあたりが好きなんですよ。臼田さん編曲の『さくらさくら』は、CDに入っていなくてコンサートでしか聴けません。表情がたくさん変わる編曲になっているんですが、場面や色味などが伝わってくる構成になっているんだなと今回は感じました。また聴きたいです。

ヴィヴァルディ四季より「夏」第3楽章。これはまたとんでもない選曲でしたね…。ハンドフルートは単音で演奏する楽器ですが、細かい音が続きながら、高音と分散の連続で、本当に意味が分からないです(笑)
音色もキレがありつつ綺麗な音を両立していて、凄すぎて思わず笑いが出てしまったほどです。
曲自体もやろうとすると難しいと思いますが、僕からするとそもそもよく手が持つなと思いますね。曲の技術的なところだけではなくて、音楽的なところも表現されているし、本当に並じゃないんですよ。『ツィゴイネルワイゼン』もそうなんですが、こういう細かい部分が世界最高峰で唯一無二だと思うし、森光弘さんのハンドフルートがただの珍しい楽器ではなく、音楽として認められ続けている所以だと思っているんですよね。それにそういったところが毎回積み重ねられていて、どんどん進化しているのも感じられるのは、普通の努力では出来ないことだと思います。人間超えてます。

個人的に今回のコンサートは、楽しんだり、勉強できる部分もあったりしたんですが、アンコールの『夕焼け小焼け』では特に、幸せな気持ちになりました。臼田さんの編曲は、情景を音で表しつつ、ハンドフルートと作る音楽としても考えられているところが本当に好きです。演奏も優しいとか綺麗なだけではなくて、聴いているこちらも、なんだか性格ごと優しくなるような気がするんですよね。

森さんのハンドフルートは低い音も高い音も厚みがあって、演奏が難しいところでも音色に艶が続くのが凄いですね。息もとんでもなく長いし。最近運動を増やされているんですが、それは絶対に良い影響になっているはずです。スピーカーはひとつだったんですが、ピアノが全開なのにも関わらず、負けているなんてことは全くありませんでした。これはスピーカーの音量が大きめになっているとかではなくて、間違いなく森さんのハンドフルート自体の音色の綺麗さと音量によるところが大きいと思うので、そこも凄いと感じたところです。
また今回のピアノはすこし低音が強い特性があるピアノだったんですが、臼田さんは濁らせないし、本当に綺麗に演奏されるんですよね。あと今回は特に余韻を長めにされていたのも印象に残りました。

まとめ

ということで、コンサートの感想やそのほか感じたことでした。

今回はプログラムが配られたんですが、曲目が分かっていることで、曲紹介なしにサクサク進められるところを作れるのが良いところですよね。お二人の衣装のスーツもとても良かったです。

僕も個人的に、ファンとして楽しむだけではなくて、勉強になるところや吸収できるところがものすごくあるので、足を運ぶ回数を増やしたいなと思いました。

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